「夢の詰まった物語」ヒックとドラゴン 暗い部屋さんの映画レビュー(感想・評価)
夢の詰まった物語
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子供心を魅了してやまないドラゴンが物語の主役のファンタジーで、タイトルからでも主人公と思われる人間とドラゴンとの友情を描いた作品だというのがよくわかる。しかし、そんな僕の高揚感は冒頭で折れてしまう。世界観はドラゴンのいるファンタジーではあるのだが、なんとドラゴンは人類の天敵として位置づけられていて、村人はみんなドラゴンを殺すことが当然とばかりに僕の思っていた友情の感動ストーリーとは全く違っていて度肝を抜かれた。そんな殺伐とした世界観にあてられた主人公もやはりドラゴンを殺したくてうずうずしている人間の一人で、これはポップなデザインのアニメ映画に似合わず相当にバイオレンスな展開になるのではないかと別の期待も膨れ上がってきたところで主人公がドラゴンと遭遇。キターっ!と声を上げそうになるほどに興奮しましたね。主人公は罠に捕らえられた無力なドラゴンをその気になれば容易に殺すことが出来る。それなのに主人公はドラゴンを殺すことが出来なかった。それから主人公はドラゴンを殺すことを考えなくなり、助けたドラゴンと友情を育んでいくといった展開になりました。アクションシーンも盛り上がりも盛大で息を飲んで見入っていました。ドラゴン狩りの筆頭でもあった父との和解も実現出来て、本当にハッピーエンドだなぁと感動しました。
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