「結構楽しめました」アマルフィ 女神の報酬 yoneさんの映画レビュー(感想・評価)
結構楽しめました
今週から「絶対に毎週1本は映画観に行くぞ!!」プロジェクトを勝手に開始(笑)その第1弾として選んだのが、この織田裕二さん主演のこの映画。
監督は西谷弘さん。「県庁の星」の映画監督。
織田さん主演は2作目ってことね。
ヒロイン役は天海祐希さん。
誘拐された娘さんを想う母親役、しかもちょっと神経質な役ところを上手く演じられてた。
そして、佐藤浩市さん。
やっぱいい役者さんだわ、この人。
この3人以外、正直あまり印象に残った役者はいなかった。佐野史郎さんもかなり地味な役だったし。。
原作は真保裕一さん。
同じく織田裕二主演で映画化された、「ホワイトアウト」の原作者でもある。ただ、どうやらこの「アマルフィ」は、映画化の企画がまず先にありきで、それから書かれた小説とのこと。最近多いのかな?こういう制作方法は。邦画も最近たくさんの映画が作られてるし。質が伴っているかどうかは置いておいて。。
この映画も、脚本はちょっと納得いかないとこもあった。いきなり主人公「黒田」が父親を名乗ったりするとことか。かなり強引。これが主人公が事件に関わる直接の原因になるわけだけど、別に「父親」である必然性がない。「知りあい」でも「友達」でもいいわけだし。。
ただし、観終わった後は清々しい気分になれた。
結局悪人は大臣だけって結末。「悪いのは政治家」って結末は、「責任は他人、自分には無い」と言ってるみたいで大嫌いな考え方なんだけど、時代劇見た後のような気持ちになるんだよね(笑)そういう意味では、勧善懲悪ものなのかな、この作品。ってことは、ストーリーが薄っぺらいのかもしれないが。。
ヒロイン矢上と黒田が付き合いそうで付き合わないという結末は納得。これで付き合って終わりとかだと、リアリティが無くなってしまう。
1つ残念だったのが、タイトルの「アマルフィ」。
ギリシャ神話の逸話から名付けられた地名の街。大変美しい街で、行ってみたいなーとは思ったのだが、作品の中で存在感が全く無かった。映画のタイトルになってる街でもあるのに。。ナンパのシーンくらいしか見せ場が無いってどうなのよ(笑)もったいない。。
しかし、全体的に面白かった。
普通にお金払って満足するくらいのクオリティはあったと思う。