劇場公開日 2010年8月7日

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「愛おしさと切なさと。」ヒックとドラゴン りりーさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0愛おしさと切なさと。

2010年8月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

お子様向けのストーリーなんでしょ、と思っていたけど、少し違う。
確かに、どこかでみたことのあるような内容ではあるけれど、少し違う。
大人でも、充分に味わえる作品だと思う。

原題は、How to Train Your Dragon.
ドラゴンのしつけ方。
ヒックはヒッカップ(ヒカップ=しゃっくり)、トゥースはトゥースレス(歯無し)とのこと。
この名前も見ているうちに、≪はは~ん。そうだよね~≫と思える。

怪我をしたドラゴン、トゥースが、一生懸命に飛ぼうとする姿。
傷ついているからといって、もう飛べないと諦めない。
野生の本能か。
そんな、決して諦めない姿に、早くも、涙。。。涙。。。

心優しくて、ドラゴンを殺せないバイキングの息子ヒック。

いつしか大切な友達になっていくヒックとトゥース。

トゥースの目は、トトロのネコバスになったり、頭が黒猫ジジになったり。
でも、仕草や可愛さは、犬系。
我が家の愛犬を思い出し、思わずクスリ。

ドラゴンの飛行シーンは、とっても爽快!

自分のために、秘密にしていた大切な友達のトゥースが囲まれてしまって、「やっつけないでーーーーっ!!」と叫ぶヒック。

動物と仲良くできるも、できないも、人の気持ち次第か。
それって、人対人でも同じ。
(その優しさに付け込む人もいるけど)

ラストの衝撃にはびっくり。
本当にびっくり。
そうだったのか。
切なさや愛おしさ、相手に対する尊敬、哀しさ、友情、たくさんのものが絡み合った複雑な気持ち。

ヒックとトゥースの後ろ姿に、また涙。。。涙。。。

教官の片手がフック船長と同じなのだけど、登場する度に変化していて、楽しい。
また、それが、ラストに繋がり、ホッと明るい気持ちにもなれた。

りりー