スラムドッグ$ミリオネアのレビュー・感想・評価
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主人公は子供時代の子が良かったな
ダニーボイル監督の2008年ヒット作。
インドの狂騒と混沌をフィルムに焼き付けたような熱さ!監督得意のドライヴ感ある演出でグイグイ来る。インド社会のダークサイドも描きつつ基本はエンタメ。
番組進行と主人公の過去をリンクさせた筋立てが見事。馴染みのない俳優もラスト頃には好きになってる。心地よい快作でした。
・子ども時代の生活が凄まじい。インド人が力強く見える理由はこれなの...
・子ども時代の生活が凄まじい。インド人が力強く見える理由はこれなのか
・クイズと人生がリンクしてて毎回ハッとなる
・サリームを嫌いになれない
・他国の人が持つインドのイメージそのものなの?
スラムの現状を見せるだけだと、きっと辛い場面ばかりで見ていられない...
スラムの現状を見せるだけだと、きっと辛い場面ばかりで見ていられないけど、そこにミリオネアの答えを絡めて進んでいくストーリーが、よくできていて、面白かった。
観てよかった
ベンジャミン・フランクリンで泣いた…
私、こういう下剋上の話大好き
ただ目まぐるしく場面が変わるから、過去の話聞いてるうちに問題の内容忘れちゃうし、問題の内容と過去の話のリンクを理解してるうちに次のシーンに移ってて私のバカさを自覚する羽目になった
でもそのテンポ良さで飽きずに観れた
最初の拷問と途中からの事情聴取、警部のキャラブレブレすぎじゃん
スラムの野良犬
(インドの陰の部分を描きながらの)主人公の生涯と、クイズの内容が見事にリンク!
ダニー・ボイルさすがですわ(^^)b
でも、今の若い人がこの作品見ても、『クイズミリオネア』のルールが解らんと、ちんぷんかんぷんかもね( ^_^ ;)
ってゆーか、最後はやっぱり踊るのね( ^_^ ;)
とりあえず、フリーダ・ピント可愛いわ~
学ぶのは生きること
学校で教育を受けずとも、人生経験から学ぶ人は学ぶ。
同じ経験をしても、そこから何かを学び記憶する人と、ただ起きたという事実にしかならない人がいる。
この作品で言えば、弟ジャマールは前者、兄サリームは後者に思える。
インドの階級制度、それも下層の人間に対する何をしても良いといった価値観に対する嫌悪感は強いものの、どんな境遇に生まれつこうが、何を経験しようが、自分次第であるということを教えてくれる。
インド映画がそういう方向性で何かを描くとき、私は素直に感動する。
多くの人がお釈迦様を祖と仰ぐ信仰で繋がった人種として、根底に似たものがあるのかもしれない。
たとえウンコにまみれてでも、好きな人に会えるチャンスは逃さない。
そのくらいの強さで、生きていきたいものです。
スラム育ちの青年の運命と過酷な半生を疾走感あふれる演出で描いた人間...
スラム育ちの青年の運命と過酷な半生を疾走感あふれる演出で描いた人間ドラマ。インド・ムンバイのスラム街出身で無学の青年ジャマールは、TV番組「クイズ$ミリオネア」で最終問題までたどり着き、一夜にして億万長者となるチャンスをつかむが、不正を疑われてしまう……。
インド版ミリオネア
インドを舞台にしていますが、これはイギリス映画です。
小説『ぼくと1ルピーの神様 Q & A 』を映画化したものになります。
この作品はあくまでフィクションではありますが、原作者はいくつかの事実を元に
このストーリーを描いています。
TV番組『クイズ$ミリオネア』に出演し、賞金を獲得したジャマール(デヴ・パテル)だったが、
インドのスラム街で育った少年が正解を知るはずがないと不正を疑われ逮捕される。
彼になぜこれほどの知識があり、この番組に出演するに至ったのか。
警察の尋問によって、真実が明らかになっていく・・・という内容です。
■インド社会の暗い部分が浮き彫りに・・
日本では考えられないような過酷な状況を
スラム出身の幼い2人の兄弟と1人の少女を通じて描いています。
宗教問題、貧困問題やカースト差別・・
小学生くらいの幼い子供が巻き込まれている現状に涙します。
■ラブストーリーこそメイン!
クイズシーンはもちろんですが、回想シーンこそ、この映画の真骨頂です。
彼の実体験からクイズの正解となる根拠を学んだわけです。
その回想の㊥でピュアなラブストーリーが含まれています。
むしろこれこそがメインストーリーだと思います。
■影の主役はお兄ちゃん
ジャマールの兄サリームについてですが、彼は果たして悪役でしょうか?
私にはそう見えませんでした。
ジャマールは素直で優しい良い子に対し、兄サリームは、ずるく賢く立ち回り、
主人公に対して辛辣な仕打ちをしたりと、一見すると悪役じみて見えますが
弟ジャマールの決定的なピンチを何度も助けています。
自分の手を汚してでも弟ジャマールを守りたい、
家族が一番大切なんだろうなって伝わります。
■リアリティがあったからこそご都合主義に思わせない内容
インドが舞台で、彼を背負ってきた人生もスラム出身者なら有り得そうな内容。
そしてミリオネアの問題は実にバラエティに飛んでおり
頭が良いだけでは勝ち進めないわけです。
日本版の、みのもんたさん司会のミリオネアを見てた世代ですので
出題内容も違和感ありませんでした。
なのでリアリティあるなぁ~って思いました(・∀・)
面白い映画でした!!
クイズの映画だと思っていた
丁度最初の方で、食事しながら観ていてトイレのシーン、参った!映画は兄弟愛、恋愛が中心だった。クイズ中心の映画だと思って避けていたけど、全く違った。それにしてもインド人ってダンスが好きなんだな
闇を一筋の光で照らす
ストーリーから映像描写と、見事な内容だった。
貧困・宗教戦争・権力・汚職を生々しく描きつつも、一縷の希望で闇を照らした。
ただ少し強引に繋ぎ合わせた感じも否めないが、総合的にはエネルギーある作品だった。
スラム街を駆けるような疾走感!あっという間の120分
思わず目を背けたくなるようなスラム街の描写、様々な感情ひしめく人間ドラマ、面白いほど場面にぴったりなBGM…。この作品の魅力に引き込まれていき、久しぶりに爽快感を味わえた。
この作品のキーワードは「運命」。インドの劣悪すぎるスラム街に生まれた少年。人は生まれる家庭を選ぶことはできない。つまりスラム街で生まれ、教育を受けれずに、物乞いや盗みをして生計を立て、恋をした少女とは離れ、兄には裏切られ、雑用同然の仕事をすることは少年の「運命」だった。しかしその少年はそれらの点をつないで線を引き、億万長者となり、そしてずっと愛していた女性と幸せな暮らしを掴み取ったのだった…。
今ご飯をお腹いっぱいに食べれて、高校、そして塾で教育を受けれて、そして大学受験をして自分の将来を決めれることのありがたさをこの映画は改めて教えてくれた。世界中には学校にすら行けない人たちがたくさんいる。日本にだって金銭的な面で大学受験をできない人だっている。このことをしっかり胸に刻みたい。
スラム育ちの主人公の半生を追う
タイトルからミリオネアでクイズを解くのがメインかと思いきや違いました。
インドのスラム育ちの主人公ジャマールの半生を、ミリオネアを通して追うようなヒューマンドラマです。
インドの社会問題の描き方は良かったですし、主人公の兄がいい味だしてましたね。
人生とは選択の連続
貧困な環境の中で必死に生き抜いて行く人生ドラマと、初恋から生涯をかけた運命の恋をクイズ番組の進行とともに回想シーンとして観せていく。
人生とは選択の連続ですが、それは運命に導かれたものかもしれませんね。
編集次第で物語はいくらでも面白くなることを証明した映画。
スラム育ちで、教育をまともに受けていない青年が、
なぜ、ミリオネアで正解を連発できたのか。
その理由と、クイズ・ミリオネアでのやり取りとを
交互に見せながら視聴者を映画に引き込んでいく。
主人公の生い立ちも同時にわかってくるのだが、
その半生も壮絶で、それでそのあとどうなっちゃうの??と
気になるような仕立てになっている。
現在進行形で進む番組でのやり取りと
回想シーン的に差し込まれる主人公の半生。
そのバランスや切り替えのタイミングが絶妙!
編集の上手さが、この映画を何倍も面白いものにしているように思う。
さぁ、あと一問で全問正解!という
クライマックスへ向けての展開の仕方もたまらなく良かった。
最終問題のセンスもグッド!
登場、この映画が流行った理由がわかったような気がした。
運がいい奴と、そうでなかった奴
貧困の中からどうやってサクセスしたか、それは信じる心と、運命なのさ!
っていうストーリーでした。
サクセスした主人公とは道を違えた「運の悪かった」子供達は残念でしたってこと?
ですので、映画のテーマみたいなところには全く共感できませんでした。
インドの人たちが主人公の成功に大歓喜しているのも私は違和感。貧しい人が、その貧しい中から勝ち上がった青年を見て、喜ぶのかと。
でも更に考えて、
正直で真面目でいれば生きていける道理にかなった世界に生まれなかったら、こんな風にいつかは自分にもラッキーなことが起こるかも!と夢見るしかないのが当然ののかなと考え直しました。
しかし、それが現実だとしても、理想はスラムと宗教対立、犯罪、弱い子供に漬け込むやつら、理不尽な何もかも自体を変えていくことが理想なのではないでしょうか。
そういう意味でも、兄サリームは、弟のために何度も自分が手を汚して行動と解決を図っており最も建設的でした。
その兄に助けられて(裏切られてもいますが)いるのに恨むしかしなかったこの主人公が謎です。
ただ映画としての出来は良く、見ている最中は真っ直ぐな主人公に引き込まれていました。
Danny Boyle
インドというこれからどんどん世界に出てくるであろう国をかなり痛烈に描いた作品。
ニナさんはこの作品を観て、どのような感情を持っただろうか。私は率直に言って、最後のハッピーエンドよりも、そこにいく過程のあまりにも痛烈なインドの描写によって、率直に楽しんではいけないような気がしたまま、映画が終わってしまった。ハッピーエンドなだけに、それのコントラストとして、インドをかなり痛々しく描いているので、ちょっと悲しく感じてしまいました。
この作品がアカデミー賞に数多く選ばれたのはテーマなどからも頷ける。しかし、ここまで世界的に知られ、楽しまれているのはかなり意外だなと観終わって感じた。全くと言っていいほど単純ではなく、純愛映画と呼ぶにはあまりにもシリアスな描写が多かった。メインのストーリーは、主人公とスラムで出会った女性との深い愛だが、2時間の中に描かれるのは、それを拒む社会の闇だった。どちらかというとその闇を前面に押し出したような作り。2000万ルピーを獲得できるのかどうかなんていうのは本当に必要だったのかと思うほど、そこはただの道具だった。問題の答えがこれまでの人生関わっていたというこの脚本のキーとなるところだが、そこが一番謎だった。全ては繋がっているように見えるのだが、根本がつながっていない。「なぜ、そうも偶然に彼は人生から答えを見つけ出せたのか。」そこが全く繋がらないのだから、そこがこの作品のメインでないことは明らかだ。インドの社会状況や歴史、宗教、格差の問題を体験するというのがこの作品の意義なのだから、後半はどうでもよく感じた。
まず、キャラクターの3人に感情移入するところは、銃のところあたりからなくなったし、愛に発展したところで、興行収入狙ったのかなって思ってしまった。
それ以上にその辺りから、警察やテレビ局などの影なんかの方がよっぽど新鮮で濃かった。
確かに、ダニーボイルの映画の撮り方、躍動感、景気の広さはすごい。お金とアイデアがかかっている。さらに、アンソニー・ドッド・マントルの一貫した照明や、黒澤明をも思い起こさせる、エッジライト集団の使い方は素晴らしい。クリス・ディゲンズの駆け巡るような編集も、ダニーボイルの伝えたいことを理解した上での表現が素晴らしい。エドガーライトの編集も務めているなんて、ビートの猛者だ。
ぜひ皆さんの感想を聞きたい。
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