縞模様のパジャマの少年のレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
重い。
ドイツ人の少年とユダヤ人の少年の金網越しの友情の物語。
ドイツ人少年の父親はユダヤ人収容所(毒ガス)所長というなんとも皮肉な現実。
収容所の内と外は雲泥の差。だけど、そういう大人の事情というかお国の事情というか、そういうことではなく、少年同士の友達を思う純粋な思いは、反戦を訴えるには充分すきるくらい。
所長がみた自分の息子の最期。それを思うと父親として戦争を考えて欲しいなーと思った。
有刺鉄線を挟み鏡のように座る幼い子ども2人の姿は同じ人間であるのに...
絶望
衝撃的なラスト。 仕事と称してしていることは、決して自分の子どもに...
負のスパイラル
うわぁぁ…。
3.3
鏡
全く環境が異なるふたりの少年。
片方は裕福なドイツ人。
もう片方は強制収容所に入れられたユダヤ人。
ふたりの少年を主人公にしたことにより差別というものが、大人になるうちに刷り込まれていくものであることが分かります。
ふたりは当然見た目も違うし立場も違います。
しかし、私は次第に有刺鉄線を隔てて向き合う彼らが鏡の役割を果たしていることに気がつきました。ラストで彼らはいつの間にか同じ運命を辿ることになります。
戦争であれ難民であれ、社会で起こっていることに対して塀の外にいることは、残念ながらできません。明日は我が身ということなのです。
言葉が出ない
久しぶりに心を動かされた映画。
ジャケットすらよく見ずに評価が高かったことから選んだ作品だったが、感動ものだと思っていたのでかなりのショックだった。長すぎずちょうどいい長さで無駄なく退屈することがなかった。
心が痛むシーンは要所であったが、特にブルーノが食べ物を与えたことで起きた騒動では辛くて涙が出た。甘い顔の将校が子供相手にとても強い言い方をしていることもショックで、ユダヤ人の扱い方について改めて痛ましいと思った。
ラストは父親にとって因果応報で、残虐なことをしているということが自分の息子の身を持ってしてようやく自覚することができたであろう。
気になるとすれば、ラストで母親が地面に座り込み号泣している際、姉グレーテルも一緒に泣いていたことだ。いくら部屋にヒトラーのポスターを貼ろうがユダヤ人批判の教育を受けようが、まだ弱冠12歳。おそらく度々あがっていた黒煙とその異臭にすら気づいていなかった姉が、初めて家の外に出て収容施設まで行きどうして状況が理解できようか。なぜ母が泣いているのか、なぜブルーノの服があるのか。収容施設でなにが行われているのか。おそらく疑問でいっぱいで動揺しているはずだ。しかしそのシーンでは母を抱き寄せる前一緒に座り込んで泣いていた。そこがどうしても納得がいかず引っかかってしまった。
ともあれ考えさせられる作品だったことには変わりない。間違いなく今年私が観た中で一番の作品である。
考えさせられる
第二次世界大戦のナチスの映画
イングロリアスバスターズ
ディファイアンス
ライフイズビューティフル
縞模様のパジャマの少年
どれも違った切り口で、
興味深く、今後他のナチス関連の映画を観ていきたいのですが
この作品は怖かった‥
90分ほどですが無駄がない
終わったあとタイトルを見て震えあがりました
ドイツ人も辛かったのだろう
あるところまで来てしまうと突き進むしかなかったのだろう
軍人も疑問を持っていたと思うが
自分の身を守るために陶酔するしかない
そして知らないことのこわさ
無垢なこどもが何の知識もない状態で、先生や教科書、メディアで植え付けられた意識をどうやって振り払える?
自分が集団的自衛権に対して無知なことに怖くなった
阿部さんも戻れなくなってしまっているのか?
いわゆる「戦争映画」とは違う
事実を教えないことの残酷さ。
予告編で流れる、
「少年は、ただ知りたかった。」というセリフ。
まさにそんな作品だった。
彼にきちんと事実を教えていれば、あんなラストにはならなかっただろう。
この映画から学べるのは、戦争の辛さとかではなく、子供達に事実を隠さず見せることの重要性なんじゃないかなと感じた。
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