縞模様のパジャマの少年のレビュー・感想・評価
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さあ、手に汗握ってください
うそを言った償いでお父さんを一緒に探しに行くなんて、いい子だわ。パジャマはちゃんと着ないと、帽子はかぶらないと中に入れないよ。
観ている俺たちは、ああイカンて、ダメやて。
ホラー映画にある、ああそっちはイカン、を冒頭からきめ細かくそこだけに持てる力をすべて注ぎ込んだ映画。お涙頂戴、うつになってください、の題材だが、そこにドキドキしちゃってちょうだいと、作り手も言っているようなモン。好みとしては親が同時に探し回るのはそのピークのあとだから、やり過ぎでマイナス。
パジャマでおじゃま、パジャマじゃま。
子供目線から見て、大人がどう見えているのか。
それを一人一人、自分なりの考察を加えて見ていくのが面白かった。
ママはダメダメばかり言うけど、なんでダメなのか、肝心な事はいつもダンマリで教えてくれない。ママって意外と物知らずで、頭が悪いのかも。大好きだけどね。
お姉ちゃんは、いっつも誰かの受け売りしか言わない。最近は、ユダヤ人は悪人って決めつけてる、やっぱり受け売りで。でも、誰も教えてくれなかった、強制収容所ってワードを最初に教えてくれたんだ。ママよりは正直者だね。
パパは、立派な軍人らしいんだけど、部下も沢山いるんだけど、悪人を集めた所長らしいし、尊敬していいのかどうか、わかんないね。ああ見えて頑固だから、めんどくさいよ。
お手伝いさんは、基本はボクの味方、だけど微妙なラインの話はボカして、肝心なことはあまり教えてくれないね。
パヴェルは、汚いパジャマ着て、家を出入りする自称医者らしいんだけど、芋の皮むきばっかしてて、嘘くさいんだよね、でも優しい爺さんだよ。
リスト先生は、つまんない歴史の話ばかりしてて、ほんとクソつまんない。最悪だよあいつ。
おじいちゃんは、会うたびにパパを褒めたたえるけど、あんまし中身のある事、言わないかな。好きだけど、パパよりは威厳がないかな。あんま大したことない。
コトラー中尉の兄ちゃんは、突然凄んできたり、ユダヤ人を恫喝したり、こえーよ。あいつ、ヤベーよ。でもなんか、パパに怒られて、前線行かされてもう生きてないみたい。ざまあみろだよね。
シュムールは、ボクの新しい友達。毎日パジャマしか着てない。収容所にはカフェもあるはずなのに、いつも腹ペコで、しょうがないから会うときは食べ物差し入れしてるよ。
でも、コトラー兄ちゃんに恫喝された時、怖くて友達じゃないって嘘ついちゃったんだ。マジごめんね。罪滅ぼしのために今度、行方不明中の彼のパパを、彼のパジャマ着て一緒に探すんだ。この前の嘘のリベンジ、しないとね。よーし明日は頑張るぞー。
いやぁ、衝撃のラスト20分だった。
子供の友情を深めつつ、最後は少し悲しく終わる話かな、と軽くみていたら、
冬の海に突き落とされるかのような、どんでん返し系の話だった。体調悪い時に観たら、確実に悪化する。あの展開、全く読めなかった。
3時間をギュギュッと映画NO1
事実を知らずに。
洋服が違う、怯えてる様子、判断できる材料は端々に溢れているが、まだ小さく知識がない純粋な8歳にはわからない。ユダヤ人がみんな悪い、なんて何パーセントの人間が信じていたのか。
医者をしていたのにイモを剥き続ける大人、それをダメな医者だったんだね、と言ってしまう純粋さ。
途中、収容所の友達になった子が自宅にグラス磨きに来た時に大人が恫喝したら、そりゃ嘘ついちゃうよ。8歳だもん。
ユダヤ人とドイツ人の純粋は最後人間焼却炉で焼かれてしまう。あっという間に何十人が生きたまま焼かれてしまった。
それが淡々としすぎてて、涙も出なかった。出る暇がなかったと言うべきか。
焼却炉の中に入る前に、髪の毛の長い子が紛れてるぞって気づいたおじさんがいたのにもう気力もなくなってたんだろうな。言っても無駄か、くらいな感じなのか。それも悲しかった。
ドイツ人の父親は、収容所は楽しいところだと世間を欺き、自らの手で図った施策に我が子が餌食になっても指示を続けられたのだろうか。
ギュッと手を握った子供2人がなるべく苦しまずに天国に行っていてほしい。
関心領域は本作へのアンチテーゼか
ずっと観たかった作品。ナチス支配下のドイツで、フェンス越しに友情を...
思わず呻き声がでてしまった
互いに8歳のブルーノとシュムールの友情、医者だったという召使いのユダヤ人のおじいさん、威圧的な若い軍人、そしてボロボロの姿と空腹に喘ぎながら働く縞模様のパジャマを着た彼ら、どうしてもその裏側の事実を想像してしまう。少年の見せられていた世界は家族を通して生々しく映る。
子供だからこその
「なぜパジャマを着ているの?」
「煙突で何を燃やしてるの?」
「カフェはどこ?」
という疑問が、大人たちによってはぐらかされ続け、また自身の正義を信じて起きてしまった応報に思わず呻き声が出てしまった。安易な予想を遥かに凌ぐ残酷な結末が心に焼き付きました。ホロコースト作品にハッピーエンドは期待してなかったけど、まさかここまでとは……。覚悟がいる作品、良作です。
秘密のホロコースト
人に勧めたいけど勧められない
一度は観てみたいと思っていて、あんまり内容知らないで軽い気持ちで鑑賞したことを後悔。。
内容は観てよかったし考えさせられる。
ただラストのシーンがあまりにも重すぎて心がついていきませんでした。
子供の素直な優しさがあの結末を、と考えるだけで切なくなる。
でもやっぱり内容的には観るべき映画だな...と。
胸糞映画とは聞いてたが予想以上だった..
胸糞映画とは聞いてたが予想以上だった...たぶん今まで観た映画の中でダントツに精神えぐられてる。最後パジャマが脱ぎ捨てられたガス室のカットのインパクトは強烈。
ただ、胸糞とはいえユダヤ人の迫害について考えさせられる良い作品だった。戦争映画なのに説教臭くない。無知なブルーノの質問攻めの一言一言が突き刺さる。
話はフィクションだが、収容所の出来事は本物なので妙にリアル。恥ずかしながら収容所の実態を知らなかったので、これを機にもっと知りたいと思った。たぶん今まで観た映画の中でダントツに精神えぐられてる。最後パジャマが脱ぎ捨てられたガス室のカットのインパクトは強烈。
ただ、胸糞とはいえユダヤ人の迫害について考えさせられる良い作品だった。戦争映画なのに説教臭くない。無知なブルーノの質問攻めの一言一言が突き刺さる。
話はフィクションだが、収容所の出来事は本物なので妙にリアル。恥ずかしながら収容所の実態を知らなかったので、これを機にもっと知りたいと思った。
絶望的に悲しい冒険記
ユダヤ人収容所の指揮官にあるナチスの軍人を持つ子供と、其の収容所に収監されているユダヤ人の少年のお話。
父親の昇格と共に一家は引越しをする。
田舎の家の傍にはユダヤ人の収容所があり、それを知らぬ8歳のブルーノは農場と勘違いする。
でもみな同じ縞模様のパジャマを着ている。
ある日、裏庭の納屋から抜け出してその場所に行くと同じ歳の男の子が座っていた。
彼等は日々会いながら友情を育んでいく。
見た感想は色々書きたいことはあるのだけれど、上手く言葉に出来ないほど残酷で絶望的な最期が待ってます。
ストーリー終盤になると、結果は分かっていながら見てはいけないと思いながらも停止ボタンを押せませんでした。
久方ぶりにこんなに辛く絶望的な映画を見た気がします。
精神的に疲れてしまった母親も、週に2回来る家庭教師からの教えでユダヤ人に憎しみを持ってしまう姉も
。全てにおいて悲しく重い物語でした。
不謹慎かもしれないが80年しか経っていないのに古代遺跡♥
クラクフへ行く前にオシフィエンチムへ一晩だけ泊まって、収容所を見てきた。2024年8/25と8/26である。当初ポーランドへ行くつもりはなかったが、クラクフにダビンチの絵があるので、立ち寄る様な形でオシフィエンチムにも出かけた。
負の世界遺産になるくらいで、凄まじいものであった。言い方が不謹慎だが、古代の遺跡を見ているようだった。
この映画の欠点を一つ。
彼の父親がオシフィエンチム(オシフィエンチムとは言っていないか?)に赴任された後に『親衛隊』でなくなっている。最初のダンスパーティーなる面での肩の紋章はS字?Z字?が二つ重なる親衛隊の印。
また、
青い目を強調するのは良いが、英語はリアルに欠ける。また、
製作者達がイギリス人なのだが、イギリス人はゲルマン系。同じゲルマン系として、青い目の少年に未来を与えなかった。同じゲルマン民族としての贖罪のつもりなのだと感じた。だが
しかし、現在、ゲルマン系としてのイギリス人が別の民族をいとも簡単にホロコースト“みたい“な事をやるのは実に稚拙で、学習をしていないと感じている。
さて、同盟国の大日本帝國は同じ様な事をやっていないのだろうか?エキセントリックな言動は、大日本帝國軍人の方が、一部のナチスドイツを除いて、大変に多いといつもの感じるのだが。
オシフィエンチムとはアウシュビッツのポーランド語読みである。
周りは誰も知らなかったは、ポーランド人も含めて、不確かな事である。しかし、現在もその子孫がオシフィエンチムには住んでいるので、ナイーブな問題だと思う。勿論、犠牲になったのは、ユダヤ人だけではない。ポーランド人、ロシア人、ロマ系の人々。そして、ドイツ人もいるのだ。
想像をはるかに越えるまさかの結末
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