HACHI 約束の犬のレビュー・感想・評価
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ハチの演技がいい__D_F9D3__
静かに残る
以前「ハチ公物語」を見て雪の秋田県大館駅前のハチ公像を見に行き。犬を飼ってるのでなんとなく期待できず観にいきました。
が、心の奥で静かに泣ける微笑ましい場面もある音楽も美しい映画でした。
秋田犬という気質もあるでしょうが。ここまで何かを愛する行動を人間はとれないだろうなと思いました。
「ハチ公物語」は最後に雪の中で孤独に死んでゆくシーンでしたが。HACHIは最後に夢で主人に逢えて良かった。
リチャード・ギアはやはりダンディーで格好いい。
映画場面としては色々あるけど。「ハチ公物語」とはまた違った優しさと美しさがある印象に残る映画でした。犬の目線で白黒での場面は犬の気持ちになれそうでいい。
今の人が学ぶ事がありそうな映画でした。
予想以上に叙情的
日本人なら誰もが知っているだろう物語。
だけど、どうなるんだろう、とちゃんと思わせる。
全体的に叙情的で、吹き替え版しかやってなかったので吹き替え版で観たけど、その声も叙情的に聞こえる
悲しい、切ない物語なのだけど、それが押し付けがましくなく、スッと自分の中に入ってきて、無意識に涙が出ている感じ
美しくリメイクされていると思う
予想以上に「良い映画を観た」気持ちになれた
「ハチ公物語だろ?」って最初から受け入れない人はもったいないことしてると思う
初日舞台挨拶行ってきました。
初日に待ちきれずに早速HACHIを見ました
よみがえったハチ公
日本人ならだれもが知っている「忠犬ハチ公」のストーリー。
これを日本人もうならせるような映画になんかなるのかな?
と心配半分で見に行ったのですが・・・
犬の目線の白黒画面が何度も挿入されるのですが、
檻に入れられて運ばれたり、
嵐のよるひとりぼっちのときの
HACHIの不安な気持が伝わり、
より愛おしい気持ちが高まります。
これはとても新鮮でした。
(犬ってたしか色盲でしたね)
可愛い仕草や表情ももちろん良かったけれど。
駅で出会った迷い犬を家に連れてきたパーカー。
犬嫌いの妻に拒否されるものの、やがて理解してもらえ・・・
という、「お決まりの筋書き」ではありますが、
リチャード・ギアのHACHIの可愛がりぶりに
思わず誰もがニコニコしてしまいます。
日本に住んでいると日本人のことってよくわからないのですが・・・
HACHIがシェパードでもラブラドールでもなく、
秋田犬(あきたいぬ)であること。
人を喜ばせることに興味ない、
ものにつられない、そういう日本の心をもった犬だ。
ケンの語る言葉に、そうそう、とうなずきつつ、
ちょっと「ワサオ」みたいなブサイクっぽいお顔も
とってもキュート!
世界中の人たちが、日本の犬っていいよね。
日本っていいよね。
と思ってくれそうで、
日本人としてはありがたい作品です。
忠犬ハチ公が、主人の死後も渋谷駅に通ったのは
駅前でもらう焼き鳥が目当てだった、
というのは、けっこう有名な話なのですが、
この映画の中でも、ホットドッグやハム(?)とか
もらっていましたね。
10年もけっして来ることのないパーカーのために
ほんとうに待っていたのかどうかはともかく、
雨の日も雪の日も同じ場所に座り続けるHACHIの姿には
とても心をうたれます。
ふと思ったのですが、
もしかしてHACHIは「鉄オタ犬」だったのかもね?
食べ物だけじゃなくて、人の行きかう駅のにおいとか、
列車の走る音とか、駅員のふく笛の音とか・・・
線路の上も好きみたいだったし、
日本のハチ公も、実はそうだったりして・・・
これは新しい発見でした。
ラストでHACHIが天に召されて、大好きなパーカーと再会・・・
のあたりも、さりげなくカメラを空にむけるだけ。
あざとく泣かせようとしないのが、私は好きでした。
ラストに挿入される「日本のハチ公」の写真。
今までに何度もみた写真ではありますが、
このタイミングで出されると、
「プロジェクトX」のエンディングのような高揚感があります。
本物というのは、やっぱり意味がありますね。
上野の科学博物館のハチ公にまた、会いにいきたくなりました
意外とよかった
突っ込むところはありますが、とりあえず泣きましょう。
1987年の映画「ハチ公物語」のリメイク版。舞台をアメリカ東海岸の架空の街ベッドリッジに設定して作られていますが、話の大筋自体は、元々の「ハチ公物語」のままになっています。
この映画、“一応”主演はリチャード・ギアですが、本当の主演はHACHIを演じた犬達でしょう。子供のときのHACHIは柴犬が演じていたりするようですが、成犬となったHACHIは3頭の秋田犬が演じています。どれもとてもカワイイです。しかも、しっかりと演技しているんですよねぇ。どうやって演技を付けたんでしょうか? 物凄く不思議です。
正直なところ、物語そのものは、特に起伏も無く、淡々と進むために、盛り上がりに欠けています。でも、何だか最後の方は泣けてしまうんですよね。特に最後のシーン。泣けます。
HACHIがパーカー教授の所に来た理由、って言うか、それより何より、何でHACHIが日本からアメリカに来たのか?と言う事が全く解明されず、突っ込みどころは満載です。でもこの作品は、そう言う細かいところは気にしないで、素直に物語を見るのが良いと思います。
ハチ公のリメイク版
ハンカチを用意してみにいってください!
日本の良さを壊さないハリウッド版
試写会当たりました、有難うございます♪
海外で日本犬は違和感があるんじゃないかと覚悟してたのですが、
すんなり馴染んで引き込まれました。
ハリウッド版と銘打ちつつも日本の良さを壊さず作られていて、
親日家のリチャードギアの配慮に感謝です。
所々温かく笑えるシーンもあって泣かずに終われそうだと思っていましたが、
最後の最後に老犬になったハチを見てダメでした。。
初めてボール投げをねだるところも。。
最後に本物の渋谷のハチ公の記事も入れられています。
悲しいとか辛いではなく感動の涙を流した良い映画でした。
相変わらずリチャードキアは優しくて格好良かった。
涙腺を刺激し続ける、三世代のハチの名演!
最初の登場の瞬間から、観客の心をグィッと引き込ませる、可愛らしい子犬時代のハチ。音楽講師の飼い犬となって、家族の一員となった青年期のハチ。そして、突然亡くなった飼い主をいつまでも駅前で待つ、年老いたハチ。と、三世代の秋田犬ハチが見せる愛らしさ、会うことのない飼い主を待ち続ける切ない表情がこの作品の最大の魅力だ。
さらに特徴的なのは、「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」や「サイダーハウス・ルール」、「ギルバート・グレイブ」などの人間味あふれるドラマの名手で知られる監督ラッセ・ハルストレムが、犬にある人間性のようなものを描きだそうとしているところだ。
この作品、ローアングルからの白黒映像という犬のハチ目線の絵作りをよく目にする。だから観客も犬の気持ちになって、飼い主や自分に寄ってくる人間たちを見るので、観ている我々はよりハチへの思い入れが強くなってくる。だから、亡くなった飼い主を待ち続けるハチの気持ちが心に浸みて、涙腺が刺激されっぱなし、ということになる。ハルストレムの演出のうまさには本当に感心させられるばかりである。もっとも、それはハチの役をやった三世代の秋田犬の演技のうまさがあるからこそだ。特に、老犬になったハチの背中の哀愁には、目が潤むくらいに感動的だ。
ところで、ハチ公の物語というと「忠犬」という言葉がついてくるが、私個人はこの言葉は余計だと思う。今回、この作品を見たあとにも感じたのだが、犬が人間に忠実、なのではない、犬と人間とは同等でなくてはならない、はずだ。この作品の中でも、飼い主とハチは、まるで親友のような関係だ。だから、ハチが駅で飼い主を待ち続けたのは、もう一度親友と遊んでみたかった、のだろうと思うのだ。
これは突飛な想像ではない。我々だって、親友が亡くなったあと、酒をもって親友への墓参りをするではないか。本来の日本のハチだって、それと同じようなことをしたかったのではないだろうか。
じんわり感動できました。
犬とのふれあいが感動的です。
とにかくHACHIとギアの名演。泣かさせる仕草が一杯で、最後まで涙ぐむことでしょう。
とにかくHACHIの主人を待ち続けるけなげさにずっと涙があふれて仕方ありませんでした。犬や動物で安直にお涙ちょうだいという映画が多いなかで、この作品は犬登場のベストワンだフルと思いますね。
改めていうまでもなくHACHIの元になったのは渋谷のハチ公。エンディングにもしっかり登場します。1925年5月に飼い主が急逝したのにも関わらず、1935年3月、渋谷川に架かる稲荷橋付近の路地で死亡したことまで、詳しくテロップで紹介されていました。
改めて、実話なんだと説明されると当時のハチ公の忠犬ぶりが忍ばれて、またまた涙がほろり(:_;)、日本人として誇らしくもなりました。
渋谷の喧騒の中、今も静かに主人を待ち続けている一匹の犬の銅像の姿。物語の終わりにこれ見せつけられますと、感動してしまいますね。
さて、本作に思わず涙してしまうのは、ラッセ・ハルストレム監督の確かな演出によるところが大きいと思います。
カメラは、動物ものだからといって決して可愛らしさ一本槍で描こうとしません。ひたすらウィルソン教授とHACHIの絡みを淡々と追い続け、台詞も少なめなんです。そしてボティランゲージショットやHACHI目線のカメラワークを織り交ぜて、そのときのHACHIの気持ちを的確に伝えてくれました。
たとえば納屋に閉じ込められて、恨めしそうに母屋を覗くところ、大好きな教授の見送りに行きたいのに、家から出れなくされて、不服そうにでんぐりがえるところなど、見ているだけで、キミそうなのねとHACHIの気持ちに引きつけられてしまうのです。
なかでも初めて教授を追いかけて駅まで行くときのHACHIの執念には驚きものです。なんと、塀の地面を前足で掘り下げ、見事に外に出てしまうのです。そのとき僅かにできた隙間に身を通し、体をクネクネする姿は、何とも可笑しかったです。
残念ながらその後穴は堅く埋められてしまいます。でもHACHIは、扉の鍵を外したり、塀を跳び越える方法など覚えては、日々教授のお伴に出かけるのでした。
駅前の住民たちが不思議に思ったのは、HACHIが定刻17時にはぴたりと教授のお出迎えに現れることです。
それは教授の死後も同じだったのですね。
教授が亡くなったあとも、ずっと駅に通うHACHIの姿を見せつけられますと、どうしようもなく涙もろくなってしまいました。HACHIが娘夫婦に引き取られて、遠く引っ越しても、家出して駅に向かおうとするのです。
家に連れ戻されたHACHIは、出口をじっと凝視しているばかり。そのまなざしは、「ぼく行くよ」と語ってるようでした。娘のアンディはHACHIの気持ちを察して、出口の扉を開放します。
しかし、HACHIはすぐには飛び出そうとせず、しばらくアンディに縋り付くように、その手をペロペロと舐めたのです。まるで「ありがとう」と言っているみたいで感動的でした。
駅近くの貨車の下を住処と定めて、駅に通い続けるHACHI。そんな彼のエサの面倒を見たり、あえて干渉せず好きにさせている駅前の街の住民の暖かさもよかったです。
新聞にも報道されて、HACHIは街の住民みんなが飼い主となっていたのでした。
10年後老犬となったHACHIは、よぼよぼ歩きが痛々しそう。
雪降るクリスマスの夜も、いつものように駅で教授の帰りを待ち続けていました。HACHIは次第に薄れゆく意識のなかで、夢を見ます。
大好きな教授にじゃれついた日々。
『ハァチィ~』という呼び声。
その声を頼りに教授を見つけた喜び。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
この物語が教えてくれるのは、HACHIの見返りも報酬も求めない、無償の愛と信頼の美しさと温かさにあるのだと思います。明日すらも見えない不安に満ちたこの世界に生きているからこそ、見失いかけている大切なことをHACHIが教えてたのです。
また本作では、リチャード・ギアの度はずれた犬好きさが画面から伝わってきます。幼犬時代のHACHIは無条件にカワイいのですが、HACHIに絡むギアは、まるで人間が犬にじゃれついているみたいでした。目尻が下がり目のギアがさらにニンマリしてHACHIに遊ばれているのです。
秋田犬というのは、必要がなければ人間にサービスしない犬種。普通は、ボールなんか投げてもとってこないのだそうです。(本編では「例外」も描かれています。この「例外」には泣かされます。)
それでもギアは、何とか覚え込ませようと、自ら四つん這いになって、ボールを口に咥える仕草をHACHIに見せるのですよ。大俳優が!
もう芝居を通り越した、素の犬バカ状態でした。
でもその熱演があったからそこ、HACHIを飼うことに反対であった妻のケイトが、夫の犬バカぶりを見て、HACHIを引き取りたいという電話を思わず断ってしまうシーンに、説得力が生まれました。ここもいいシーンでしたね。
さらに、本作では秋田犬そのものと日本文化へのオマージュにあふれています。
教授の友人には、剣道仲間のケンがいて、ケンから秋田犬の由来を知らされた教授はネットて、詳しく調べた結果、世界で一番古く人間に使えた犬種であり、武士に育てられたことで、忠義や誇りなどサムライスピリッツを持ち合わせる犬種なんだと言うことを知ります。ウィルソン教授が日本通だったため、余計にHACHIに対する愛着を募らせたのでしょう。
ケンを演じる俳優さんは、なかなか渋い演技で魅せてくれました。なかでも、教授の墓参りの後で10年ぶりに、駅でHACHIに、ケンが日本語で語る台詞に感動しました。
『おまえの気持ちはよく分かる。長生きしろよ。』という言い回しには、共通の友を失った義兄弟のような親愛の情に満たされたものだったのです。
とにかく絶対泣ける映画として、八の日にはご覧になってください。
追伸
2004年に2冊の子供向け書籍が出版された結果、アメリカの愛犬家の間で、秋田犬が人気を呼んでいそうですね。そもそもアメリカで秋田犬が知られるようになったきっかけは、ヘレン・ケラーだったようです。福祉活動のため、日本を訪問したヘレンは、秋田犬を所望したので、子犬が贈られたそうです。これが、海外に渡った秋田犬の第1号。また、ヘレンは1948年、渋谷駅のハチ公像を訪れているそうなのですね。
また、ラストでは老犬を使ってなく、成犬を演技指導でいかにもという歩き方を演じさせたそうです見事な老犬ぶりでした。
かわいい!
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