「夫婦来館割引キャンペーンなんていいと思うんだけどなぁ」今度は愛妻家 septakaさんの映画レビュー(感想・評価)
夫婦来館割引キャンペーンなんていいと思うんだけどなぁ
くしくも
岩井監督組系作品の上映開始日がバッティング。
『BANDAGE』東宝:岩井さんプロデューサー
『今度は愛妻家』 東映:行定勲監督
両方の作品の舞台挨拶に応募したのですが、
『BANDAGE』はハズレ、今作のみ当選。
今年一発目の舞台挨拶付きは今作となりました(笑顔)
予告編のみで
事前情報はなるべくシャットアウト。
結果としては、これが大成功となったのでした。
☆彡 ☆彡
これネタバレなしでレビュー書ける人すごいよな
いやぁ、いい映画だし、感動したけど、どう書こう(笑顔)↓
~この作品で感動していたら、
今作でも感動すると思われる作品名などを記します~
・キャラメルボックスの舞台
・『世界の中心で、愛を叫ぶ』(04)※
・『いま、会いにゆきます』(04)
・『クローズド・ノート』(07)※
・『言えない秘密』(08)
・『悲しいボーイフレンド』(09)
※・・・今作同様に行定勲監督・伊藤ちひろ脚本
↑はい。
作品名で書くことにしました。
この6作品に今作のエッセンスが入っています。
そのなかでも
『クローズド・ノート』(「別に・・・」発言が先行しちゃった映画)
『言えない秘密』この2作のどちらかに感動した人にはドンピシャでしょう。
「1回見て、2回目に見ていただく人にきづいてもらうように演出した」
行定監督が舞台挨拶で、こう話されていましたが、よくわかります。
そういった目線で見ると、ワンシーンしか出番はありませんでしたが、
井川遥さんが一瞬見せた、愁いを帯びた表情と目線が印象的でした。
◇ ◇
「40歳以上の人に見てほしい」
「映画とお客さんとの距離を近づけたい」
狙い通り、
劇場は40歳以上と思しきかたで満席でした。
エンディングが近づくにつれ、すすり泣く声が、
あちこちから聞えてきました。私も、堪えきれず
ポロポロ涙をこぼしていましたが、一方で隣のおじさんは
いびきをかいて爆睡。上映終了後に沸き起こった万雷の拍手で目を覚ましていました(苦笑)
でも、寝ちゃった理由。
わからなくもないんですよね。
だって、前ふりがながいもん。
わたしは、この前ふりも
薬師丸ひろ子さんが『探偵物語』(83)を
髣髴とさせるはじけっぷりと、その頃と変わらぬ
キラキラとした瑞々しさに見惚れていましたので、
眠くなりようもありませんでしたが。だって最近お母さん役ばかりで不満だったもん。
こんな、薬師丸ひろ子さんの姿を待ちわびていました(笑顔)
◇ ◇
原作は舞台劇。
それを映画化したそうです。
行定勲監督・伊藤ちひろ脚本タッグの
作り出す世界と、感動ポイントがあうんでしょう。
上に※をつけた2作品とも、今作同様に頭が痛くなるほど、泣いていましたから(苦笑)
あと、
こんなところに目が行くのは珍しいのですが、
『クローズド・ノート』『遠くの空に消えた』、
そして今作。美術さんのセンスに感心しました。
どこって、主人公の部屋の内装。
飾りつけとか、小物とか。べったべったなリアリティでなく
どこかに劇性っていうか、ファンタジー性を感じるんです。
今作だと、仕事場兼自宅の雰囲気を醸し出しつつも
薬師丸ひろ子さんの写真と、その横に飾られた黄色い花が飾られた一角。
そこに、ご主人役の豊川さんからだけでなく、
行定監督を含めた、全スタッフから薬師丸さんに対する
敬愛・リスペクト。そんなものが伝わってきて、そのワンカットが
スクリーンに映し出されるたびに、ホンワカとしたぬくもりのようなものを
感じ、まるで足湯につかっているみたいなポカポカした気持ちになったのでした(笑顔)
☆彡 ☆彡
映画のキャンペーンで
薬師丸ひろ子さんはコンサートも開催。
豊川さん
「おまえもコンサートやれって言われたらどうしようとドキドキしてた」
あとは
石橋さんが司会者からの質問を受け
「そうですね。水川さんはライバルだと思っていました。
今後、彼女とは作品の方向性がバッティングすると思います」
このふたつの発言に、場内は大爆笑でした。
「まずは、この映画があることを知ってほしい」行定勲監督
ただ、テレビ東京+東映なんですよね。
これが、フジorTBSor日テレ+東宝だったらなぁ。
もっと、プロモーションを派手に且つ的確に打った気がするんだけどなぁ。
微力ながら
このレビューにて
イイ映画ですよ、と発信させていただきます。