劇場公開日 2009年4月25日

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「苦笑いです」グラン・トリノ くろすけさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0苦笑いです

2009年8月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

観終えた感動と、クリント・イーストウッド最後の主演作と言う事を
聞いていたのとで、観終えた後で複雑な思いになり、なかなかレビューを
書く気持ちにもなれませんでした。
時間が経ったからと言って、良いレビューが書ける訳ではないのですが・・。

映画では苦笑いが沢山ありました。
妻の葬儀での孫の態度、町に蔓延って来たアジア系住民、ちょっと悪者?的な
日本車など。
偏屈で頑固な爺さんの姿も、未来の自分では?とちょっと思い
それにも苦笑い(^^;
特に愛車を洗車してビールを飲んでる姿は、古いバイクと自分の関係に
つい重ねてしまいました。

観て行く内に苦笑いは、主人公老人が隣人達との打ち解けていく姿で
微笑みになり、町の若者達への行動で怒りに、やがてエンディングでの
悲しみと心を打つ感動へと変わりました。
エンディングロールでは、普段映画館では感動しても、涙を我慢して
流さない私ですが、我慢できずに流れっぱなし。妻にもバレバレ・・・。

こんな素晴らしい映画を作り、役を演じるクリント・イーストウッドが
もう主演してくれないと言うのは非常に残念です。
今後監督としてか、又は違う形で映画製作に関わるのか判りませんが
次回作も楽しみに待ちたいです。

くろすけ