「最強のファミリー映画」ヒックとドラゴン かみぃさんの映画レビュー(感想・評価)
最強のファミリー映画
拙ブログより抜粋で。
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お話は少年ヒックと、トゥースと名付けられたドラゴンのほのぼのとした交流を軸に、親子の葛藤、ほのかな恋模様を描きつつ、最後には怪獣映画と言って差し支えのない壮絶なスペクタクルで大興奮の大団円。
日本じゃ「子どもから大人まで楽しめる」なんて売り文句は、大概ユルユルなだけの子ども騙し映画が幅を利かせているが、これは本物。
いきなりドラゴンの大群襲来でまくしたて、作品の世界観を一気に紹介。この導入部だけですでに圧倒される。
ヒックが憧れるヒロイン・アスティの登場なんてかっこよすぎ。多くは語らんけど、このアスティが見事なツンデレでねぇ、頼もしいやら可愛いやらで。
一方ヒックは言ってみればできそこないのバイキングなんだけど、ユーモアのある性格のお陰で悲壮感はなく、むしろそのだめっぷりも愉しい。
ヒックとトゥースがうち解けていく過程も実に微笑ましい。
外見は真っ黒いトカゲだかサンショウウオだかみたいなトゥースだが、これが可愛いのよ。
ドラゴンはもちろん架空の生き物だけど、動物映画の要素もふんだんに採り入れられていて、たぶん猫とか飼ってるような人はたまらんと思う。
(中略)
そしてこの映画が子ども騙しでないことを印象付ける、まさかのラスト。
お話は王道の展開なれど、この結末はまったく読めなかったわ。
けど、これしかないだろうという納得の落としどころ。お見事。
これは子どもから大人まで楽しめる最強のファミリー映画ですぞ。
今、この映画の全部を指して言ってる。
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