「とてもよかった」イレイザーヘッド 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
とてもよかった
クリックして本文を読む
リンチの伝記本『夢見る部屋』を読んでいたらこの映画を作る時期に至り、何年も掛けて低予算で、しかし丁寧にしっかりと作って完成させたことを知る。以前にレンタルビデオで見たきりで、その時は眠くなってけっこう苦痛であった。
製作の背景を知ったうえで一つ一つの場面を味わうように見ると、全然眠くならず一気に見終えたので驚いた。一貫した因果関係のストーリーがあって、しかも面白い。改めて映像のイマジネーションが素晴らしい。
フィルムの現像では黒さにこだわったと伝記本にあり、確かに黒い。
気持ち悪い赤ん坊が、確かに気持ち悪いのだけど、彼は彼で懸命に生きようとしていてあんなふうに死んでしまうのは胸が痛む。
以前に見た時は、二度と見ないだろうと思っていたがまた見たい。リバイバル上映が東京ではやっているようで、見てみたい。新潟にも来て欲しい。
コメントする