劇場公開日 2009年3月7日

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「確かなものは何もない」ダウト あるカトリック学校で kuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5確かなものは何もない

2014年12月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

内容的には疑いをかけられた神父と、それを追及するシスター。ただそれだけなのですが、ずっとはりつめた静かな緊張が映画全体を通してあったので、退屈することはありませんでした。

タイトル通り「疑い」について描いていて、物語の展開、登場人物達の台詞、ラスト、見た人が色々な感じ方をできる作品だと思います。そういう作品は観終わった後に頭の中にはてなマークばかりがとんで「なんだかもやもやするな・・」ということが個人的によくあり、苦手なのですが、この映画には不思議とありませんでした。
なんとなくの答えのようなものを提示してくれているからかなと思います。

あと、物語が進んでいくにつれて、登場人物達の印象がかわっていくのが面白かったです。この人は悪か善か・・そもそも何が悪なのか・・一人だけではなく、登場した人のほとんどにそういう気持ちを抱きました。

一触即発の冷たい雰囲気や、メリルストリープの鬼気迫る演技、神父とシスターの舌戦、少ない内容ですが見どころは多く、時間も100分少しで、私にはちょうどよかったです。

ku