「貧しさの中の豊かさと逞しさ。」スラムドッグ$ミリオネア にゃらんさんの映画レビュー(感想・評価)
貧しさの中の豊かさと逞しさ。
多くを持ち過ぎると大切なものが判らなくなる。
豊か過ぎると何がほしいのか判らなくなる。
自分の手に持てるだけのもので満足できたら
自分の求めるものを見失わないんじゃないだろうか。
手にあるものを大切に出来るんじゃないだろうか。
それはある意味で豊かなことなんじゃないだろうか。
知識も人も求めるものも少なければ
見失わず大切に出来る。
この映画は物凄いハッピーエンドである。
人事ながら私の方が「幸せすぎて信じられないぃー!」と
思ってしまったほど(苦笑
でもそれが嫌味にならないのは、
彼がひとつのものだけを求め見失わなかったから。
一兎を追ったら二兎手に入っちゃった状態である。
欲しいものが大切なものが判っているだけでも羨ましいのに、
それを見失わず真っ直ぐに求め続ける持久力がまたすごい。
たしかにスラムの貧しいさは悲惨さもあるけれど
そこを生き抜く人々は逞しさも強さもありしなやかである。
とにかく私には無いものだらけである。
今日着て行きたい服が(多すぎて)見つからず、
今足りないものがわからずに同じようなものをまた買ってきてしまう私は
きっと三兎を追って一兎も得られない人間だ。
だからこの映画に惹かれたような気がする。
エンドロール時の踊りは「お約束」って感じでウケた(笑
本場のインド映画も見てみようかなぁ~と思ったくらい。
インド・・・これからも目が離せない気がする。
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