イングロリアス・バスターズのレビュー・感想・評価
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くだらない、めちゃくちゃだが、面白い。
あらためて、この作品をみて、この前に書いたレビューが、自分でも納得できなかったので、書き換えさせてもらいました。
この作品は、冒頭のシーンとラストのシーン以外大変どいでもいいというか、くだらないシーンが、続きます。しかし、そのくだらない部分を面白くしてくれるのが、タランティーノ監督の力だと思いました。映画の最中では、ロミオとジュリエットやスカーフェイスのアルパチーノさんの名シーンや様々な映画のシーンが、あり、映画ファンのひとにもそうでない人にも十分楽しめるとおもいます。色々なシーンで、グロテスクなシーンが、出てきますが、そのシーンでは、笑ってしまうというところも、タランティーノ監督の力を感じさせてくれました。ラストのシーンでは、もうめちゃくちゃにぬるけれど、よっしゃーと思うところです。しかし、何十年も、脚本を練ってきたらしいけど、練りすぎて、おかしいところと変なところが、少々みれました。後、ナチスが、やってきた、ひどいシーンを我々みているものにも見せれば、(それは、無理だったのかもしれませんが、)私のように、ナチスの事をあまり、知らない人たちでも、とてもスッキリしたと思います。
圧倒的なやだ味
終始しゃくれあごのブラット・ピット。凛とした美しさが滲み出てたメラニー・ロラン。空気の読めない(読まない)フレデリック・ツォラー。小悪党(実質No.2だが)がいつもハマるシルヴェスター・グロードなど他にも語りたくなるキャラクターばかりだが、やはりクリストフ・ヴァルツ演じるハンス・ランダ大佐のキャラが頭一つ抜き出ている。
彼が画面に出てくる度に粘着質な尋問が始まるのではと嫌な気持ちになった。それも真意に対し遠まわしに遠まわしに、真綿で締めるが如く。狡猾で残忍なあのアゴが記憶に残る。作中の「やだ味」を担当し支配していたのは彼だ。
ドノウィッツ軍曹というバスターズの一員が居る。
ドイツ兵から「ユダヤの熊」と恐れられている男だ。
彼はバットでドイツ兵の頭を撃ちぬき殺す。
その彼のバットにはアメリカのユダヤ街の人々の寄せ書きが書かれている。(このシーンはカットされたらしい)
このバットでみんなの仇を取ってくれということだ。
このシーンだけ取ってもこの映画の言いたいこと、目的が見えてくると思う。
しかし私はグロ表現が苦手だ。
その点でどうしても点は低くならざるを得ない。
カタルシスを得られなかった。
タランティーノが戦争映画を作るとこうなる(笑)
タランティーノ節が炸裂する戦争アクション・エンターテイメント。
メインストーリーは、ナチスに家族を殺されたヒロインの復讐劇。
演じるメラニー・ロランが実に凛として美しい。
タランティーノ、イイ女優見つけたね。
復讐の相手、ナチス将校を演じるクリストフ・ヴァルツが存在感抜群。
数ヶ国語を操り、時にヒヤリとさせ、時にユーモア誘い、オスカーも納得。
タランティーノ、凄い役者見つけたね。
ただの復讐劇ではなく、そこに“不名誉な野郎ども”が乱入してくるのがミソ。
演じるブラッド・ピットが実に楽しそう。
一見漫画チックな“不名誉な野郎ども”だが、彼らの存在が映画に弾みをつけ、ありきたりな作品じゃなくなった。
まさに“名誉”な活躍。
史実では自殺したとされるヒトラーだが、映画では呆気なく暗殺される。
普通なら史実を無視してブーイング飛ぶ所だが、そこは確信犯タランティーノの手腕が冴える。
(「キル・ビル」でも飛行機に日本刀を置く差込口があって恐れ入った(笑))
ラスト、ブラピがクリストフ・ヴァルツの顔に印を付け、「俺の最高傑作だ」という台詞にタランティーノの自信の表れを感じ、思わず「その通り!」とニヤリとしてしまった。
【メキシカン・スタンドオフ】これの緊張感に尽きる
世界的な前評判が凄くて知ってはいたけど やっぱり
クリストフ・ヴァルツがとんでもない凄さ
タランティーノが【戦場のシャーロックホームズ】をイメージしたらしく
ドでかいパイプ姿と 推理から追求 そして解決
第1章から ただならぬ【殺気と知性】
この先の【映画史上最高の悪役リスト】には必ず彼が
ランクインするでしょう
『シンドラーのリスト』のレイフ・ファインズを完全に越えた
タランティーノも第1章が自分の作品の中でも最高のシーンだって
大声で言ってた ホントに言えてる
ディカプリオのランダ降板は良かったかもしれないけど
ブラピの役はもともとマイケル・マドセンという噂もあった
久々にMrブロンドの暴れっぷりを観たかった気もする
(タランティーノが自分で演じるつもりでもあった)
イーライ・ロスが演じたドニーも イーライと同じくユダヤ系の
アダム・サンドラーがやる予定だった
これはかなりイメージできるしちょっと観てみたかった
ハリウッド作品はどんな国の話でもみんな英語を喋る事に
疑問を持っていたというタランティーノが言語にこだわり 各国の
言葉が飛び交うだけじゃなく 言葉が通じないからこその
笑いがあったり サスペンスが起こるってのがウマイ
イーライ・ロスのバットにユダヤ人がメッセージを書き込むシーンと
劇場主マギー・チャンのシーンが全てカットなのは非常に残念
第4章の地下酒場の展開は凄まじい緊張感で
身を乗り出して観てしまった そして叫んだ
タラ恒例の【メキシカン・スタンドオフ】がここで炸裂
レザボアでは意外なMrピンクが生き残ったが 今回は・・・
第5章でついにブチ切れるダニエル・ブリューリュも良い
温厚な彼が・・・ 彼の田舎が映画館を経営してるという
裏設定のために 彼女に対してというよりも映画館に
執着があって『ニューシネマパラダイス』をイメージしたキャラクター
だった が・・・そのシーンがカットされたためにストーカーっぽい
感じになってしまっている(それはそれで良い感じ)
今作は『トゥルーロマンス』や『パルプ~』や『キルビル』などの
POPな【映画コラージュ】じゃなく クラシックでジャーマンなネタが
多いんで そこまでハジけたイメージがなく地味な印象を
持つ人もいるかと思われるが 実は超マニアックな映画ネタが
満載で濃いくらいに詰まっている
しかも最後は【映画が世界を救う】これぞタランティーノ
とにかく『イングロリアスバスターズ』の目玉は多々あれど
【メキシカン・スタンドオフ】これの緊張感に尽きる
ブラピの首の傷はエピソード1の続編で見せる予定らしいッスネ
しかしその前に・・・超待望の『キルビルvol3』が!!
やるなら徹底的に。
先ほどTUTAYAより借りてきました。
劇場で結構予告を観ていたので、期待して待ってました。
内容は戦争ものだけに、シンプルなものだったと思います。
虐殺から逃れたユダヤ人、ショシャナによる復讐。
連合国の秘密作戦部隊による処刑&暗殺作戦。
復讐に関しては、最後の方でショシャナの情に脆い部分が仇になりましたね。
復讐するなら冷酷にならないとダメですね。
レイン中尉率いるバスターズですが、容赦ないやり方でナチスを狩っていく姿は結構好きでした。
できれば序盤の方、フランスに潜入してからドイツ兵の間で噂になるまでの業績をもう少し観たかったですね。
特に注目したのは、ナチスのランダ大佐とか、酒場でスパイを見抜いた将校ですね。
洞察力ハンパねぇっす。
会話の節々に相手を少しずつ追いつめていくテクニックや、何カ国語も話せたりする頭の良さには、感心して観てました。
しかし、いくらフィクションとはいえ、アノ人が死んじゃうのは頂けないです。正直そこだけがなんだか嫌でしたね。
ラストは期待通り。あれは、good job^^b
総合すると、観て損はない作品でした。
タラ監督 参りました。
おもしろかった。
映画を観ていて先がどうなるか。
劇場にナチスを集めて、どのように殺戮するか
どんな作戦が行われるのか、もう一つのバスターズが起こす
作戦との絡み合いはどうなるか?
ワクワクしたのは久しぶりだった。
キルビル1でタラ監督嫌いになり
(スタイリッシュ映画だと勘違いして行った自分にも非はあるが)
(配給のギャガまで嫌いになった)
キルビル2を長い間みることを拒否していたが、今回は面白い
SS大佐の話術と狂気が、話を進めていく
会話で成り立つ緊張感
方言や習慣の読みで、話の展開が一気に変わる場面や
駆け引きの仕方、転換の仕方が秀逸
このへんがタラ監督の真骨頂だったのですね
感銘をうけました!
次回の監督作もグロじゃなかったら観にいこう。
正しく“遊んでる”、戦争映画。やっぱりただのオタクじゃない!!
幸運にも、ジャパン・プレミアで見て、
生タラのしゃくれっぷりと同時に、作品の出来の素晴らしさにも感動しました!
これまで“自分の庭”的な世界から飛び出し、
第二次世界大戦時のナチスとゆう
“オトナの映画人”が取り組むテーマに挑みつつも、
しっかりタランティーノ印にしてしまう、圧倒的な作家力・・・
やっぱり、ただのオタクではなかったのですね、、、
この作品、ナチスを取り上げているけれど、
一番の軸となるストーリーは、ナチスに一家を殺された少女の復讐劇。
美少女の復讐・・・そう、基本の構図は「キルビル」に通じてる!
でもそのストーリーに、ヒトラーやゲッペルスなど
実在の人物の架空のストーリーを織り交ぜつつ、
さまざまな人物の思惑が交錯し、
やがて1つのラストへ向かっていく作りこみようったら!!!
どうやら宣伝では「痛快戦争アクション」となっていたようなのですが、
アメリカ的な痛快さや爽快さとははっきり言って無縁。
でもそれが悪いわけではなく、
あえてねちっこーーく、ねばっこーーーく、執拗なまでに作りこんだところに
むしろオタクの心意気を感じました。
先日読んだ本に、
「作家は読者のなれのはて」とゆう素敵な言葉が出てたのですが
この「なれのはて」感、アリアリです。
また、他の人にとっては些細なことかもしれませんが、
ワタシが「やっぱタランティーノ、わかってるよーーーー(すごい上から目線…)」と思ったのは“言語”の扱い。
反対に、ことばの扱いがサイアクだと思ったのは、
トム・クルーズ主演の「ワルキューレ」で、
トム・クルーズがドイツ人将校を演じていたこの作品では、
冒頭の手紙を読んでいるシーンの最初の最初だけドイツ語を話して、
あとなぜかその手紙の途中から、すこーしずつ英語に移行していくのです。
見てて「なんじゃ、こりゃ??」と興ざめ、、、
ところが「イングロリアス~」では、基本的に英語でしゃべってるのですが、
「(ドイツ人とフランス人の会話で)二人とも英語ならできるから英語で話そう」
みたいに、ちゃーんと理由をわざわざ説明してくれてました。
細かいコトですが、きっとタランティーノも、
「なんでドイツ人がいきなり英語はなしてんの???」と
思ったことがあるに違いない!!と嬉しくなったり。
でも、何よりも、「戦争映画」でここまで遊べる、とゆうのはすごいです!
なんとなーく私の中で、欧米の監督の「戦争映画」は
“巨匠”への通過儀礼のようなイメージがあるのですが、
タランティーノのこの作品といい、
スパイク・リーの「セントアンナの奇跡」といい、
これまで“やんちゃ”なイメージだった監督が、
それぞれ自分らしい戦争映画を撮ったとゆうことに
何か空気の変化のようなもの感じました。
でも、日本じゃこんな個性的かつ“不謹慎”な戦争映画、難しいですよねえ、、
面白い!!
1000円返金とか宣伝して
いたから気になって観に
行ってみたら凄く面白かった!!
R指定だけ、あって
結構グロかったと、
思います。頭の皮を
剥がすシーンとか、
ちょっと……。(笑)
ストーリーも笑えるシーン
が沢山あって劇場で思わず
笑ってしまいました。
あ!ホステルの監督初め
て見たのでビックリしました!
1000円返金する必要
なく楽しめました!!
タラちゃんの○○な話。
つまらなかったら「返金します」キャンペーンをやってたけど、
果たして申告した観客がいたんだろうか?そっちが気になる^^;
ま~尺の長さでいえば「2012」と、どっこいどっこいなのだが、
物語の面白さ、脚本の巧さではダントツでこちらの方が勝る。
(まぁディザスター映画と比べるのもなんなんですが)
一応は戦争映画。でもウエスタン?あれ、ナチス?な喜悲劇。
タランティーノことタラちゃんは、ホントに映画が好きなのねぇ。
そういう「好き」が松本の○○な話みたくバンバン飛び出して、
演じる俳優をも見事に巻き込んでいるのが凄い。ブラピなんて
もうニッコニコ状態であの役を楽しんでいるのがこちらに伝わる。
あくまで主役はM・ロランとC・ヴァルツ(マジ巧い)になるのだが、
その他・ゲストを含めて豪華、豪華!よく観てないとエ?くらい
な人もいたりして…^^;それだけタラちゃんは愛されてるんだな。
この人の映画は常に癖があるので万人ウケするかは謎だが、
暴力描写ひとつにしても、あのしつこさ!惨さ!鮮明さ!が
クスリと笑える所に着地するのが面白い。ホラーが観られない
自分でもこの人のはやはり観られる^^;残酷さからも愛なのか?
それから、オリジナリティ溢れる脚本。(今回はワリと真っ当)
歴史の流れを思いきり変えてみせる。エ?と思わせる技術が
常に観客の期待を裏切らない。もしも、そんな○○があったら。
…なんかドリフ大爆笑みたいな^^;分かっちゃいるけど、あらま、
そうきましたか!というシチュエーションがツボを刺激してくる。
細かい感想をグダグダ書いても、おそらくタラちゃん作品には
観て、感じる、部分が多いので鑑賞後に判断するのをおススメ。
本来深刻である内容をサラリと(長いけど)描いて後をひかない。
しかしヴァルツは何ヶ国語を喋ったか^^;あまりに流暢で大笑い。
個人的にはT・シュヴァイガーにウハウハ♪しながら観ていた私。
(選曲とシーンが合体する心地良さ。映画好きな野郎ども~^^;)
タラちゃんの新作
レイトショー¥1200で昨晩見ました。
タランティーノならではの最高なB級映画でした。
さりげなく彼の映画大好きなシークエンスもあり、35㎜フィルムを接着剤で繋げる様子なんて初めて見ました。
ここ最近のブラピはヌケサクを演じるとこの上ないという感じですね。
このサイトはメモ代わり的な活用なので駄文であしからず。
バットに込められた思い
通常の映画は見たいヤツが映画館に足を運ぶ。
しかし、タランティーノ作品は
映画が観客を選ぶところがあると思っている。
暴力的で悪趣味なユーモアはクセの塊、
苦手な人はとことん苦手だろう。
“途中まで見て面白くなかったらお金は返します”
この今までに無い試みは、言い方を変えると
「面白いと思ったヤツだけ見てくれればいいよ!」
そういった作品に対する唯我独尊な自信を感じる。
物語は二つの話が同時進行し交錯する。
ナチスの「ユダヤハンター」ランダ大佐に家族を殺され
復讐を誓う映画館の支配人ショシャナ。
自らの映画館でのナチスプレミア上映会で、
ヒトラーやゲッペルスを含むナチスの殲滅を狙う。
もう一方は、アルド・レイン中尉率いる
ナチス殺戮専門秘密集団バスターズ。
インディアン・アパッチの習慣になぞらえ、
ナチスの頭の皮を集めろ!とナチスをとことんいじめ倒す。
彼らも同じナチ殲滅のためプレミア上映会に忍び込む。
彼らの運命はいかに・・・というストーリーだ。
その作りは相変わらずというか、
初期の「レザボア・ドッグス」に戻ったような芳香を持っていた。
相変わらずのタランティーノ作品の特徴が色濃く出る。
■原則BGMによる雰囲気づくりは最低限、
一見意味のないやりとりで芝居のように会話を転がす。
その数分のコッテリした演技は饒舌で、
どんなキャラクターなのかを傷口に染みるようにわかりやすく説明する。
冒頭のランダ大佐の尋問は典型的だ。
じわじわと核心へ迫っていく無駄の無い言葉は、
彼がどんなに知性的で野心的で残忍でいやらしいかを教えてくれる。
カンヌ映画祭で主演賞受賞のクリストフ・ヴァルツ、
今年見た映画の人物で 「上司にしたくない人物No.1」 だ。
■必ず数人融通の効かない分からず屋というか、
柔軟性ないかっちりした性格のクレージーが登場する。
恐ろしいくらいおかしな方向に向いているのに、
微塵もブレることない一貫性は気持ちよささえ感じさせる。
この典型は、ピット扮するレイン中尉だ。
死を恐れず、恐怖を感じず、情けなど全くかけない。
ただナチス殺戮のためにユダヤのために邁進する。
今までの史実とはまるで逆のユダヤによるナチスいじめ。
彼らの行為は美化されること無く蛮行として描かれる。
スタイリッシュでは有れど、
けっして彼らの暴力を正当化しないところがマトモだと思う。
■構図に凝った画はスタイリッシュでさらに磨きがかかったように美しい。
そんな映像表現にはインパクト溢れる中毒性がある。
気になるということは感性を刺激されたということであり、
眠ってた脳に十分すぎる威嚇射撃を食らわせる。
今回は女性二人の最期が特に印象的だ。
苦悶に倒れるダイアン・クルーガー扮するブリジット。
こんな顔を見せていいのだろうかと心配になるほどの熱演。
またファンデーションをアパッチ・メイク風に乗せるシーン
デヴィット・ボウイの「キャット・ピープル」の音楽との競演がいい。
♪ Putting out fire with gasoline ~♪ という歌詞が、
“ガソリンで(ナチスという)火を消せ!”を暗示し実にユニークだ。
さらに、赤いドレスに身を包み凶弾に倒れる様も美しさが際立つ。
このメラニー・ロランという女優にはすっかり魅せられてしまった。
実際にユダヤ系の彼女の祖父も迫害されたそうだ。
終わって驚いたが2時間半もの長編、全く時間を感じさせない緩みのなさ、
実に見ごたえのある作品だった。
出展忘れてしまったのだが、
「ユダヤの熊」ことイーライ・ロス扮するドノウィッツのバットには
何か文字がたくさん書かれているそうだ。
なんでも戦地に赴く彼にユダヤの敵を取って貰おうと、
ユダヤの人々がその思いをバットに寄せ書きしたという設定らしい。
バスターズでも特に印象的な彼のそんな背景を聞くと、
あの一振り一振りの意味に奥深さを感じてしまった。
この適度に毒を含ませた悪趣味な映画は非常に見ごたえあった。
しかし、その隣で複雑な顔をする彼女には刺激が強すぎたようだ。
相手を選ぶが、ハマればとことん見ごたえがある。
やはり、オレはこういうギリギリのブラック・ユーモアな刺激に弱い。
しかし、最後までマイク・マイヤーズに気づかなかったよ 2500円
タラ、最高!
腹抱えて笑わせていただきました。
パルプ・フィクションを思い出させる延々と続く緊迫した会話。けれん味のないバイオレンスシーン。魅力あふれる俳優陣。映画は楽しくなくちゃという彼のメッセージがたっぷり詰まった快作です。
冒頭から始まり、何度か続く、タランティーノ流緊迫した会話で見るものの手に汗を握らせる手法。まじで心臓ばくばくです。その恐怖感をあおるのがナチという実在した世界最強の悪の集団。そして、なかでも演技が際立っているのがクリストフ・ワルツ。数ヶ国語を自在に操り演技をするすごい俳優さんでした。
このクリストフ・ワルツ演じるSSをはじめ、今回の登場キャラはみんな個性的。最高だったのはバスターズの面々。いいも悪いもクリシェを詰め込んだキャラたちです。アメリカといったら野球ですが、ホステルでは監督業まで勤めたイーライ・ロスが今回、ナチを恐怖に陥れるバットで殴り殺す熊男役。そして、レッド・ネックの南部訛りとアメリカ先住民族の血を引いたユダヤ人でナチ嫌いというめちゃくちゃな設定のブラッド・ピット。特にブラッド・ピットのレッド・ネック振りが最高でした。(実は、彼、南部出身なんですね。)
こっからはまったくの個人的意見です。タランティーノは意識したのかどうかわかりませんが、今年のワーストに入るであろうもう一つのナチ映画「○ルキューレ」に対するアンサームービー的に感じました。ナチにもいい人間はいるといい続け、史実に基づき当然ヒトラーは生き続けたナチの映画でしたが、「ヒトラー?史実?関係ねー。これは映画なんだ。悪は滅びないと楽しくないんだよ!ナチにいいやつなんているわきゃねー。どりゃー、ドドドドドド(銃声)」というタランティーノのメッセージが聞こえてきそうな映画でした。
ナチ側にいた日本人にはアメリカ人のナチに対する激しい憎悪と反感はなかなか理解できないかもしれませんが、そんなことを抜きに頭空っぽにして楽しむことをお勧めします。
よかった~!
タランティーノ作品は、最初の2作は好きで、(レザボアドックスとパルプフィクション)面白いなあと思っていましたが、その先はあんまり面白いと思いませんでした。今回の映画も、劇場で予告編を観て面白くなさそうだと思ったものの(笑)初日が1,000円の日だったので観に行きました♪
結果、とっても面白かったです!
私と同じように、最初の2作がお好きな方は楽しめると思います。
全然期待していなかったので、よけいに面白く感じたのかも...。
最初、秘密部隊の隊員がでてきたところで、なんかぱっとしない外見でへなちょこ
っぽかったのに、実際はみんな凄腕でびっくり(笑)
ブラピはワイルドで飄々としていてよかったです。
残酷なシーンもさらっとありますが、そんなにグロくはないです。
笑えるシーンもありますが、反ナチスのレジスタンスの悲哀も感じられて、結構
真面目なメッセージ性もあると感じました。
ナチスの高官達がみんな狡猾で細かくていかにもナチスらしくて愉快でした。
でも最後、その超狡猾なナチスの大佐があの結末で、ちょっと出来すぎかな。
フランスの若手女優さんが出ていますが、正統派フランス女優って感じで、映画
に華を添えています。劇中の映画館のスクリーンに顔が出てくるシーン、ほんとに
フランス映画っぽかったですよ。
ああ!切ないなぁ!
タランティ-ノ監督作品にしては、とても真面目に良く描けていたなぁと思った。主人公の少女の家族が冒頭シ-ンで皆殺しにされる序曲から、自分が戦火の中で
守ってきた映画館を炎上させる終曲がとても切なかった。思わず主人公のシィシャナに自分がシンクロしてしまった。ドイツ女優の演技も最高だったが、死に方がお粗末だったな。どうせ最後の大舞台を飾るなら、やはりシィシャナのように、華々しく散りたい。最後に、ブラッドは格好良い所は、殆どない完全な脇役でしたね。
恐るべし、「ユダヤハンター」大佐
タランティーノ監督の作品って、意外にも「パルプフィクション」しか見ていない。
「キルビル」も観ていないな。
冒頭のシーンが長いので、ひょっとしたら・・・と、イヤな予感がした。
1シーンが長くて、また、ドイツ人の名前がよく覚えられなくて、ドイツ語&フランス語&英語が入り乱れて、疲れてしまい、途中眠くなってしまった。
でも、前半のフセンが、後半「ははあ~、こうなるのか・・・」と納得のストーリー。
会話で殺すってカンジ。いいな~。
好みがはっきり分かれる作品だと思う。
戦争コメディかと思っていたけれど、違った。
グロいシーンもあったけれど、まあ大丈夫。
ブラッド・ピット主演と謳われていて、彼は、飄々としていて、独特の喋り方の中尉を好演。
さすがだな~。
でも、そのブラピを食っちゃった人がいた。
ハンス・ランダ大佐を演じた、クリストフ・ヴァルツ。
ドイツ語はもちろん、フランス語、英語、イタリア語がペラペラで(ひょとしたら、日本語も??と思わせる)、礼儀正しく、キザで、冷酷で、人を小馬鹿にした態度は、バツグン。
美味しいというケーキを食べ残し、煙草を突っ込んで消しちゃうような人。
「ブラボー!!」と叫ぶ時の笑顔は、最高に良かったな~。
アカデミー賞、獲りそう。
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