「それぞれのキャラが希薄」20世紀少年 最終章 ぼくらの旗 マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)
それぞれのキャラが希薄
決してつまらなくはない。それなりに楽しめる。現実に起きていることとしてではなく、子供の頃のケンヂたちの空想を映像化したものとして観れば、細部のちゃちな設定(とくに“ともだち”の組織の貧弱さ)も我慢できる。
それでも、3本で通常料金5,400円、7時間17分の時間を費やさせるのであれば、“少年時代の友達関係の歪み”とか“1曲の音楽が世界を救った”みたいなベタな展開のほかに、もうひとひねり工夫が欲しかった。カンナがもっと重要な存在になるのかと思ったが、これもそれほどではなく物足りない。登場人物が多すぎて、それぞれのキャラが希薄になってしまった。また、白井良明の音楽は、まるで「アルマゲドン」だ。
早く結末を知りたいのならば映画館に足を運ぶのもいいが、そうでなければレンタルDVDやTV放映でじゅうぶんだ。
観終わると、1作目の同窓会のシーンを見直したくなる。
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