「ジャッジ(判断)と弊害」ダウト あるカトリック学校で SINSEI★さんの映画レビュー(感想・評価)
ジャッジ(判断)と弊害
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前に観てから、数年後の再視聴で印象変わりました。
前回、フリン神父の陰の諸行を悪とし、追放したアロイシアス校長は偉い、などと浅はかな解釈を。。。
今回観て、確かに最後アロイシアス校長の嘘により、関係者が反応したから黒だ、とする立証が事の真実としても、あまりに多くの議論、不信や人の涙まで数えると、救済の概念を持つキリスト教のシスターでありながら真実に固執し、多くの人達に迷惑をかけている現状をどう観るのか?といった疑問も湧いてきた。
正直言って、餅は餅屋なのだから、アロイシアス校長は警察に勤めればよかったし、フリン神父は独自で派閥の長として、シスタージェイムスは迷いが多いから、製造業工員などが良さそう。
共通項として誰も厳格かつ慈悲愛に溢れた、真の宗教家は存在しなかったというのが、図らずも感想となった。
どちらにしてもこの作品、多くの思考と多角的な見方を要求される、人の意識を図るのにも、禅の考案に近いものを感じるし、心の成長を観る為のツールとして残りそうだ。
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