「「疑惑」が「確信」に変わった瞬間」ダウト あるカトリック学校で shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
「疑惑」が「確信」に変わった瞬間
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映画「ダウト−あるカトリック学校で−」
(ジョン・パトリック・シャンリィ監督)から。
舞台は、1964年のニューヨークにあるカトリック系教会学校。
ほんの些細な言葉から、ある「疑惑」を抱いたシスター・アロイシス。
それが、段々、心の中で広がって最後には「確信」に変わる。
「疑惑」とは、
本当かどうか、不正があるのではないかなどと疑いをもつこと。
「確信」とは、固く信じて疑わないこと。また、固い信念。
「勝利を確信する」「確信をもって言う」などと使われるのだが、
その2つの間には「妄想」があるはずだし、
「真実性を疑うこと、確信が持てないこと」の意味で「疑念」があったり、
自分の考えが正しいと思える証拠を見つけ「自信」が芽生えたりする。
そして、多くの状況判断から「確信」へと変わっていくのが、
人間の心の動きだと思うのだが・・映画では残念ながらそこまで語られない。
今回は、誰が何といっても考え方を変えないわよ、という
「堅い信念」みたいなものに感じられた。(それが「確信」なのかもしれない)
私も、実はその違いがうまく説明できないのだが・・
「疑惑」が「確信」に変わった瞬間を、理解できなかったので、
やや、消化不良に終わってしまったのが、残念である。
主演の「メリル・ストリープ」と「フィリップ・シーモア・ホフマン」が、
お互いを罵倒し合うシーンは、
大きなスクリーン、大音響で観たのからかもしれないが、
その勢いに圧倒されたことを付け加えておきたい。
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