劇場公開日 2009年10月24日

「役どころを心得た演技」沈まぬ太陽 nabe3さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5役どころを心得た演技

2009年11月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

難しい

ほかの評価を見てみると、長編をよくまとめたのだろう、とわかります。
 しかし、中途半端とか、分かりづらいということはありません。
 豪華キャストでありながら総花的ではなく、また、さすがに演技を心得た人たちなので、配役以上の演技をする人もおらず、とてもスマートにストーリーが理解できます。
 そのスマートさに乗るかのように各俳優がうまく味を出しているので、メリハリがあり、とても味がある映画です。
 報道にあるように、JALをモデルとしています。
 ですので、123便の墜落事故の状況が描かれていますが、そのシーンでは年輩の方が多くススリ泣いていました。
 僕も、もらい泣きをしたくらいです。
 渡辺謙さんはとてもいい演技をしていましたので、主役としての役割を達成していたと思います。
 香川照之さん、石坂浩二さん、三浦友和さん、それに書ききれないほどの名優たちが支えあった良い作品です。
 信念を貫く人、権謀術数で生きる人、時代におぼれる人、家族、仕事、いろいろなテーマがありますが、うまくまとまってました。
 納得です。

nabe3