劇場公開日 2009年2月28日

「【不穏すぎる、異形ムービー。不穏で、グロテスクで、その後のデヴィッド・リンチ監督ワールドの萌芽を感じさせる作品。】」イレイザーヘッド NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0【不穏すぎる、異形ムービー。不穏で、グロテスクで、その後のデヴィッド・リンチ監督ワールドの萌芽を感じさせる作品。】

2021年11月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

ー デヴィッド・リンチ監督の、本作の製作意図をキチンと語れる人は、いるのだろうか・・。ー

・変な頭髪の男、ヘンリーはふらふらと廃墟を歩いている。

・アパートに戻ると、向かいの部屋の女性から”メアリー・X”の家族が夕食に招待したいと言っていたと告げられる。

・”メアリー・X”の家族との夕食
 ー ローストチキンみたいな料理の、手羽が動いている・・。
 そして、ヘンリーと、”メアリーX”の間に子供が生まれたと言われる。

□その子供???の容姿がグロテスク極まりない。
 胎児のような、頭。身体は包帯に包まれている。
 ヌメヌメした肌。

・メアリーは、その子供の出す声に堪えられず、出ていく。

・イキナリ、頬が膨れた女が、明るい歌を歌い出す・・。
 ー 何を観ているんだろう・・、私は。ー

・ヘンリーは、子供???の包帯を鋏で切り、身体を刺す。ドロドロとした液体が、子供???の口から吐き出される。

<全編、風の様なノイズを背景に、異形物語は続く。
 製作期間は4年もかかり、奥さんは愛想を尽かして去り・・。
 けれども、ナント、この作品は徐々に口コミで広がり、3年のロングランを記録。
 で、デヴィッド・リンチ監督は、コレマタ異形映画「エレファントマン」を制作し、大ヒットし、スター監督になるのである・・。
 只、その次の「砂の惑星」は大失敗作となった・・。
 不穏で、グロテスクで、その後のデヴィッド・リンチ監督ワールドの萌芽を感じさせる作品。>

NOBU