劇場公開日 2009年4月25日

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グラン・トリノのレビュー・感想・評価

全185件中、21~40件目を表示

3.0元軍人で、軍人時代の傷を持ち続け、不器用で家族ともうまく行かなかっ...

2022年6月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

元軍人で、軍人時代の傷を持ち続け、不器用で家族ともうまく行かなかったウォルトがアジア系の隣人と知り合うことで変わり始める。
あまりに不器用すぎるけれども、行動で示した最後に涙した。
切ないけれどもすごくウォルトがカッコよくて、最後のクレジットといい、余韻といい、良い映画だった。

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よっしー

4.01人の侍を見た。ラストは突き放され、作品に抱きしめられる

2022年6月2日
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イーストウッド作品はほぼ全て観ていますが、
ナンバーワンは「ミリオンダラー・ベイビー」

本人が出ていないけど「アメリカン・スナイパー」と「ジャージー・ボーイズ」「チェンジリング」
今までこの4作品が大好きでした。

ここに、この「グラン・トリノ」が加わりました。

・・・実は観るの3回目なんですけど、今回が一番涙出ました。

退役軍人で偏屈な老人、奥さんにも先立たれた主人公ウォルト。
戦争の傷も深く、余程過去に色々あったのか、人に心を閉ざし、平気で人種差別もする。

それが隣にモン族の家族が越してきてから、変わり始めて…
とりわけタオとスーの姉弟と言葉を交わすうちに、人間らしい心を取り戻していくウォルト。
タオを息子のように厳しく優しく寄り添う。

宝物のグラン・トリノの古き良き輝きと、
枯れゆく中にも人との出逢いによって溶けていくウォルトの心。
いい人過ぎないのがいい。
頑固なくらいでちょうどいい。
遠慮なく物を言ってしまうけど、心根は優しい人。

悪縁である親戚のごろつき達の悪行はエスカレートし、
良かれと思って起こしたウォルトのある行動がきっかけとなり、更なる不幸が姉弟を見舞う。
怒りで手が震えるほどの鬼畜の行いに、思わず身を乗り出す私。

これ以上は詳しく書きませんが、
ウォルトは人生の最後に、大仕事をやってのける。

「自分の行いの落とし前は、自分でつける」

ここに、1人の侍の姿を見ました。

言い訳もしない、逃げもしない、
ただ、助けたかっただけなんだ。
力になりたかっただけなんだ。
許してほしい。
これで、チャラだろ?

そんな声が聞こえてくるようでした。

衝撃的な結末を迎え、タオの運転するグラン・トリノを颯爽と映して、ジ・エンド。

あまりのショックに呆然とし、
突き放されたような感覚で眺める景色。
エンドロールに流れるイーストウッドの静かな歌声が心に沁みて、涙とまらん。

この作品の余韻感、半端なく大きい。
勘弁してほしい。

めちゃくちゃいい物観せてもらいましたよ。
感謝しかありません。

間違いなく、後世に語り継がれるイーストウッドの代表作。

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Mariko

5.0イースト選手の最高作かも

2022年5月26日
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ハリー・キャラハン以来のはまり役です。
やっぱりこの人はダーティな正義漢がピッタリ。
しかし、のっけからバリバリ頑固なクソジジイ全開で痛快。
予備知識ゼロだったのでベトミン話とはおそれいった。
トランプ支持者ってこんなカンジ何でしょうね。アメリカ・ファースト。

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越後屋

4.5孫を悪く描きすぎちゃう

2022年5月7日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

怖い

人間関係を築くのが難しい頑固じじい。戦争経験がそうさせたのか?
そんなじじいが隣に引っ越してきたモン族と次第に心通わしていく。
スーを助けてやりタオを一人前に育てていく。
それが親戚の悪にメチャクチャにされる。
今まで彼らにしてきてきたことに疑念を持ってしまうが決断した行動は・・・
想像がつかなかった結末、さすがと言うほか言い様がない。
主人公の人間の大きさを感じた。
スーもタオももっと一緒に過ごしたかったに違いない。

物語の最後にグラントリノに乗ったタオが海辺の道を飛ばしていくのは意図的だったのかもしれないけれど隣に彼女は乗っていなかった。迎えに行くところと思っておこう。

二人の姉弟がどんな風に生きていったかわからんけれど二人ともタフな奴。
おれは心配してないよ。

エンディングの歌は最高だった。
そして、も一つ、床屋のじいさんも最高。
最後に神父さんにも礼を言っておきたい気分だ。
頼んないと思ったけれどじいさんに成長させて貰ったね

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Elton Shin

3.0何かが足らない

2022年4月29日
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鑑賞方法:VOD

前々から気になっていた作品を今更みてみた。
結論から言うと、気の抜けた炭酸といったところか。

役者としてのクリントイーストウッドの凄みがある。
監督作品としてのフォーマットを踏まえていて『なるほど』と思えるところもある。
ただそれらが調和が取れているかというとそうでもなかった。

老いた白人老人の末路を描きたかったのか、
アメリカ社会で揉まれて成長するアジアン青年を描きたかったのか、
古き良きアメリカから変貌する社会の憂を描きたかったのか、
いまいち焦点が合わないまま終わってしまった。

決して駄作ではないけどイーストウッド以外が主役をやった場合、
同じ評価を得られたかどうかは怪しい。
逆を返せば、彼がいかに偉大な役者だと言うことが分かるといった意味では偉大な作品。

運び屋の時にも感じたけど、老いが故の苦悩を格好良く見せるのではなく、泥臭いまま若い世代にぶつける彼の作品を見てみたいと思った。

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jojo助

3.5報復の仕方

2022年4月29日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

アメリカは生活の中に銃があるから、単純な喧嘩で済まなくなる。
タオは急に心開いた感があった。そして低い声で堂々と話しすぎな気がした。
やった、やられたで、最後はさぞ派手に復讐しに行くのかと思ったら‥。
良かったけど、個人的にはさほど評価高くなく、3.5。
モン族を初めて知った。

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bigsuke

5.0イーストウッド史上最高傑作と謳われることに納得の名作でした。一言で...

2022年4月27日
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イーストウッド史上最高傑作と謳われることに納得の名作でした。一言で纏めることは出来ないのですが、やっぱり、カッコいい。

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ハラオ

3.5終の映画

2022年4月11日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

怖い

内容はクリントイーストウッド原作の映画で自分の死期を悟った老人の家族不和と隣人のアジア人家族との家庭を交る心の交流を描いた希望的思想作品。『この勲章をお前にやる!』『家の中で一度ぐらい煙草吸ってもいいだろ?!』の言葉は覚悟が伺え号泣止まりません。演出や演技では、流石クリントイーストウッド!だからこそ絵になったのかもしれません。グラントリノの歌も良かったですし、葬式で始まり葬式で終わる所なんか上手いなぁと思います。それに寄り添う取り巻きの心の機敏が伝わってきました。グラントリノに乗って‥何か?!後世に残したかったのかも?!。人間は何か生きた証を残したい生き物なのかもしれません。

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コバヤシマル

5.0終活

2022年4月10日
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泣ける

気難しいジジイによる、不器用な継承。
イーストウッドの終活に涙する。

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ほぼ物体X

4.5僕にとってのアメリカンヒーローがイーストウッド。

2022年1月16日
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鑑賞方法:VOD

僕にとってのアメリカンヒーローがイーストウッド。ローハイドては、ウィッシュボーンさんのファンだったが、荒野の用心棒では、したたかなヒーローと思った。もっとも、ジャン・マリア・ヴォロンテも好きだったが。
このグラントリノはそのしたたかさの結論の様に感じた。
イーストウッドは黄禍論を語っていると思う。朝鮮戦争で半分負けて、ベトナム戦争で全敗して、911で、本土まで侵略される。アフガニスタンは黄色人種では無いが、アジア。
そして、今や中国にその座を奪われてしまったアメリカン。そんな悲哀がイーストウッドの中にあるのかなぁと思った。イーストウッドもこの映画では、ポーランド移民で、友達の床屋はイタリア移民。つまり。アメリカは移民で成り立っている。日本人には理解できない部分があると思った。もっとも、日本だって、本当は沢山の民族が存在するんだけどなね。
兎も角、カッコ良すぎる。さぁ、クライマッチョを見に行くか?
カッコ良すぎる。

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マサシ

3.5頑固じいじの心の変化

2022年1月8日
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 息子たちにも孫にも教会の牧師にも心を開かないウォルト。近所の住民はアジア人が多く、米食い人種、ジャップと言って遠ざける。隣人のおばあちゃんも、ウォルトのことをシロ、はやく出て行けと独り言を繰り返す。隣人の息子タオや娘スーが黒人に絡まれると助けてあげるのはいいが、クロッと言う。人種差別的な発言が非常に多い。タオが皿洗いや庭仕事をしているとそんなことは男のすることじゃない、とか男女差別的な発言もあり、少々観ていていい気はしない。
 だんだんタオやスーと打ち解けて、最後の仇打ちのシーンは、自分を犠牲にしてケリをつけるなんて、なんてカッコいいじいじなんだ👏👏👏。
 遺産を当てにした親族は少し気の毒だが。息子たち家族とももう少し心を許して歩み寄れるとよかったのにね。

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アンディぴっと

5.0"これがイーストウッド節か!!"

2021年12月28日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

楽しい

Mr.クリント・イーストウッドの映画をクライマッチョにむけて初鑑賞。

映画を家で観るときは一人でツッコミを入れてるんだけど、とにかくツッコミ箇所が多すぎた。いや、ポーランドじじい(泣)あんた強すぎな。
質の悪い不良との話し合いで「殺されるんじゃないか」「押し倒されてリンチにされるんじゃないか、」とか思ってたのもつかの間。返り討ちにしてるやないかーーい!
あのフェイクガン(fake gun)強すぎな(笑)。

人種差別とか色々と問題が提示されている、この作品。今こんな発言してたら抹消されるで───。と驚きながらも鑑賞中ツッコミを入れた自分。これは監督が【人種差別】について観客に考えさせようと働きかけている。僕はそう捉えた。

あ、ワン公(デイジー)無事で何より。
デイジーがウォルト(イーストウッド)の帰りを待っているようにも見えた。泣けるよ(泣)。

イーストウッド節サイコウ!!近頃イーストウッドの何らかの作品を鑑賞しようかと思っています!

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ナチュラル水

5.0名作。

2021年11月18日
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鑑賞方法:DVD/BD

とても渋い作品です。
言わずと知れた、名作なのではないでしょうか。

こちらを鑑賞して人生観変わりました。

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はち

4.0イーストウッド作品にハズレなし

2021年10月28日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

さすがのイーストウッド作品、どの作品も余韻がすごいです
派手さはなくてもこの作品も心にズシンときました
人と人との繋がりが優しさの連鎖になっていく展開にあのラストでもあったかい気持ちになれました
でも寂しさの一片もない完璧なハッピーエンドが好きな私は寂しい気持ちにもなりました
イーストウッド作品は本当に素晴らしいです
きっとご本人が素晴らしいとしか思えないです

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小町

4.0爺さんから若き男子へ。

2021年10月23日
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シンプルに、ああいい映画観たなあ...と思える一本。

でも人生のほうは、シンプルじゃない。
真面目に生きていても、戦争になれば人を殺さなきゃいけないし、普通にただ働いて生きて行きたくても、それを邪魔する輩がいる。
家族だから愛が交わせるとは限らないし、
人種や年齢が性別が違っても、気が合うこともある。
何歳になっても人は変わるし、
何言ってもクズはクズで変わんないこともある。
人生はいつも混沌。

それでも生きて、最後の最後の瞬間まで、魂を磨くことはできる。
それが若き友の心に、楔を打つように、残った。
グラン・トリノはビンテージカー。
でもモノじゃなく、魂を、次の世代に渡したんだね。

若きオトコを男にするのは、大人の男。
言葉じゃない。
格好でもない。
上っ面じゃない。
自分の命の使い方。
何を守り、何を捨てるのか。

歳を重ねて身体は古びても、真実を見る眼力は強まる。
でもそれもその人が、自分をどう生きてきたかによる。
愛を教えるのが、一番難しい。
実の親子でも。
ただ愛は伝わるところに、ちゃんと引き継がれていく。

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xmasrose3105

4.5最高にクールな感動作

2021年10月3日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

人を殺した経験がさせた選択が切なすぎました。
非の打ち所がない感動作でした。

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tuna

5.0贖罪

2021年9月30日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

クリント・イーストウッドは妻を亡くした偏屈なおじいさん。
朝鮮戦争での出来事がトラウマとなっている。
隣に引っ越してきた東洋人一家と親しくなるが、悪い連中を懲らしめたことから・・・。
許されざる者たちへの対応も、老境に入り大きく変わった。

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いやよセブン

5.0所詮この世は弱肉強食。で、あなたならどうする?

tさん
2021年7月17日
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この世の中は理不尽だ。正義?自己満足。宗教?狂気。思想?戯言。哲学?こじつけ。英雄?創作。幸せ?広告。人生はあなたが主人公の物語?そんなわけねぇだろ。

所詮この世は弱肉強食。この世界は極めて動的であり、エネルギーの力学だけが全てを支配する。人はその激動の中を流されるだけの小さな存在だ。

あなたも薄々勘づいているだろう?この世の中は無意味だということに。多くの人は、その残酷な事実から目を背けるためだけに、考え、行動する。或いは、どうにでもなれと自暴自棄になり、やりたい放題だ。

全てが無意味だと自覚した上で、あなたならどうする?生きることを投げ出すのか?それもよかろう。自分の多幸感のためだけに生きるのか?それもよかろう。正義のために生きるのか?それもよかろう。

人として正しく生きよう。たとえ全てが無意味でも。たとえ救われないことがわかったとしても。たとえ苦しみから逃れられないとしても。

なぜあなたは人として正しく生きようと思えるの?それは、あの人が見てるからだ。神ではなく、大切な人があなたのことを見ているからだ。その人の前で、あなたはどう行動する?

あなたはユダヤ人で、ナチの収容所に収監されました。あと3日以内に確実に死ぬでしょう。そんな状況において、あなたは人として正しくあることができますか?

あなたは黒人奴隷だとします。毎日毎日、理不尽な暴力に晒されます。そんな状況において、あなたは人として正しくあることができますか?

あなたはタワマンに住む富豪です。でもあなたは嫌われています。友達は一人もいません。そんな状況において、あなたは人として正しくあることができますか?

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t

4.5クリントイーストウッドの作品は初めて鑑賞。とにかく渋い最後に痺れた。

2021年7月4日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

クリントイーストウッドの作品は初めて鑑賞。とにかく渋い最後に痺れた。

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Shin K

4.5出会いが人生を変える

2021年6月27日
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イーストウッド監督の映画はこれで4本目の鑑賞となりましたが、これはしっとりとした作品でラストにはじんわりと感動がきました。正直、16歳の自分にはただ良かったという単純な気持ちになったので、もっと歳をとってジジイになってからもう一度鑑賞したいと思いました。
この映画の感想としては、最初はただ意地の悪い、人種差別をするジジイかと思っていましたが、タオとの出会いから変化が生まれました。最初は全く笑わなかったジジイでしたが、タオと出会い笑顔が生まれたり、人を思いやる気持ちが見えたりしました。そんなこのジジイの成長が見れるのと同時に少年のタオもこのジジイとの出会いで人生が大きく変わっと思います。歳がどれだけ離れていても友人にはなれるんです。ある人と友人になってそれがどんな結果が待っているかは誰も分かりません、この2人のように素晴らしいラストが待っているかもしれないのです。僕はこの映画を鑑賞して、人との出会いを大切にしたいと思いました。それと車ってのはカッコいいですね、まさかグラン・トリノという題名がが車の名前だとは思いませんでした。そんな題名にもなった車が走る場面は少ししかなく、持ち主のジジイは1度も乗ることなく映画が終わりました。ですが、ラストのタオが走る場面からのエンドロールは感動しました。この映画は、なんというか見た後にじーんっと色んな感情が込み上げてくるような作品でした。

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SA