「【”荒野の5人の絆”香港ノワール調の前半からの後半は西部劇風の展開が面白く、スタイリッシュなガンアクションが炸裂する作品。】」エグザイル 絆 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”荒野の5人の絆”香港ノワール調の前半からの後半は西部劇風の展開が面白く、スタイリッシュなガンアクションが炸裂する作品。】
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■1999年、中国返還間近のマカオ。
乳飲み子を抱えた妻(ジョシー・ホー)が夫ウー(ニック・チョン)の帰りを待つ家。
ウーは香港マフィア、フェイ(サイモン・ヤム)のボスの命を狙い、逃亡の身となった男。
そんなウーの家に現れた4人の男たちブレイズ(アンソニー・ウォン)、タイ(フランシス・ン)、ファット(ラム・シュー)、キャット(ロイ・チョン)。
ブレイズとファットはウーを始末するため、もう一方のタイとキャットはウーを守るため。だが、ウーを含めた5人は且つては仲間だった。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作では、必要最小限の情報しか提示されないが、観ていれば5人の関係性は分かって来る。何らかの理由でウーを狙う側と、守る側になった4人。
だが、彼らは最初の銃撃戦の後に、食卓を囲み、記念写真を撮るのである。まるで且つての絆を取り戻したかのように。
・そこに現れるフェイ。そして、再び激しい銃撃戦が始まり、傷を負ったウーは亡くなる。残った4人は、1tの金塊を求めて荒野の旅に出るのである。
<可なり破天荒な展開であるが、それを十二分に補完する作品の雰囲気、劇伴と、予想の斜め上を行く中盤以降の展開が、時にコミカルなシーンも交えて描き出されるのである。
金塊を奪う際のマカオ警察の男が拳銃を拾おうとするたびに、銃でその銃を何度も遠ざけるシーンは明らかに”夕陽のガンマン”へのオマージュであろう。更にラストシーンの激しい銃撃戦の中の、宙に舞うエナジードリンクの映し方や、4人が血だらけになって息絶えるシーンなども、ナカナカである作品である。>
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