「リンチの長編処女作。」イレイザーヘッド kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
リンチの長編処女作。
現実と不条理の夢の世界が交錯する、リンチお得意のナンセンスさ。意味がないようで意味のある部分がいい。
印刷工のヘンリーは話があるからといってメアリーX(スチュワート)の両親からディナーに招待されたわけだが、出されたチキンは動いていて、汁がドドッと溢れてくる。そこがチキンファミリーの特異さだったのだろうが、とにかく次の場面が新婚生活。赤ん坊の泣き声がうるさいからと言って新妻は実家に帰ったりする(笑)。ひな鳥に似てるというより、顔は鳥そのもの。不気味であってもそのうち情が湧いてくる哀しさ。しかし、女房の身体から気持ち悪いものがいっぱい出てきたり、頬にコブがついてる少女がステージで踊るという悪夢。なぜか、アパートのセクシーな隣人と一夜限りの関係を持ったりして、その晩には自分の首が飛び、それが鉛筆工場で消しゴムにされるという悪夢。最後には興味本位で赤ん坊の身体に巻き付いた包帯を切ると、そこには内臓がむき出しになった姿が・・・
カルトすぎる内容だけど、オープニングから惹かれてしまう(笑)。多分受精シーンを気持ち悪く描いているのだろうけど、その気持ち悪い物体(オープニングでは精子だと思っていた)が後半にどんどん出てくるところが凄い。この精子の意味するところは主人公ヘンリーの欲望そのものであったに違いないが、それを戸棚にしまってあるのが彼の禁欲を意図するところか。この気味悪い生きた物体が精子だと仮定すると、全体的な意味がよく伝わってくる。
kossy氏、お疲れ様です🙇
今、退屈な昼休みに入りましたわ😰
「周りにはカルト好きがいない」ってアタシがいるじゃん(笑)…ゴケミドロのレビューも見ました😱
イレイザーの彼女は、長崎から、神戸の大学に近い、親戚宅に下宿してました。なので、神戸の映画館に頻繁に行っては、音楽喫茶とかで、表現主義だの、偏執狂的批判的方法だの、頭痛する話聞かされてましたが、アタシにだけよく喋ってくれたと…今は思います😞
長崎の実家が、レコード屋さんだった為、レコードたくさん所有してて、よくそこのお宅にある、まあ立派なオーディオシステムで聴かせて頂いたのよ🎶
kossy氏他、皆さんのレビュー参考になります🙇…行かなくてよかったと思うもの多し(笑)😅…また、楽しみに読ませてもらいます🙇