「誰にも媚びず、自分らしさをまとう」ココ・アヴァン・シャネル shinさんの映画レビュー(感想・評価)
誰にも媚びず、自分らしさをまとう
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【あらすじ】
孤児院で育ったガブリエル・シャネル。歌手や帽子職人として生計を立てながら、やがて「ココ・シャネル」としての道を切り開いていく。
名声を得る前の、ひとりの女性としての選択と揺れを描いた伝記映画。
【感想】
まだ“シャネル”になる前のガブリエルの話。
どこか寂しさをまとっていて、でも誰にも媚びず、自分の感覚を頼りに生きているように見えた。
当時の女性たちが、男性に気に入られるための服を着るのが当たり前だった時代。
彼女はそういう目立つ装飾を拒んでいた。
シンプルで、動きやすくて、自分が「これがいい」と思えるものを選んでいるように感じた。
その姿が強く印象に残った。
愛されたい気持ちと、自由でいたい気持ち。
その両方を抱えたまま、彼女は自分の道を選んでいた。
誰かの言葉に頼らず、何かを主張するわけでもなく、ただ自分の足で進んでいく。
その静けさに、芯のある強さを感じた。
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