シャーロック・ホームズのレビュー・感想・評価
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【世界的名探偵を映像化し、一級エンタメ作品に仕上げたガイ・リッチー監督の辣腕に驚いた作品。ロバート・ダウニー・JR完全復活作。ジュード・ロウ演じるワトソンが躍動している作品でもある。】
◆今作まで、シャーロック・ホームズのイメージは、1891年に英国「ストランド・マガジン」に掲載されたアーサー・コナン・ドイルの探偵小説の処女作「緋色の習作(研究)」以来、挿絵を描いたジョージ・ハッチンソンによる、”長身痩躯”の姿であった。
その後、ジェレミー・ブレッド演じるTVのシャーロック・ホームズが嵌り役で、尚且つ吹替を担当された露口茂さんも素晴らしかった・・(ヤマさん・・)。
それ故に、「シャーロック・ホームズ」の映画化に対し、熱烈なシャーロッキアンは”ロバート・ダウニー・JRがシャーロック・ホームズ??”と懐疑的であった。
だが、公開されてみれば、今までシャーロック・ホームズの名は知ってはいても、”本は読んだことが無い”人たちの多くを魅了する、一級のエンターテインメント作品であった。
そういった意味でも、今作が果たした役割は大きかった・・。
◆「ボヘミアの醜聞」で、シャーロック・ホームズと渡り合ったアイリーン・アドラーを演じたレイチェル・マクアダムスが、”泥棒として”画面で躍動し、あくまでホームズの引き立て役であったワトソン博士が、若きジュード・ロウが演じる事で、まさに”相棒”として活躍する様に魅入られた。
◆原作では登場しない”黒魔術の使い手”ブラックウッド卿”をマークストロングが、魅力的な悪役として演じている事も、今作の面白さを支えていた事は、間違いない。
ー 特に、今作が果たした役割は、上記に加え、ストップ&スローモーションを多用した映像である。
この手法は、数年後ベネディクト・カンバーバッチがシャーロック・ホームズを演じた英国BBC制作の傑作TVドラマ「SHERLOCK」で、結実することになる。ー
<アイリーン・アドラーを陰で操っていた人物、”モリアーティ教授”が愈々登場する・・、というラストのシーンが、否が応でも自作の期待感を煽るほど、見事なエンターテインメント作品として、書物の中の名探偵シャーロック・ホームズが生き生きと躍動している作品。世界的に有名な探偵小説を、見事に映像化したガイ・リッチー監督の辣腕に、敬服した作品でもある。>
<2010年3月 劇場にて鑑賞 鑑賞記録なし>
<2021年1月 別媒体にて再鑑賞>
アクション重視の新解釈ホームズ。
ジョークを交えて推理をしながら、
ホームズが見る物、触る物、取る物、
台詞回しも全て計算され尽くした展開。
細かく鋭い洞察力を魅せるホームズだが、
既存のイメージを覆して汚く、だらしない。
この新しいホームズ像が受け入れられれば、
ロバート・ダウニー・Jrの好演がより光る。
そして、ホームズのアクションも新しい。
英国紳士っぽい相棒ワトソンも、強い。
さすがジュード・ロウw
冒頭からアクション色を印象付けるシーン、
敵との格闘シーンも多く、飽きさせない。
ホームズの人並外れた洞察力を格闘に活かし、
シーンに緩急を付ける事でのメリハリと、
インパクトはとにかく秀逸。
バトルシーンは【キングスマン】に似た、
興奮とドキドキ感。
アイリーン演じるレイチェル・マクアダムス、
まるでルパンを翻弄する峰不二子の様で、
妖艶の中に見え隠れする可愛らしさが良い。
次作へしっかり繋がる伏線もあり、期待大。
全てが伏線になり、最後に繋がる面白さ。
変にお約束のホームズに拘らず、
新作アクション映画を楽しむ感覚で。
良いポップコーンムービーでした。
エンタメ性の強いミステリーをあまり知らない方でも気軽に見れるシャーロックホームズでした。
ホームズの魅力といえばやはり観察ですよね。そこから頭脳で謎を解決していくわけですから。今回はその観察眼を推理とアクションに使います。序盤からホームズのアクションが入り「おや?今回のホームズはいつもと違うぞ。」と感じさせられます。アクションがこれがまたかっこいいんですよね。特に武器も使わないし素手だけで余分な動きをせずに戦うのでシンプルで見やすいです。
謎も解くときには昔の映像を見せてくれるので分かりやすいです。てか、そこまで難しくないんですよね。なので家族でお子さんとでも見れると思います。
キャスティングも良かったですね。ロバートダウニーJrとジュードロウのイチャイチャしているシーンも多いので腐っている女性でも楽しめると思いますよ。
多少中盤になってグダるところもあったけれどポップコーン片手に見れるような映画でした。ぜひご覧ください。
ワイルドなホームズ
想定内の内容。もしかしてルパン三世をめざしてない?
ワトソンとホームズの関係がいい
面白かった
特に二人の関係性が侍従関係でなく腐れ縁という関係性が斬新かつ引き付けられた。
アクションもひ弱なホームズが頭を駆使してピンチを切り抜けていく流れは実に爽快だった
残念だったのは推理のトリックが弱く感じたことかな。
筋は通っていたし、黒魔術の中身は実は全部化学だった!って流れは面白かった。
しかし、もう少し伏線的なものを分かりやすくしてほしかった。
一瞬しか映らないものを実はあの時そうでしたーみたいな感じで言われても うんそうですかという感じ。 なんというかこちらに推理させる気がないというか。そういう意味ではカタルシスが少し最後は弱く感じた。
これからもし見る人は推理目線というよりエンタメ目線で見ると本作品は楽しく見えると思う
圧倒的な世界観!誰も見た事が無いホームズ!
って感じの映画だけど、腑に落ちない事があり過ぎて「退屈だなぁ」と思って観てました。
ラストの種明かしで何となく納得させられた感はあったんですが、そこまで引っ張る吸引力が無かったのが、退屈な原因かと。アクションメインだし…。
とは言え「モリアーティ」の名前は聞いたことあったし、それありきの終わり方だったので「続編も観てみるかな〜」とは思わせてくれました。
それにしても、ロバート・ダウニー・Jrって偏屈な変人を演じさせたらピカイチですね。
このホームズの子孫が「アイアンマンのトニースタークだった」ってオチなら、絶賛します!
ガッカリするほどでもなかったけど
ロバート・ダウニーjrとジュード・ロウの魅力
19世紀の英国
19世紀末のロンドン。ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr.)と医師...
アクション映画として見ると面白い
○ヴィクトリア時代のロンドンが好きなので、どちらかというとそれ目当ての部分もあった。馬車が走る大通り、曇り空、造船所、建設途中の橋梁……など色々な角度からロンドンを映してくれるので、それを見るだけでも価値があった。
○主人公であるシャーロック・ホームズは、制作陣やレビューから何度も「原作に忠実」と言及されているし、実際その通りだと思う。しかしホームズの奇行が舞台背景の汚れ感と相まって、思った以上に粗野に見えるのが残念だった。観客が見たいホームズ像との乖離を感じた。ワトソンとのBL紛いのイチャイチャはコメディっぽく見えるので個人的には良かった。
○ストーリーラインはロンドンを恐怖に陥れた黒魔術が実は科学と論理の応用で解決に導けるというもの。ひとつひとつのネタばらしは終盤にあるけれど、ポップコーンをつまみながら未来人気分で見ている観客には驚きが少ない。全編を通してしっかりとアクション映画なので、普通のエンタメ映画・エンタメ主人公として見ると満足すると思う。
得体の知れない物足りなさ。。
うーん。ガイ・リッチー監督っていうことで、結構期待してたんですが。。肝心のホームズがあんまり魅力的じゃなかったです。確かに、一瞬見ただけで、相手の人となりを見抜くようなシーンはさすがホームズって感じだったけど、なぜか惹かれないんですよねー。なんでだろう?ダウニーJr、役者は十分なのに?ジュード・ロウ/ワトソンが威厳ありすぎる?確かに頼りない助手感はあんまりなかったな。この映画見て初めて知りましたが、ホームズってボクシングの腕、プロ級なんですね。ワトソンとの掛け合いももっと思わず笑ってしまうようなコミカルな掛け合いを期待していだけにちょっと違ってた。ジャンルが違うけど、カンパーバッチのホームズの方がこのへんは安定感があった印象です。
それでも、本格的に捜査を初めて以降はなかなか面白かったです。特に、国会での集団暗殺阻止〜ブラックウッド卿との直接対決の流れは◎。武闘派ホームズなかなか見応えありました。一つ謎解き忘れてるよーって言うポイントも後追いで説明してくれて安心しました 笑
コードネームUNCLE感を期待しすぎました。。
エレガントさに欠けるホームズ像
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自宅にて鑑賞。従来のイメージを打ち破るキャラクター造形。ただ"the woman"こと“アイリーン・アドラー”、“(ジェームズ)モリアーティ”教授と云った大元のA.C.ドイル版の常連キャラクターも重要な役回りで配されている。テンポ良く畳み掛ける様な謎解きも鮮やか。人が死ぬシーンでは烏が必ず登場していた。“シャーロック・ホームズ”のR.ダウニーJr.は脂がのっており、“ジョン・ワトソン”のJ.ロウも嫌味が無い。次作『シャドウゲーム』もこのコンビで完成している。シャーロキアンでなくても愉しめた。60/100点。
・ロゴを絡めたオープニングタイトルから流れる様な導入部、徐々にクールダウンするラストからエンドロールへとごく自然で後味が良い上、全篇を通して凝った画面の作りにセンスを感じた。
・鑑賞日:2011年11月6日(日)
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