グラン・トリノのレビュー・感想・評価
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すごい・・・
イーストウッドの映画をリアルタイムで観られる喜び
円熟
一言で表現するとしたら、男の背中の一生分を表現したような作品。
そう感じました。
正直、絶対観ようと思ってた映画ではなかったものの、他の方のレビュー通り観て良かった映画でした。
近年のクリント・イーストウッドはウチのジイさんをいつも思い出してしまうほど見事な頑固ジジイぶりで、真剣に粋がって生きて、歳をとって丸くなった部分と(作中のジイさんは丸くなった部分はほぼ皆無だったけど)さらに頑固になった部分と、衰える体力を気力と経験値で補いさらに孤高の存在に…、そんな大きな温かい背中を感じさせてくれるかっこいいジイさんが見事にハマっていた。
ベトナムの移民の人の話など全く予備知識もゼロだし、悲惨な犯罪やアメリカの治安のおっかなさが描かれながらも、見終わってみるととても清々しい涙を流した感じで帰途に着けた。
派手なアクションやどんでん返しはないものの、なかなかの良作でした。
いろんな人に観てもらって、感じ考えて欲しい内容でした。
よかった!!
温故知新
人生はいろいろな人との関わりで出来ていると教えられた映画でした。
誰かに支えられていない人間は弱く、たとえ自分の家にいてもどこか所在ない。
しかし誰かに支えられ守るものを得れば人は豊かに強く生きられる。
一番近いはずの人が遠く、関係ない他人が近くに感じることもある。
実の息子夫婦家族に疎まれているウォルトがモン族のタオとスーに受け入れられたのも、彼らが一族の伝統を大切にし核家族ではなく家に祖母が同居しており、老人と接するのになんの抵抗も無いからだろう。
先進国に共通の問題ともなっている核家族化や介護の問題にも繫がっている。
この映画を観ていて何故かエリートの息子夫婦の家族よりもモン族のタオやスーの家の方が豊かに感じられたのは何故だろう・・・
「温故知新」昔のことを良く知り、そこから新しい知識や道理を得ること。
素敵なだけの未来もダサいだけの過去もない、グラントリノのように魅力ある過去もある。
不器用なウォルトは大切にするあまり使いこなせなかった自慢の車を、若いタオに自分の人生と一緒に託して今使いこなして欲しかったんじゃないかなぁ。
人と人の絆が鎖をつないぐように続いていくような気がしました。
普通の一人の人間の人生って本当に深くて広いんだなぁ。
人生も映画のよう、でもたった一作しか作れない・・・
そう感じた映画でした。
一言で語れない、本物の人生が映画になっている凄さにただただ頭が下がりました。
頼れる爺♪
自分にこういう舅がいたら…
やっぱりあの長男の奥さんみたいに接するんだろうか?
などと考えながら見てました。
とっても素敵な爺さんなのに
身内になるとやっぱり本心をさらけ出すのは恥ずかしいのかな?
奥さんは彼に懺悔をするようにって思ってたみたいですが…
きっと私も…ああいう場所ではあのくらいの
(奥さん以外の人にキスしたとか)内容しか言えない気がします。
言ったところで本当には心は晴れないよね。
彼の苦悩は教会で懺悔したくらいでは…
あの姉弟の復讐って彼のやり方で終わらせるのが
一番傷つかないと思ったのでしょうが…
あの汚らしいヤツラを自分の手で抹殺させなかったのは…
アイツラの為に心を汚させないっていう配慮が有ったとは
思いますが…
弟君にとっては頼れる爺さんを失い、更に自分では何も出来なかったという
不完全燃焼みたいにやり切れない気持ちになったのではないかしら?
グラン・トリノを貰って…それを大切に乗ることで
いつまでも彼を忘れないのでしょうけど…
逆に言うと…いつまでも彼を忘れることは許されないようにも思えて…
実際に手を下した方がスッキリしたのか?
手は下さなかったけどそれをいつまでも忘れられないっていう方が良かったのか…
確かに後者の方が彼の人生にはキズはつかないし
このまま大学に進んでチンピラとは無縁の世界で生きていけるんだろうけど…
もっと他に良い方法は無かったのかな?
爺さんが殺されて本当に悲しかった。
彼のお葬式では身内の方がただの参列者のようでしたね。
イーストウッドならではの味付け
ダーティーハリーシリーズの諧謔が通奏低音のように利いていて、自分の老い、社会の変化、友情などのテーマを上手く収めた感じ。エンディングでは主人公の抱える老後、健康、家族との間柄、タオ一家の将来、とか諸問題を一気に解決し、悲しさ寂しさを孕みながらも爽快な後味を覚えたが、銃社会アメリカではまだまだ期待に反する筋書きなのかもしれないと感じた。それから私には準主役タオの従兄弟らチンピラの演技が(結末とは裏腹に)それほど悪そうには見えなかった。胸元に漢字の刺青のある男、”家庭”と描いてあったような?(これもなんとなく笑えた。)まあこれも彼らの育つアメリカ社会の豊かさの証と理解すれば伏線の範囲なのだろうか。時間を忘れ一気に見させてくれる久々の秀作だった。
男の生き様
「老兵は静かに去るのみ」。ライフワークとも言うべき「生と死」のテーマを、俺ならこんな潔い死に花を咲かせたいと強烈に主張した作品でした。
ラストの痛い展開はイーストウッド監督作ならでは。そのワンシーンひとつでいつまでも心に残る名作が誕生しました。
監督のライフワークとも言うべき「生と死」の問題を、俺ならこんな潔い死に花を咲かせたいと強烈に主張した作品です。また横軸には、人種の壁というテーマを盛り込み、肌の色を乗り越えて交わっていく、お隣のアジア系移民一家との暖かい交情を描き出しています。
主人公のウォルト自身は人生の終わり方を常に問い続けさせるのに対比して、お隣の少年タオには、逆に男としてどう人生を始めていくのかコーチする関係となっていきます。ふたりの人生の描写の中に、人生の始まりと終わりが比喩されているようにも見えました。
ラストの痛い展開はイーストウッド監督作ならでは。そのワンシーンひとつでいつまでも心に残る名作が誕生しました。
監督のライフワークとも言うべき「生と死」の問題を、俺ならこんな潔い死に花を咲かせたいと強烈に主張した作品です。また横軸には、人種の壁というテーマを盛り込み、肌の色を乗り越えて交わっていく、お隣のアジア系移民一家との暖かい交情を描き出しています。
主人公のウォルト自身は人生の終わり方を常に問い続けさせるのに対比して、お隣の少年タオには、逆に男としてどう人生を始めていくのかコーチする関係となっていきます。ふたりの人生の描写の中に、人生の始まりと終わりが比喩されているようにも見えました。
オール無名のキャストながら、自然なセリフの応酬が見事です。それが全部、監督の細かな演出のたまものというから驚きです。
さて、そんな物語の主人公ウォルトは、独善的な正義感の持ち主。それに外れる者は、身内でも許せない頑固で偏狭な男でした。
玄関に星条旗を掲げる愛国者で、白人絶対主義者であったウォルトにとって、息子がイエローモンキーの作ったトヨタ車のセールスマンをやっていること自体が腹立たしいことだったのです。何せ退役後はフォードの組み立て工を勤めて、それを誇りとして人物ですから、なおさらです。
そして、自分が組み立てに関わった72年式のヴィテージカー、「グラン・トリノ」を自慢の車としてガレージに保管。毎日ぴかびかに磨いて眺めるのが彼の楽しみだったのです。
息子以上に腹立たしいのは、近隣のアジア系移民達の存在。ただでさえ蔑視しているのに、連中の大人達は家屋の手入れをせず、芝は荒れ放題。 若者達は、ギャング気取りで日中堂々と小競り合いを繰り返していたのです。
ある日同族の不良グループに脅されて、こともあろうにウォルトのお宝の車を盗みにきたのが、お隣のモン族一家の少年タオ。彼と不良グループの少年達に、朝鮮戦争時代に使い込んだライフルを向ける時のイーストウッドは往年のヒーロー役を偲ばせて、格好良かったです。
この時不法侵入したタオを即座に殺さなかったのは、やはり朝鮮戦争の時、降伏しかけた少年兵を惨殺したトラウマがあったからでしょう。
結果的にウォルトは、タオを不良グループから救ってしまったこととなり、タオの親戚やモン族一同から感謝され、贈り物が続々届けられたのですが、彼にとっては迷惑なだけでした。
このあとタオの姉スーが黒人グループに絡まれているところをウォルトが救ったことから、お隣同志のおつきあいが始まります。それでも実はお隣の一家の老婆は、白人が嫌いでウォルトを罵っていたのでした。お互い様様(^^ゞ
そんな両家の敷居の壁を越えて、朗らかで機転効くスーとの会話は、ウォルトの心を和ましていくのでした。そして、モン族の料理にも舌鼓を打つようになり、ウォルトもモン族のパーティに招かれるようになっていったのです。
パーティでのやりとりはなかなかコミカル。たとえば、モン族の掟として人をじろじろ見てはいけないとスーから効いているのに、肝心のモン族客達は白人のウォルトが珍しくてじろじろ見つめらたりするところ。はたまた、同席したモン族のシャーマンに、心の中をピタリと見透かされて、だんだんウォルトの気分が悪くなっていくところは、思わず笑ってしまいました。
シャーマンに身近な人に誰にも尊敬されない孤独な境遇を当てられたウォルトは、苦笑します。身近な白人とのつきあいよりも、蔑視していたモン族の方が親しみ深いと。そんなセリフにも少数民族に対する、イーストウッドの暖かい眼差しを感じました。
そんな中で、タオの母親から盗むのお詫びとして、タオに何か家事の手伝いをさせてほしいと依頼を受けたことで二人の不思議な交流が始まったのでした。
最初無口なタオが、ウォルトの指導でだんだんはっきりものを言うようになるところが印象的。父親がいない彼にとって、ウォルトが人生の師であったのでしょう。恋の指南までアドバイスするのです。逆に、病魔に冒されたウォルトにとってタオを一人前の男にするというのが、人生の最後にふさわしい役割であり、朝鮮戦争の悪夢からの贖罪にふさわしいことであると思ったに違いありません。
やがて順調に思えたふたりの関係に暗雲となる事件が起きます。以前痛めつけた不良少年達からのタオへの嫌がらせが再び始まったのです。タオと一家の命の危険を感じたウォルトは、一家の未来を守るため、不良少年達との対決を決意します。
アジトに向かったウォルトの決着の仕方。それは彼ならではのものだったのです。
ウォルトの頑固さは、おそらくイーストウッドの投影した分身なのでしょう。彼の妻はウォルトに懺悔することを遺言として勧めます。イーストウッドの心の中にも深い原罪を意識しているところがあって、彼の分身が表面意識に向けて、死ぬまでに徹底して懺悔することを勧めているような気がします。
しかしイーストウッドの表面意識は徹底した現実主義者で、次々に神ですら救いがたい現実を自らの作品に投影して、神よこんな悲惨な現実でもお救いになられるのでしょうかと激しく問いかけているのだと思います。若い牧師に「復讐の対象を殺してしまえ」という、、聖職者にあるまじきセリフを語らせているのもその問題意識の現れだろうと思います。
そんなイーストウッドにとって、懺悔するとは、一切の妥協のない生と死を研ぎ澄ました真実を償う行為だったのです。だから教会での懺悔は、形だけのものとなりました。本作の痛い結末は、ウォルトが妻に誓った彼自身の懺悔そのものだったのでしょう。
ウォルトには何度も牧師に悪態をつかせていますが、だからといってイーストウッドが無神論者とは思えません。むしろ逆に救いを求める気持ちが強すぎて、聖書に出てくるヨブのように神を試すような心境になっているのでしょう。
『ミリオンダラー・ベイビー』でも、牧師を貶めつつも、教会で祈りを捧げる姿が印象的でした。
ところで、タイトルのグラン・トリノもまた彼の自信の象徴なのでしょう。そしてラストに疾走するグラン・トリノにかぶせてイーストウッド自身が歌うテーマには哀愁が滲んでおりました。
クリント・イーストウッド最後の主演作と噂されている本作。その言わんとするラストメッセージは、「老兵は静かに去るのみ」ということだったのでしょうか?
ヒーローのラストシーン
男の生き方ってこんなかんじなんだろうって思った。
イーストウッドがかっこよすぎる!
そう来ちゃうとは思いもよらなかった。だまされた。参ったよ!「ミリオンダラー・ベイビー」の時と同じような偏屈な頑固爺さんがはまりすぎていて、笑えた。利発なスーとの会話がおもしろかったし、奥手のタオとのかかわり方が微笑ましかった。牧師との関係の変化もよかったし、理髪店のおやじとのやりとりもおかしい。独り身の老人の孤独がひしひしと伝わってきた。でも、妥協しようとしないところがイーストウッドらしい。ラストは涙が出続けて、拭く気もしなかった。すごいね。これって、アメリカ自体が感じてることなのかな? そうだとうれしいな。オバマ大統領じゃないけど、CHANGEしたの? 世界の警察としてではなく、世界の一員としてのアメリカの姿だといいね。
アメリカ人にしか描けないアメリカ人に捧げる映画
クリント・イーストウッド監督、脚本、主演
という作品は珍しくないですが、
「グラン・トリノ」は昨今のハリウッド映画にない魂への呼びかけみたいなものを感じました。
タイトルの「グラン・トリノ」はヴィンテージ・カーの名前なのだそうですが
いかにもアメ車!という古い車を大切にしている主人公もまた頑固な老人。
いつもぴっかぴかに車をみがいて、それをご満悦に眺めてビールを飲んでいます。
もっぱら足にしているのはフォードのトラック。こちらの車はドアがさび付いています。
そんな主人公の隣家にタイ人の家族が引っ越してきて…とお話がはじまります。
日本の映画をリメイクしなくても、十分感動できる映画作れるじゃないか!
と泣きながら思いました。
クリント・イーストウッドさん、映画作りの後継者を作ってください
静かに泣ける作品です(^o^)
妻に先立たれた頑固で偏屈なおじいさん!
何処にでも居そうですな(笑)
そんな老人のウォルトが
隣人の少年タオやスーとの出逢いによって
心を開き穏やかになっていく・・・・
ストーリー的には、よくある話なんですが・・・
でもそこがちょっと違うイーストウッド監督!!!
彼は俳優だけじゃなく、本当に立派な監督ですね^^
私の期待通りの作品でした(^o^)
そしてシリアスの中にちょっとした笑いあり!
時々、クスッとさせてくれました。
誰にでもいつかは老いがやってくる・・・
ストーリーの裏で、そんな老後の孤独も考えさせられた感じです。
とにかく心に残る名作。
観る価値ありますよ^^
4月28109シネマズ高崎にて観賞
デッドボール、当てられた方も痛いが当てた方も痛い
この作品で俳優としてのクリント・イーストウッドは終了。っというのは本人談である。
この話が広まり、各方面の受けたショックの大きさに当のイーストウッド本人もビックリして「あぁ、いやね、ホントにホントの引退っていうか、まぁ主演とか最近はもう結構キツいなぁっと思ってさぁ」などと言い訳している所を見ると、まぁ完全に無いというワケでは無いのだろう。ただ、少なくとも自分監督で自分主演はもう無いのかもしれない。
「グラン・トリノ」一応は自作自演の最後に選んだ作品らしく劇中イーストウッドが演じるウォルト・コワルスキーは俳優クリント・イーストウッドが今まで演じてきたキャラクターの総括のような男であった。
トラブルに対して警察に頼らず自分で立ち向かうリバタリアンっぷりは西部時代の無法者のようだし、イタ公、黒んぼ(黒人軽称は『ニガー』よりもキツい『クーン(穴ぐま)』を使う。言われた黒人もあんまりヒドいのでビックリする程。)、米喰い野郎と全ての人種を侮蔑する様は「ダーティーハリー」そのままだ。
どちらにしても今までは拳銃で相手をブチ殺してきたワケだが、そんな人生にも終焉が訪れる。
「デッドボール、当てられた方も痛いが当てた方も痛い」
傷ついた側はもちろん痛いが、傷つけてしまった側も相手の痛みを想像してしまう。デッドボールなら相手の痛みの代償のやりとりをするチャンスもあるが、殺してしまった相手の痛みや喪失は計り知れない。
ピースマークのバックルをしたヒッピーの殺人鬼をブッ殺したハリー・キャラハン/クリント・イーストウッドは、その余波を受け止める。究極のリバタリアン、西部最後の男らしく自分一人で。
とにかく、見て!
クリント・イーストウッド4年ぶりの主演、そして監督作。終焉の時を迎えた男が選択する、“人生の幕の降ろし方”に、熱い涙がこぼれます。
どうしたらこんな素晴らしい映画を作れるのでしょう?イーストウッドは、本当に凄い。トンでもない人だと吾輩は思います。この映画、途中でラストがある程度想像出来てしまいます(そりゃあ、あれだけ『ラストが、ラストが…』って煽られたら、何となくわかっちゃいますって!)。で、その通りの展開になった時、『ああ、やっぱりな』と思った次の瞬間、吾輩は涙が止まらなくなってしまいました。悲しいシーンであることに間違いはありません。しかし、事前に結末は予見できていたにも関わらず、吾輩久々に“号泣”してしまいました。何故か?どうしてか?自分でもまったく説明が出来ません。ただ1つ言える事は、これこそが“イーストウッド映画の持つ魅力”なのだな~ってことです。上手く説明できませんが、吾輩の脳の中枢は、この魅力の前に、なす術もなく涙腺を決壊させたのです。悲しい、ホントに悲しいんですよ。でも、この悲しさは“未来に希望を抱かせる悲しさ”なんですよ。正直『もう少し、上手いやり方があったやろう?』とも思ってしまったのですが、無骨なまでに真っ直ぐ、その未来の為に自らを捧げたウォルトの決意。その心中を思った時、吾輩の涙腺は再び決壊してしまいました。人間こんな事、思うだけでなかなか出来ません。ウォルトが人生を賭して灯した“希望”という光は、スーやタオが人生に迷った時、必ず正しい道を照らしてくれる筈です。
決して悲しく、重い映画ではありません。随所に微笑ましい演出が為され、そして笑いのツボも用意されています。特にウォルトが度々怒りを露わにする(不義理な息子や孫達の、理不尽な振る舞いや、不良グループ達の許せない行動に)シーンには、『おお!まるで年老いたダーティハリーだ(^^;!』と、吾輩クスクス笑いが止まりませんでした。まるで『歳はとっても、俺の正義の怒りは不変だぜ!』という、イーストウッドの心の叫びが聞こえてくるようでした。このように、骨太な中にも軽妙洒落な演出を織り込み、そしてラストに希望の涙を流す大団円を用意する。派手さはないけれど、スクリーンを通して、人間の一人一人の存在が、どれだけ大切なものなのかを思い知らせてくれる。スマートじゃないけれど、一級の芸術として完成している…。この映画は、そんなイーストウッド映画の最高峰と呼べる作品に仕上がっていると思います。然るに何故、この映画はアカデミー賞にカスりもしなかったのでしょうか?吾輩個人的に“作品賞”あげてもイイくらいの映画だと思うんですがね~(現時点で「スラムドッグ$ミリオネア」は未見ですが)。今のところ間違いなく、今年のNo.1です!
本作でイーストウッドは、俳優業のリタイヤを宣言したそうです。確かに間もなく79歳(?!)になられることを考えれば、それもアリかな~とも思います。ラストでこれだけ素晴らしいモノを見せていただいたのですから、俳優人生の花道には相応しいと思います。これからは監督として、心の底から感動出来る映画をドンドン撮っていただきたいモンです。でも、気が向いたらまた演技も見せてください。
全194件中、161~180件目を表示








