ザ・ファイターのレビュー・感想・評価
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ボクシング映画ではなく、家族の物語
実話を基にした作品。
正直、ボクシングシーンは熱くなるような展開が無く退屈。ってゆーか、これはボクサー兄弟の転落と再生を描いた、家族の物語だ。
とはいえ、ボクシングシーンが良ければ、もっと感動出来たかも…
注目は、ダメ兄貴を演じたクリスチャン・ベール。
13キロの減量をして、髪の毛を脱毛し、歯並びまで変えたという…
見事にアカデミー賞助演男優賞を獲得。
母親を演じたメリッサ・レオも助演女優賞でオスカー獲得。嫌悪感を抱かせる見事な演技。
そして、主人公の恋人役のエイミー・アダムスは助演女優賞ノミネート。
って、あれ?主演のマーク・ウォールバーグは?
まぁ何にせよ、この主人公は1人の女性との出会いで人生が変わった。
良い出会いは、人生を変えるってコトですな。
主役食ってる!
実話ということですが。
クリスチャン・ベールの兄ちゃんが、めっちゃ味出てます。オスカー受賞も納得。ちょっと前なら、サム・ロックウェルがやりそうですけどね。
ボクシング一家ってことで。いつまでもズブズブ家族のもとで戦うか、それとも抜け出すか。悩むね。
ファイトシーンは思わず身を乗り出してました。
マザコン✖️ブラコン
単に家族や地元からの巣立ちの話で終わらず、和解の過程で、非常に恥ずかしいに違いない主人公の心のわだかまりが露呈し、それに家族から理解と尊重が示され、新しい一家のあり方を家族自身の手で共に再構築する。「あなたそんな風に思ってたの?」見てて凄く気恥ずかしい。でも、最高のシーン。だからこの家族には栄光がふさわしい。そこからのクライマックスのファイトシーン。当然、あがります。
アカデミー助演賞をとったクリスチャンベールとメリッサレオ。メリッサは先のシーンがやはり圧巻。クリスチャンベールは、出てこない場面でもその存在を意識してしまう。まるで主人公の心がこちらに投影しているよう。頭が脱毛し、身体がなんとも生々しく枯れている。姑と賞を争ったエイミーアダムスのちょっとやな感じも素晴らしい。賞からスルーされたマークウォルバーグも良かったです。
姉の集団
ただのボクシング映画やスポ根ドラマでは無い。
実話を描いている点でも興味深いシ、母親に姉たち家族や近親者そして兄などキャラも濃くてストーリーに飽きる場面は無く主人公である弟のハッキリさせない態度にモドかしさを含めて共感出来る。
何といってもダメダメなクレイジーな兄のC・ベイルが魅力的で今まで培った演技力に経験を遺憾なく発揮し見事にオスカーを受賞したのも納得の存在感で格好良い。
とにかく家族のキャラが濃く特に姉たちが揃いも揃ってブサイクでいかにも教養がなさそうでイイ味出してる。
ボクシング描写は少ないですが…
相変わらずの視覚的な役作り…クリスチャン・ベール、若干ひく位凄いことになってました。
ボクシング描写は少ないですが、見終わった後に「映画を観たぞ!」って気がします。
お腹いっぱいです。
ミッキーは「強くなりたい、勝ちたい」とひたむきに努力をする。ただ、...
ミッキーは「強くなりたい、勝ちたい」とひたむきに努力をする。ただ、周りもサポートをしていないわけではない。そのサポートする側があまりにも傲慢な「してやってる」感がある。
家族は、その家族にとっての当たり前でなくてはいけない。互いに尊厳と感謝は忘れてはいけないが。。。
尊敬と夢
尊敬されない親、兄、姉はつらいが、親、兄、姉を尊敬しきれない子、弟、妹もつらい。
家族はいい意味でも悪い意味でも離れがたく、問題があってもそれを問題だと気付きたくない雰囲気があり、恒常化してしまう。
兄から受け継いだ夢を実現する過程で兄に振り回され、ただ尊敬できる部分は確かに残っていて尊敬したい気持ちもある。しかし社会から見れば彼はクズであり、実際クズな部分も大きい。そんな中自分のために受け入れたいすべてを受け入れた弟の寛容さを含めた人間性はすごいと感じた。
映画としても、それぞれの登場人物に同調できる部分があり、また勝利の瞬間の高揚が気持ちいい。
ボクシング映画ではなく家族の物語だった。最初からそう思って観ればか...
ボクシング映画ではなく家族の物語だった。最初からそう思って観ればかなり良い作品。周りの俳優もよかったな。お母さんがと姉たちがリアル。
本作はボクシング映画じゃありません。ファミリードラマです。
大嫌い。でも愛してる。
厄介。でも切り捨てられない。
だって、家族だから。好きな人だから。
本作は、ボクシング映画ではありません。
ファミリードラマです。
実在のボクサーであるミッキー・ウォード(マーク・ウォールバーグ)と、その兄でやはりボクサー、ディッキー・エクランド(クリスチャン・ベイル)と、その大家族とその恋人の葛藤と再生の物語です。
ディッキーは「黄金のミドル」シュガー・レイからダウンを奪った男として、地元ではヒーローでした。しかし過去の栄光に縋り、現在はドラッグ中毒。トラブルばかり起こしています。結果的にディッキーが起こした事件でミッキーも巻き添えになり、警官に拳を砕かれることに。弟はそこで、はたと気付く。兄は本当にヒーローなのか?
丁度、恋人シャーリーン(エイミー・ダムズ)もできたりして。豪傑母(メリッサ・レオ)、シャーリーン、刑務所のデッキーの間で、ミッキーは激しく混乱していく。だって、みんなミッキーをコントロールしたがるから。もう豪傑母ちゃんと、大勢の姉たちの圧が凄いんです。
でも、兄と母と距離を置いたことで、勝てるようになるんです。シャーリーンは当然、ディッキーと母とは引き離そうとする。そしてミッキーは、世界タイトルマッチの切符を手に入れます。
ナイスタイミングでディッキー出所。ディッキーがトレーナーになると主張します。
けど、シャーリーンが許さない。兄か、恋人を選ばなくちゃいけない。けどミッキーは、兄を切り捨てられない。シャーリーンは別れると激怒!
ここで今までの映画なら、どちらかを選ぶってことになると思います。でもね、ミッキーは選ばないんです。兄も母も、恋人も、一緒にやっていきたい。だって選べません。大事な家族と、恋人ですから。ここがいい!誰かを犠牲にして、何かを成し遂げたって意味ないんです!
ここからが、ええ展開になります。
ディッキーは弟の為に、シャーリーンに頭を下げに行くんです。その説得の言葉が、また胸に響く!ディッキーが見せる、お兄ちゃんの顔に感動します。兄や姉は、こうでなくちゃいけない!だから私、火垂るの墓が嫌いなんです(すみません)。
そこに現れたミッキーに、ディッキーが聞きます。
「みんなシュガー・レイはダウンじゃなくてスリップだっていうけど、お前はどう思う?」
ミッキーは言います。
「そんなのはどっちでも関係ない。兄貴はシュガーレイ相手に12Rまで戦った。俺のヒーローだ」
ここでのディッキーがまたいい。
「(ヒーロー)だっただろ?」
そういってニヤリと笑って去って行く。ディッキーが、現在を受け入れた瞬間です。ヒーローの座を、弟に譲った瞬間です。この背中がまたいい。
大声で叫ばせてください。おにーちゃーん!
ラストのボクシングシーンが、ロッキーに比べるとなんちゃらかんちゃらって言われますが。しゃらくせえ!ラストのボクシングシーンなんか、どうでもいいんだよ。本作の見せ場は、ここだから!兄と弟の物語だから!家族の物語だから!
それにクリスチャン・ベイルが凄い。完璧なジャンキーになってます。歯を抜き、髪を抜く。それだけじゃない。視線の動かし方、体の揺らし方、本物です。そこにクリスチャン・ベイルっていう俳優はいなかった。
エンドロールで、本物の ディッキー・エクランド が登場します。ベイルがそっくりなのに、驚かされます。すげ。ベイルさん、すげ。
そして豪傑母のメリッサ・レオですが、 ベイルとは14歳違い。マーク・ウォールバーグとは11歳違いで母親役を演じています。すげ。貫禄すげ。
A- (これぞ演技!)
A-
・主人公を全力で応援したくなる!
・姉妹達がクズすぎる(>人<;)
・C・ベール(他の映画:バットマン)の演技→A+☆
・感動→涙出ます(;_;)
・兄弟愛必見!
・実話だなんて信じられないw
→ツイッター: @Joey_movies
フォロー待ってます(*^^*)
脇を固める俳優陣の演技に脱帽せよ
クリスチャン・ベールとメリッサ・レオの演技が素晴らしかったです。
特にメリッサのミッキー(マーク・ウォールバーグ)に対する身勝手な愛情が、こういうお母さんているよね(笑)と思わせイライラさせてくれる。笑
凄い引力のあるお母さんです。
エイミー・アダムスの威勢の良い彼女も物語を盛り上げてくれます。
でも肝心の主人公ミッキーに中々入り込めない。
マーク・ウォールバーグの演技が下手だという訳ではありません。
彼の様々な葛藤が何か他人事のように感じます。
もっと彼の心にフィーチャーして欲しかった。
最後の試合も、流れは劇的なのに只のテレビ中継を見ているようです。
全体通してミッキーの映画として観るのであれば、ドキュメンタリーの方が200%面白いのではないでしょうか。
物語の主軸のミッキーと、そのボクシングシーンが面白くないという悲しい出来。
「俳優陣の演技を評して、星二つ☆☆です!」
あーあ…演技を鑑賞するより物語を観たい。
と、ぼやかずにはいられない。
物語よりも主役よりも目立つ母と兄の存在
総合75点 ( ストーリー:70点|キャスト:80点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
どうしようもない駄目な母親と兄を演じた2人がアカデミー助演賞を受賞したが、実際この2人の存在感が主人公よりも目立っていた。誰かと思って調べてみたら、母親役のメリッサ・レオは「フローズン・リバー」で真に迫る演技をしていた女優だったし、兄役のクリスチャン・ベールは「マシニスト」で凄い減量をして鬼気迫る演技をしていた俳優だった。特に兄役の演技は本物の町の屑役を実にうまく演じていた。公式サイトによると、減量したり髪を抜いたり歯を矯正したりして役作りしてきたそうだ。いつまでも自分を子ども扱いして食い物にしようとする家族のしがらみに縛られて、自分の人生について自分で正しい判断が出来ない主人公にはむしろ苛立ちすら感じた。
後半は物語は自分の予想とは違う方向に進んで、ボクシングだけの話ではなくなるのだが、それで本人たちが上手くいっているのならばそれでいいのだろう。試合の場面もそこそこ面白かったし、自分ならばこんな家族は嫌だと思ったけれども家族の演技と描き方がこの作品の良い特徴になっていた。
まあまあ
ボクシングの映画というよりは家族の物語だったかな
出演者の演技が良くてすぐに話に入り込めた
特にクリスチャンベールが素晴らしい!
どんなに酷い奴でも家族って捨てられないものなんですね家族の腐れ縁というか
この映画を見てみんなそうなんだと思ったら気が晴れました
切っても切れぬ家族の絆
実在のボクサー兄弟の伝記映画。
表向きはボクシング映画だが、実際はワケあり家族の物語。
ミッキー・ウォードは真面目で才能あるボクサー。が、一向に芽が出ないでいた。
ミッキーの周りが足を引っ張っていた。
マネージャーの母は試合のスケジュールもファイトマネーも独占。無茶な試合を組む時も。
父は存在感薄く、姉たちは超性悪軍団。
そして、兄のディッキー。ミッキーがボクサーを目指すきっかけとなった名ボクサーだったが、ヤクと過去の栄光に溺れ、落ちぶれた身。母も兄贔屓。
ミッキーはバーで働くシャーリーンと出会い、彼女の支えでボクサーとして再出発する。
が、気の強いシャーリーンはミッキーと家族を強引に離れさせようとする。
ミッキーにとっては家族もシャーリーンも必要な存在。
しかし、家族もシャーリーンも分かり合おうとせず、激しく衝突ばかりする。
ミッキーは常に板挟み。
そんな時、状況を打破したのが、ディッキー。
思わぬトラブルで入れられた刑務所内で、過去と悪循環を断ち切る決意をする。ヤクとも決別する。
喧嘩したミッキーとシャーリーンの中も取り繕う。
全ては弟の為に。自分が果たせなかった夢を果たそうとする弟の為に。
結束無くして夢は果たせない。
切っても切れぬ家族の絆。
決して美しい家族再生の物語ではないが、確かに新たな一歩を踏み出す家族の物語。
ボクシング・シーンは臨場感満点。
役者たちは皆、熱演。
中でも、兄ディッキーに扮するクリスチャン・ベールが圧巻。
戦う相手、それは己の弱さ!自分の陰を叩きのめせ!シャドウボクシングの意味は深いのだ!
家族は人間の基本。兄との愛を取るか、弟は恋人を選ぶのか?2人の間で板挟みになる実際にいるボクサーのミッキーとデッキーと、その母と父、そして恋人シャーリーとの家族の物語は、思ったより地味で、控えめな後味を私に残してくれた。
ボクシングの試合のシーンなどの迫力迫る映像で、観客の心をグングン引っ張り込む半面、静かなに地味に、淡々と兄弟で、同じボクサーと言うファイターの道を選んで歩んで生きて来た2人の兄弟の心の葛藤を静かに語っていく。
兄のクリスチャン・ベール演じるディッキーは有名ボクサーだったが、世界チャンピオンの座を得る事が出来ずに、次第に薬物に溺れ、身を崩していく半端者で、負け犬の人生へと転落して行く一方で、その様を観ながら、年の離れた弟のマーク・ウォールバーグ演じるミッキーは地道に、そして着実に実力を付けてゆき、彼には未だこれから未来が有る。何かに付けて比較対照視されながら育った彼らの関係が何時しか、次第に兄と弟の立場が逆転する様な運命へと転換して行く。兄弟でるから、兄は本当に弟を可愛がり愛していても、同時に弟は同業のライバルでもある。兄と弟血が繋がっているだけに複雑に交差する二人の感情のぶつかり合い、そして、そこへ両親のこの二人に対する思いも更に重なり合い、事態はより深刻になって行く。
親子でも、大人になってそれぞれの家庭を持てば、それぞれ違った価値観や生活スタイルが生れて来るものだし、親は何時までも、子供を支配する事は出来ない、例え、仕事との繋がりを併せ持ち、マネージャーとて必要不可欠な存在と思っている関係でも、必ず子供は親離れし、親も子離れしなくてはならない時期が来る。
家族経営同然の、ボクシング一家ともなれば、お金の問題も絡んでくるので、中々腐れ縁は断ちきれないと言う負の連鎖は、いかにして解き離す事が可能なのか?
兄弟離れを迫られ、自分の意志を貫き通す時が弟の人生には必ずやって来る。そして兄も弟に自分の座を譲る日が来る。
人生では永遠に、若く、優秀で中心的存在で有り続ける事は不可能なのだ。
人生は常に移りゆく儚い束の間の夢!いつか自分の歩み築いて来た道でも、後輩にその道を譲る時が来る、何となく切ないけれど、こうして命が受け継がれてゆくこれも、自然が生き物に与えた愛の証だろう
「アーティスト」で「君にスターの座の席を譲るよ」と往年の大スタージョージが新星のペピーにスターの座を譲るシーンがチラリと頭を過り、切なくなってしまった!
この「ファイター」でもラスト兄貴が弟に、これからはまたこの町のお前がヒーローだと言っているシーンは、雨降っても最後は、地固まるので、気持ちの良いラスト爽やかで観ていてうれしかった!
人間、家族に限らず、どんな間柄の者同志でも、必ずやお互いが思いやりを持って、努力を重ね、自分の道を励んで貫き生きるなら、何時の日か必ずや、壊れかけた人間関係も改善出来るとこの話は実話を元に描いているだけに更に、喜びが増す!厳しい現実の世界で生きる私達に、更に厳しい現実を描く映画より、こう言うハッピーエンドは救われるのだ!
ある兄弟の物語
この映画で最も重要なのはもちろんミッキーとディッキーである。ミッキーはトレーナーである兄がヤク中で、はっきり言うと邪魔だと思っている。ディッキー以外の家族もミッキーがやることなすことすべてに口出してくる。ミッキーはそれが自分のためだと知っているから口に出して嫌とは言えないし、第一彼のトレーナーが務まるのはディッキーだけだ。そのジレンマに悩むミッキーをウォルバーグは抑えめな演技で好演。対してディッキーを演じるベールはかなり狂った演技を披露してくれる。彼はディッキーに完全になりきり、劇中でも髪の毛が薄くなったり、クスリの影響で痩せたりとロバート・デ・ニーロなみの役作りだ。彼らの脇を固める俳優陣も素晴らしい。
久々に「スポーツ映画」を見させてもらった。
(11年4月6日)
まぁまぁ楽しめた
まぁまぁ面白かった
しあわせの隠れ場所>ザ・ファイター<クラッシュ
ってとこですかね
最近の映画では
面白い方です
もうちょっと格闘シーンがあったら
評価は5でした
しかしやっぱクリスチャン・ベールは
凄いと思いました
アカデミー賞おめでとう!
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