私の中のあなたのレビュー・感想・評価
全117件中、81~100件目を表示
家族愛・兄弟愛・命の重さ・尊さを改めて考えさせられた
監督が『きみに読む物語』のニック・カサヴェテスですが、単純に映画として素晴らしい感動のヒューマンドラマです。
映画館で思いっきり泣いたんですけれども、単に泣けるから=感動できる素晴らしいヒューマンドラマと言うわけではなくて、元々原作がイイからなのか、脚本がしっかりしてるからなのか、泣けるだけじゃなくて、特にハッピーエンドが待ってるわけでもなく、特別な善人がいるわけでもなければ、悪人がいるわけでもないんですけれども、兎に角素晴らしい家族愛や命の重さ、尊さについて深く考えさせられる映画でございました。
なんと言ってもキャストが素晴らしいですね!
母親のサラ役のキャメロン・ディアスは、ラブコメじゃなくても素晴らしい演技ができる女優さんであるということにはじめ、姉の命を救うドナーとなるべく遺伝子操作で生まれてきた『リトルミスサンシャイン』のアビゲイル・ブレスリン演じるアナ、白血病患者の姉、ケイト役のソフィア・ヴァジリーヴァなどなど、どの俳優さんも素晴らしい☆
特にソフィア・ヴァージリーヴァは、個人的には初めて観たような気がするんですけれども、とても素晴らしい圧倒的な演技だったんじゃなかろうかと思います。
闘病生活に苦悩する姿から、無邪気な笑顔、同じく病気に苦しむ恋人のテイラー(トーマス・デッカー)との無垢な絡みなどなど、本当に素晴らしい演技でした。
またその娘の姿を、母の厳しさ(ある種の優しさ)とは逆に、冷静に優しい眼差しで見守る父のブライアン(ジェイソン・パトリック)の姿も印象的で、そんな問題を抱えた家庭の中で苦しむ、思春期を迎えた長男のジェシー(エヴァン・エングリン)の複雑な心境もよくわかります。
フィッツジェラルド家だけに限らず、突然ケイトへの腎臓の提供を拒んだアナから弁護を受けた弁護士(アレック・ボールドウィン)から判事(ジョーン・キューザック)にいたるまで、出てくる全ての人が問題を抱え、またそれに悩みもしているんだけれども、全ての人にとって愛に溢れかえった作品でございます!!
2009年に劇場で観た映画の中では、個人に一番感動して深く考えさせられ、じんわりきた作品!
老若男女問わず、何をか感じることができるような映画なんではなかろうかと思います♪
何度も言いますが兎に角愛に溢れている。
家族や兄弟のことや、命の重さ、尊さを、改めて考えてみようと思う。
これは現実的な話です
妹がドナーのために産まれてきたというのは、今の医学的には現実可能な話で、倫理的に考えさせられるところが多かったです。
病気になった姉の心が痛いほど伝わる作品で、結末は驚くほどもものでもないけど、うなずける。
親として・・・
母親として子供を思う気持ちは、すごく解る。父親とはまた違う気持ちだと思う。父親は遠くから見てるかもしれないけど、母親は治療が見つかればどんな事でも惜しまない。子ども自身は疲れてるし、痛い思いをするのもさせるのも嫌だから、止めてほしいと思うけど、母親の気持ちを考えると「面と向かって」は言えない。だから親を裁判にかける事にしたけど・母親は何故裁判になったか解っていながら認めたくない。母親の心情として我が子が自分より先に亡くなる事は認めたくない。子供も現実を受け止めて欲しいと思いながら言い出せない。子供が親をすごく思っていることに何だか身に詰まる思いでした。
映像ならばこれでいい
公開直後に1回目をみました。予告編からエンディングが予想された通りの
展開に、涙することはなく、期待が大きいだけに、落胆しました。
パンフレットに原作とエンディングが違うと訳者のコメントがあり、
原作とは相当違うが、小説という媒体から映像にする上では、変更も納得がいという内容のことが書かれていました。
私も、原作小説を読み(原作のエンディングはあまりに衝撃的です)
改めて、映画を見ました。
訳者の方のコメントの意味がよくわかりました。
個人的には繊細かつ濃密な小説の世界の方が好きですし、こちらは本当に泣けました。
ただ、そのまま映画化するには無理があり、映像化にあたり、設定を大きく変えていたり、
より家族愛のしかも明るい面を強調する演出がなされていたこと、主眼がケイト目線になっていたことなど、確かにこの方がこの世界観に入れたと思うし、正解だと思った。設定変更にあわせたキャスティングもよかった。
裁判シーンの核心に迫るシーンは少々だいなしだったのが残念だが、
メインテーマである”家族愛”の形を味わうことのできる良作にしあがっていたと思う。
家族愛の中の兄弟愛がすばらしい
いろいろ考えさせられてしまいます
自分も子持ちのために、もしも自分が劇中家族の立場に立たされた時にどのような選択をするのだろうとずっと考えながら観てしまいました。
子供を持たない人が観たのならば、もしかするとキャメロン・ディアスの行動を容認出来ないのかもしれません。自分も半ば否定的な立場ですが、絶対的な否定は出来ません。何かをしなければ娘が死んでしまうという現実を突きつけられた時、唯一の選択肢を提示された時にそれにすがってしまうのもよく判る。
どれが正解なんて無いから難しいです。
そんな気分にさせられる映画です。
でも白血病の娘の病室にピザは持ち込まないな。
結構泣けたけど色々穴がある感じ。
母は強し。子も強し。
べつに難病、というわけではないが…
自分の友人にも、こういう状況の家族がいる。
特徴的なのは母親が突出!していること^^;
今作で描かれる母親の在り方には、おそらく賛否あると
思うのだが、むろんそれは当人には聞こえてないだろう。
なにしろその子が第一!なのである(あたりまえだが…)
自分のことなど、他の家族のことなど、次の次である。
時に真っ直ぐすぎて怖いくらいだと思うことすらある。
が、私はそんな彼女を見ても否定できないのだ。
なにしろ自分がその立場にたっていないからである。
子の心、親知らず。親心、子知らず。とは言われるが、
どちらも正しい。想い合う気持ちがすれ違いを起こす。
私がいちばん泣けたのは、高まる周囲の雑音をよそに、
自身でアルバムを作り、それを広げ、家族の写真に
「ごめんね。」を繰り返す白血病の姉・ケイトの姿だった。
自分のせいで家族の幸福の大半を奪ってしまった、と
思いながらも笑みを絶やさない強さ。家族を想う気持ち。
素直で優しい妹のアナが、自分の母親を訴えるという
ややセンセーショナルな内容が先行しているが、これは
冒頭から観れば、どういうことなのかはすぐに判明する。
母親と娘の愛情がそれぞれに対峙している姿なのだ。
影の薄い?父親と兄が、黙って見守る姿がすごくいい。
出てくる男性陣は皆、おとなしいタイプ(男はこうだ^^;)で
それが女性陣の芯の強さと対照的でやけに癒される。
これだけたくさんの愛を受け、狭いながらも人生を生き、
たった一度の恋も経験できたケイトは、幸せだったろう。
無台詞シーンで流れる音楽の使い方が、この監督らしい。
そのシーンのみでも、伝わるものが多いような気がした。
(A・ボールドウィンが久々にいいヒトだったのが印象的^^;)
考えさせる
人に深く考えさせる映画です。第三者の立場でたぶん「そのお母さんどんな人?どっちでも自分の子供じゃない?」という人があるかもしれない。でも、そのお母さんの立場で考えるとどうだろうか。何が正しいか、なにか間違いか、そんなに簡単な決めることではないだろう。。。
考えさせられます・・
病人を抱える家族の思い、家族の在り方、患者の思い、ドナーの権利など考えさせられる映画です。このような家族を前にしたとき、医療者は、患者の、ドナーの家族の本当の思いをきちんと理解できているだろうか。
家族の気持ちも、患者の気持ちもドナーの気持ちもわかる・・・だからこそ切ない・・・。
患者の権利、ドナーの権利、もし自分が患者だったら、ドナーの立場だったらどうする??
非常に内容の深い、考えさせられる映画でした。
グッときますねェ
思っていた以上に、
前向きな映画でした。
みんなの気持ちは一緒ですが、それをどう行動に表すか、相手に伝えるか、支え方、は人それぞれなんだよな、たとえ家族であっても。と、当たり前かもしれないことを改めて感じました。
実際そういう状況になった時、自分は潔く生きていけるのか?と思いながら観ていたので、最後のシーンはたまらなかったです。
何となくのストーリーがわかった上で観にいったので、泣く覚悟はしていたので逆に泣かないかもと思っていたのですが、泣かせる演出ではなかったので(自分が思っていたような)、余計泣いてしまいました・・・
今年見た中でベストムービーかも
命を考える
そんなに号泣はせんかったな・・・
つい最近アナ役のアビゲイル・ブレスリンが出ている「リトル・ミス・サンシャイン」をDVDで観た。
演技もとても良かったし、コミカルな動きがかわいくて(いかにもどんくさそうなのがいい!)、この子が出てるんなら、気になっていた映画だし観てみようか、という訳で劇場へ。
設定がまずショッキングだ。こんな親ほんとにおるか?と思ってしまった。
どっちも、わが子なのに。
アナ役も良かったが、ケイト役のソフィア・バジリーバがすごく良かった。自分が生きられないという事を明るく?(ちょっと言葉が違う気もするが)受け入れつつ、初恋を燃焼し尽くし、まさに太く短い人生という感じだ。
キャストが全員とにかく良い!!お父さんのブライアン役のジェイソン・パトリックも最後にビシッと存在感示してくれたしね。
本当にみんながいい味出してた。
他の皆さんと少し感想が違うと思うが、ケイトを観ていて自分の治療の時を思い出してしまった。
わが子の事も考えた。
子に先立たれる辛さは想像に余りある。自分の体が使えるなら多分差し出すだろう。だって、先立たれるよりいいから。
内容的には悲しい映画なのに、家族の愛情が描かれていて映画終了時には満たされた気持ちになった。
いい映画だと思う。
泣きました。
愛と輝きの裏側
移植とは、ドナーとは、家族とは
テーマの重さと反比例するように、画面からほとばしる
明るさと家族愛に、救いと共に痛々しさを感じます。
同じような年頃・年齢差の娘2人を持つ母親の一人として
キャメロン・ディアス演ずる母親の、長女を守るための
「ドナー用」に第3子を産むという決断には、戸惑いを禁じ
得ませんでした。
子供の命も身体も親のものではないはず…。普通に生まれ
育った未成年の兄弟姉妹間で移植が必要な事情が発生した
時、自分が親の立場だったらと思うと、一人を救う為とはいえ、
健康な子供の身体にメスを入れたり針を刺したりする事に
躊躇を感じない親はいないはずですが、生まれて来た次女の
身体・臓器は「移植用」と思って疑わない姿勢は、この母親
自身もキャリアをなげうち、すべてを長女の為に捧げて
闘っているという自負と、家族なら助け合うのが自然で当然
という信念から来ているのでしょう。
後半の法廷シーンで、弁護士から過去の移植手術が次女の
健康に及ぼした影響を問われるうち、その信念に一抹の
揺らぎを覚える場面に、ほっとさせられました。
また、この映画のテーマが決してそこにあるのではないと
わかってはいるのですが、臓器移植目的での子供の人身
売買をテーマにした「闇の子供たち」等の作品が脳裏を
よぎりました。
余談になりますが、長男ジェシー役は「CSI:マイアミ」で
ホレイショの息子カイルを演じたエヴァン・エリングソン。
ケイトの恋人テイラー役は「ターミネーター サラ・コナー・
クロニクルズ」のジョン・コナー役、トーマス・デッカー。
法廷シーンには「BONES」のブレナン博士ことエミリー・
デシャネルがカメオ出演しています。海外ドラマ・ファンの
方々、どうぞお見落とし無く^^
キャメロン新境地!!
全117件中、81~100件目を表示