「続編も楽しみ」エアベンダー かみぃさんの映画レビュー(感想・評価)
続編も楽しみ
拙ブログより抜粋で。
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なかなか観る機会をつかめないうちに、世間の評判はいまいちっぽかったんですが、案外ツボにはまって楽しめた。
確かに展開は急ぎ足だし、目に余るご都合主義もありはするので、そういう意味では評価がいまいちなのも納得なんですが、子ども向けアニメの映画化だと思えば、よくぞここまで豪快にやってくれたという感じで痛快ですらある。
インド系のM・ナイト・シャマラン監督の色が出たオリエンタル・チックな雰囲気が性に合うのか、個人的には『ハリー・ポッター』シリーズより好きだわ。
その辺は半端にアメリカン・ハイスクール化された『ドラゴンボール エボリューション』(2009年、監督:ジェームズ・ウォン)とも比べものにならない。役者陣が英語で話すのを不思議に感じたくらいだもの。
見るからにハリウッド大作なのにアジアンテイスト満載の摩訶不思議なファンタジー世界が面白いと同時に、なんだか懐かしさも感じた。
この不思議な感覚はなんなんだろうと考えたら、子どもの頃に観た、不思議な忍術を使う忍者アクションものとダブらせて観てたのね。アンがでっかい扇子を使って空に飛び立つ様も、仮面の忍者・赤影や、忍者ハットリくんが空を飛ぶ姿を彷彿とさせる。
お話としては、アバターとして未熟なアンが様々な苦悩や火の国の妨害を乗り越えて、アバターとして一人前になっていくという展開のようだけど、この作品単体では完結しない。一応三部作が予定されているらしい。
敵役となる火の国の面々の関係がちょっと複雑で、これも予断を許さない。正直この火の国の方をもうちょっとしっかり描いてくれないと、話がわかりづらかったなという気はした。