「タランティーノが戦争映画を作るとこうなる(笑)」イングロリアス・バスターズ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
タランティーノが戦争映画を作るとこうなる(笑)
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タランティーノ節が炸裂する戦争アクション・エンターテイメント。
メインストーリーは、ナチスに家族を殺されたヒロインの復讐劇。
演じるメラニー・ロランが実に凛として美しい。
タランティーノ、イイ女優見つけたね。
復讐の相手、ナチス将校を演じるクリストフ・ヴァルツが存在感抜群。
数ヶ国語を操り、時にヒヤリとさせ、時にユーモア誘い、オスカーも納得。
タランティーノ、凄い役者見つけたね。
ただの復讐劇ではなく、そこに“不名誉な野郎ども”が乱入してくるのがミソ。
演じるブラッド・ピットが実に楽しそう。
一見漫画チックな“不名誉な野郎ども”だが、彼らの存在が映画に弾みをつけ、ありきたりな作品じゃなくなった。
まさに“名誉”な活躍。
史実では自殺したとされるヒトラーだが、映画では呆気なく暗殺される。
普通なら史実を無視してブーイング飛ぶ所だが、そこは確信犯タランティーノの手腕が冴える。
(「キル・ビル」でも飛行機に日本刀を置く差込口があって恐れ入った(笑))
ラスト、ブラピがクリストフ・ヴァルツの顔に印を付け、「俺の最高傑作だ」という台詞にタランティーノの自信の表れを感じ、思わず「その通り!」とニヤリとしてしまった。
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