劇場公開日 2010年8月7日

  • 予告編を見る

「この吹き替えの声優さんたちがすごい。」ヒックとドラゴン dobubobaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0この吹き替えの声優さんたちがすごい。

2010年8月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

興奮

ヒックとドラゴン、原題はHow to train your dragon.
まじで、最高でした。個人的には2010年のマイランキング、インセプションに続き、第2位を差し上げます。

本当に長かった。米国では今年の3月に公開。原作が人気の小説ということもあり、素晴らしい興行成績と完成度の高さ(IMDb 8.3)を収めたにも関わらず、世界最遅の日本公開。
しかも、吹き替えのみ。2か月後には米国Blu rayリリースなんで、そっちにしようかとも思いましたが、子供の頼みで家族で行ってきました。

トイ・ストーリー3の吹き替えにがっかりしていたので、正直期待していなかったのですが、この吹き替えはすごかったです。(というか北海道では本格的に海外アニメは字幕では見れなくなりそうです。悲しいことに。教育レベルが上がらないとこれからも字幕映画はやらないのでしょうか。)

本当にうまい声優さんがやると、こんなに吹き替え映画もおもしろくなるんだ、と初めて感動しました。特にヒックを演じていた田井さん(?エンドロールの最後の最後に一瞬しか名前出なかったので、定かではないのです。間違っていたらごめんなさい。)父親の「何百人も仲間が殺された」に「僕らも何千のドラゴンを殺したじゃないか!」というヒックのセリフはまじで、心にズドンと来ました。

セリフとキャラの動きと口の動きがシンクロしていて、日本の声優さんはすごいのだ、と再認識しました。悪いのはタレント吹き替えなんですね。(トイストーリーの所ジョージもひどかったけど、シュレック3の予告編見て、げんなりしたファンも多いはず。絶対、これは映画館で見ません。Blu ray出るの待ちます。やっぱマイク・マイヤーズとキャメロン・ディアスじゃなきゃね。)それにしても、映画会社の人は、声優さんにもっとリスペクトすべきです。この吹き替え映画の成功は声優さんのおかげなのに、どこにも名前がない。ネットで探しても名前がない。声優さんを馬鹿にしてるんですか?宣伝価値のないタレント性のない本職の声優さんはどうでもいいってこと?

さて、脱線すみませぬ。映画は肉食系にあこがれる草食系男子の主人公ヒックが肉食系集落(バイキング)の中で、負傷した伝説のドラゴンと出会い、友情を育み・・・という、ストレートなストーリーです。しかし、CGアニメのキャラクターが本当に表情豊かで、それに先ほどにも上げた声優さんが(オリジナル見てないんでわかんないけど)オリジナルを超えているのではというくらい、すばらしい演技をするのです。普通の日本人がやるといやらしくなる、アメリカ人独特のノリ突込みも、本当にさりげなく演じていて、何度も言いますけど、声優さんがすごい。

この映画は本当におすすめです。2010年、面白い映画が見たかったら、先入観を捨てて、是非見てください。10000円はらってもいいくらいの価値はあります。半分は素晴らしい声優さんたちにあげたいです。

こんなに素晴らしい映画がなぜに日本で興行的に苦戦しているのか?映画会社は声優にタレントを使わなかったからだとか言い訳するでしょうが、プロモーションの失敗です。素晴らしい映画であることを視聴者に伝えられなかった宣伝部の力のなさです。声優さんのせいにしないでください。あと、映画の旬というのがあるのです。世界に半年も立ち遅れて上映していたら、これだけ、グローバル化が進んでいる映画産業で勝ち残れるわけないじゃないですか。

コメントする
dobuboba