グラン・トリノのレビュー・感想・評価
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何でもかんでも、勝ちゃあいいってもんじゃないんですよ!
この感動をどうやって言葉にできるだろう?
ペットのデイジーをお隣に託した時点で確かに薄々感づいたけど、きっとイーストウッドならスカッとするエンディングにしてくれるはずと思ってた。そうか、やっぱりそっちかぁ…。
少年成長物語大好き人間にとって、タオくんの目がどんどん力強くなっていくのがよかったし、たくましくなっていくのも頼もしかった。そして、偏屈な頑固ジジイが心を開いて、目が優しくなっていくのも、嬉しかった。
こんな風に色んな変化があって、でも不良達はちっとも改心しなくて…。
そんな偏屈な頑固ジジイは、最期の最期までかっこよくて、タオくんのロールモデルであり続けて、究極的に守った。
泣かないわけないじゃないですか。「一粒の麦死なずば…」を体現した、頭でっかちの童貞神父より、はるかに宗教的な生き方をしましたよ。
私も年だから、そろそろ身辺整理しないとかな?
孤独オヤジがカッコイイ
非常に見やすい映画で、オヤジとタオとの友情に感動しました。孤独なオヤジがだんだんと、心を開いていく姿がイイ感じに描かれてます。オススメ!
クリント・イーストウッド!
偏屈爺さんがモンゴル系の隣家と異文化交流を通じ、次第に心を通わせるストーリー。
クリント・イーストウッドまじカッコイイ、これに尽きる映画です。
ダーティハリーがそのまま年くった設定の続編です、と言ってもすんなり頷けるくらいにハリーそのままのキャラクター。
クールで余裕があって捻くれてて一本正義が通った男。
年くってもカッコイイ。ダーティハリー好きであれば間違いない。
かっこいいおじいちゃん
タイトルに書いといてなんですが、実際はクソおじいちゃんです。まあ家族が一番クソなんだけど。
ただ演技が渋い…かっこいい…死なないでほしい…
段々心を開いていくおじいちゃんにどんどん感情移入してしまいます。最後はしんどかった…
このおじいちゃんは最期に気付いたんだと思います。他人を思いやること、優しさ、愛情。貪欲にならないと損をする社会でも、良いものはある。
人との繋がりを持ちたいと思える映画です。
これはよかった
ツタヤでクローズアップされていたから、借りてみた。
心を開かない老人が、少しずつ隣人に開いていく。
復讐の連鎖。どのようにすれば復讐になるのか。
病気と、銃と、懺悔と、どのように最期なるのか。
なかなかでした。
銃社会
アメリカの差別と銃社会
もっとも嫌うものが題材だ
そのうえ偽善的キリスト教
あんまり笑えない皮肉
あたし暮らせない こんなとこ…
息子家族もみんなサイテーなやつらだけど
育てたのは主人公
そんな人生、美しい死に方したね…
車が欲しくなる
妻に先立たれ、息子家族からも煙たがられていた昔気質な頑固オヤジ、ウォルトが隣に引っ越してきたモン族の少年タオやその家族らとの交流を通して少しずつその考えを変えて行く様子を暖かくそして残酷に描いた作品。
酒とタバコと愛犬と庭の手入れ、そして50年勤め上げたフォードで自身も部品の取り付けに関わったグラン・トリノを乗り回すでもなくピカピカに磨き上げ、満足そうに眺める。
その楽しみだけをとても満足そうに、しかし仏頂面に演じるは名監督クリントイーストウッド。60年代から映画業を続ける彼を俳優として観たのは恥ずかしながら今回が初めて。
190を超える上背、ギラついた眼光、ハゲそうでハゲない頭。とても80手前の人間には見えない容姿。声も低くてしゃがれててカッコいい。
散々クロだのイエローだの差別用語を連発したり、たまに会う友人たちとは憎まれ口しか叩かなかったりの頑固オヤジが赤の他人、しかも国籍も民族も違う人々と心を通わせていく姿は見ててとても心和む。
酔っ払って気分良くなればベラベラ喋るし、子ども相手にも臆することなく接する姿は見ててかわいいおじいちゃん笑。
急に気に入られてモン語?で何言ってるかわからないおばちゃん達から食べてる最中にメシを追加されていくシーンはすごく笑えるお気に入りのシーン。
ただの老人と異国の少年の交流を描いただけではなく、しっかりと男の生き様を描いている点も良い。
「アメリカの男」とは?を見事に体現し、タオにもそれを叩き込む。男らしさを学ぶの件は悪影響の予感しかなかったがあんな物騒な街ではあれくらいの度胸で生きていかなければいけないんだろう。
ラスト不良どもの家に乗り込む前に身支度を整える姿が最高に渋い。スーツ新調してるシーンなんか最高にクール。ここだけでウルってくる笑。
何よりもクールなのが指で銃を構えるあの仕草。にわかのためダーティハリーをまったく知らないが調べてみるといろいろとオマージュがある様子。古くからのファンからしたらあの仕草はたまんないんだろうなぁ。
40年以上に渡り俳優として活躍してきた男の集大成が伺える名作。
この生き方には憧れる。が、酒もタバコも全然で向いてなくて悲しくなる笑。
うなる
なんていうか、言葉にすると薄っぺらく聞こえてしまうのが残念。
言葉にすることが恐れ多い。
なんと言ったらいいんだろう。
とにかく、まず、あのウォルターの役。
そもそもの脚本での人物像の作り方が上手い。
「だんだんと心を開いていく」っていうことなんだけど、その開いていく様が、違和感無く、そして元々のウォルターの性質を残したまま、心を開く構図が素晴らしい。
上手い具合に、愛着湧いちゃう。
愛犬を相棒みたいにしている感じとか、
差別的なこともめちゃくちゃ言うけど、それさえもイカしてる感じの、ほんと上手い具合に、何も悪い意味を持たない、言われた方も気にならない、笑えるような感じ。。。んーーなんて言ったらいいのか。。
上手。
そしてクリント・イーストウッドの息の吹き込み。
彼の渋み、威厳、ジョークを言った時のイカしてる感じ。
クールだなあ、、めちゃくちゃかっこいい。シビれる。
神父との関係もいい。
うまくできてるなー。
あの関係性があるから、お葬式がキマる。
グラントリノもかっけーーーー。
そしてそれが映画の題名になるなんて、、、
もーーーーーーー
にくいことするわーーーー笑
ため息が出るほど、上手な映画でした。
5点満点にしてないのは、映画の広告?ポスター?DVDの表紙が、この映画の素晴らしさに対して
ちょっと、あれかな、って思ったからです。
いい死に方
どう生きるか考えることはどう死ぬかを考えることである的な言葉があった気がする。この映画はどう死ぬかを考えさせられる。施設に入って生きながらえるのか、大義を果たして死ぬのか。「俺の心は安らいでいるよ」のセリフ、すごくありがちなセリフなのにこんなに響いた映画はない。タオとの友情の生まれ方は唐突だったように思うが、自身の孫の対比だと思えばそこまで気にならない。宗教や、アメ車など、象徴的なアメリカ文化を舞台にして、イーストウッドの映画に対する姿勢や価値観がかなり色濃く盛り込まれているのにエンターテイメントとして成立させているのは流石天才。
これはキリスト教の映画。隣人愛、自己犠牲、懺悔、全て描かれる。 そ...
これはキリスト教の映画。隣人愛、自己犠牲、懺悔、全て描かれる。
そう考えると、結末も納得できる。
評判どおりの名作。
実の息子たちよりも、イエローなどと人種差別していたタオたちのほうとより人間らしく接しているけど、なんでウォルトはタオに構ったのかな。きっと、ウォルト自身、自分に自信がない日々もあって、タオのやるせない顔と、自分が重なったからだと思う。
クリント・イーストウッドの熱演がサイコー!! なんなんだろう、この...
クリント・イーストウッドの熱演がサイコー!!
なんなんだろう、このジジイ。顔やスタイルが、というのではなく、生き様が、カッコイイ。
あんなジジイになりたいわー。
床屋に行って、「まだくたばってなかったのか、このイタコウが!!」って、言ってやりたいわー(笑)
悪くはない、ただベッタベタ。
本作も父親たちの星条旗や後に繋がるアメスパ同様、PTSDが少なからずベースとなっていました。
ファンというわけではなく恐縮なのですが、イーストウッドらしい映画だったと思います。
グラン・トリノという車。自分にとっては馴染みない分、奥深いものに感じたし実際そうだったと考えています。ただストーリーがとてもベタに感じました。
ラストも途中から「こうなるんだろうなぁ。」と読めました。そこはもうちょっと考えさせてよ、
はっきり言って退屈でした。
好みも別れるものかと思いますが。
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