60歳のラブレターのレビュー・感想・評価
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ラブレターにはラブソングも含まれます
2024年5月13日 映画 #60歳のラブレター (2009年)鑑賞 夫の定年を機に離婚した夫婦 喧嘩ばかりしているが夫の糖尿を治すために協力する魚屋夫婦 医学用語翻訳で出会った翻訳家と医師 3組の男女の恋の行方 #中村雅俊 の傲慢な中年男の態度は上手だったな。実はいつもの態度に近かったりして
人生での新しい選択と、元の縁を大切にする生き様との葛藤性の物語も、エンディングの演出で…
作品を絞って観ざるを得ない年齢に達し、 世間での評価からすると 本来ならパスしていたはずの作品なのだが、 「60歳のラブレター」とのタイトル名に、 まだまだ残りの人生にときめきが欲しいとの 未練があるのか、ついつい観てしまった。 社会での成功者は何かにつけて 己の実力と勘違いしたり、 にもかかわらず 上から目線的な人格が形成されること、 また、人生の学びの場面では 年齢的な序列を超えること、 等々に考えさせられる展開の中、 特に強く感じられたのが、 人生における新しい選択と 元の縁を大切にする生き様との 葛藤性だった。 そんな展開に、中盤までは、 己の人生と重ね合わせて それなりに面白く観させて頂いた。 特に、イッセー尾形の夫が欲しかったギター を買ったのが妻の綾戸智恵であったことと、 そのギターでの妻の再起を願っての病院での 弾き語りのシーンは感動的だった。 しかし、この作品の欠点は、 3組の行く末を最後まで 描き切ってしまったことだろう。 しかも、いわゆる臭い演出で。 解説では、銀行のキャンペーンで 集めた実話をまとめた作品とあった。 しかし、たとえたくさんのハッピーエンドが あったのだとしても、 それをそのままダイレクトに描いては、 作品としての深みを 得ること出来ないのではないだろうか。 最後を描かずに、 あえて観客にその解釈を委ねた映画は 「スリー・ビルボード」をはじめとして、 たくさんの名作がある。 観客の想像力を信じて、 エンディングでの蛇足的に感じる 3組の成り行きのカットで もう少し短時間にまとめていたら、 この作品もそれなりに より評価されていたのではないだろうか。
医者の診断に五分五分は絶対に無い。言わない!!
世代的には団塊の世代と断層の世代との葛藤だと思う。そして、その殻を破って新人類が実現する。そんな過渡期。しかし、世代を超えて、こんな立場の人はいないだろう。ある意味寓話。
物語だからこうならない。別れたあと新しく相手が出来る事は無いし、新しい職が授かる事は無いし、定年を祝われる事も無い。特に今はない。
現在の『PLA◯75』の対象者の震災前の現実。
知り合いと自分の過去を見る限り、夫婦なんて、こんなもんではない。また、良いものでは無いと思うけどね。まぁ、良い場合もあるでしょう。兎に角、この人たちは、日本の中産階級で、彼らの姿は、色々な崩壊の象徴的な逸話として見るべきだ。そして、震災をきっかけに日本経済は右肩上がりを止めてしまう。
まぁ、制作者達は団塊の世代の子供の世代で一瞬人数が増えて、日本社会が復活するかに見えたときなのかなぁ?
「女医」を思い出した
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3組の60歳くらいの夫婦・カップルを描く。
A
親に言われた女と結婚し、愛のない生活をして愛人を作っていた男。
離婚して元妻は別の男と付き合い始めるが、過去の妻から手紙が来る。
結婚した時に申し込んでいたものだが、それを読んで感動。
妻と恋人を待ち伏せて謝罪し、手紙にあった妻の希望をかなえる(ラベンダー)
結局恋人の方が引く形となり、妻は男のもとに帰って来る。
何かジャック・ニコルソンとキアヌ・リーブスの映画であったような展開。
B
妻を亡くし、再婚しようとする男だが、娘が気に入らない。
新しい妻は有名翻訳家で、一見高飛車に見えるところがあった。
が、娘のツンケンぶりに疲れ果て、その父との結婚を諦め、告げる。
娘は考えなおし、父を通じて翻訳を依頼する。
その内容が、ワガママな娘もいるが父をよろしく、ってな内容だった。
クサイが、なかなか斬新なパターンだった。
C
何かギターがどうこうのカップルの話。
女の方が死にかける、男の方がその前で弾き語りする。
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シドニー・シェルダンの「女医」を思い出した。
三者三様に物語が展開していくが、それぞれの関連性が薄いパターン。
名作といわれる「女医」だが、もの凄い違和感を感じたのを覚えている。
複雑に絡み合わないのだから、主人公を1人に絞ればいいのでは?
もしくはいっそ3分割して3本立てオムニバス映画を作ればいいのに。
前にも書いたが、別のことをしながら見てもわかる内容でなければ、
その映画に高い点数をつけることはできない。
かなり偏った意見に思われるだろうが、果たしてそうだろうか?
このサイトには素晴らしいレビューを書いておられる人が多い。
ただそういった、見る目を持っている人の方がむしろ少数派だと思う。
昨今の映画産業界では、DVD販売が大きな位置を占めるようになっている。
こういった部分はかなり大事になっているのではないだろうか?
その意味でも主人公は1人に絞ってもらいたいところ。
中村雅俊は劇中でもっと痛い目に遭った方がよかったと思ったが、 それに反してハッピーエンドとなってしまう。 ピエロになってしまった石黒賢が気の毒に思った。
動画配信で映画「60歳のラブレター」を見た。 劇場公開日:2009年5月16日 2009年製作/129分/日本 配給:松竹 中村雅俊58才 原田美枝子51才 井上順62才 戸田恵子52才 イッセー尾形57才 綾戸智恵52才 星野真里28才 佐藤慶81才 原沙知絵31才 石黒賢43才 原田美枝子はどの映画の中でもキレイで魅力的だと思う。 定年退職した日に孝平(中村雅俊)は、専業主婦として家族に尽くしてきたちひろ(原田美枝子)と離婚した。 妻との約束など一度も守ったことがないらしい。 酷い男だと思った。 おまけに若く美しい愛人(原沙知絵)がいる。 愛妻に先立たれ高校生の娘と暮らす医師・静夫(井上順)は、翻訳家として活躍する麗子(戸田恵子)のことが好きになってしまう。 魚屋を営む正彦(イッセー尾形)と光江(綾戸智恵)。 口げんかのは絶えない2人だが、妻に大きな病が見つかってしまう。 3組のカップルだが中村雅俊以外は皆いい人で、 劇中にステキなセリフがたくさんある。 井上順と戸田恵子のカップルがとてもよかった。 ちひろは若い小説家(石黒賢)といい仲になり、 2人で旅客機で北海道に向かう。 ちひろのことが気になった孝平は2人を追いかけ先回りして待っている。 ちひろ「今頃遅すぎるわよ」 まったくそうだと思った。 中村雅俊は劇中でもっと痛い目に遭った方がよかったと思ったが、 それに反してハッピーエンドとなってしまう。 ピエロになってしまった石黒賢が気の毒に思った。 満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
My Michelle & My Michan
橘孝平役の中村雅俊の話は舘ひろしの「終わった人」に似た出だしだったけど、ぜんぜん違った。大人のファンタジーロマンス。でも、ファンタジーじゃない部分は結構生々しいので、そこがぐっとくる👍 老舗魚屋のイッセー尾形と綾戸智絵の夫婦。マーチンD―28。楽器店の店主役は鈴木慶一(ムーンライダース)。最近観たNetflix制作の「ちひろさん」に出てくるルンペンおじさん役でしたのですぐに気が付いた。勤務医役の井上順(元タイガース)。大腸菌研究に没頭しだが、学術雑誌への論文投稿が遅れ、アメリカの学者に先を越され、出世をあきらめだ。山口百恵似の妻の病気にも気づかず、思春期の一人娘と二人暮らしで、後悔の日々。なのに糖尿病の患者(尾形)の付き添いの妻ミチコ(綾戸智絵)の病気にすぐに気が付くところは立派な名医。翻訳作家の戸田恵子の医学用語アドバイスもしている。戸田恵子が井上の娘役に半ばキレ気味に言う、おいらくの恋の本音発露と原田美枝子(ちひろ)の娘役の星野真理が原田に言うセリフがとてもインパクトありました。 井上順が娘が書いた文章と言いながら音読して戸田恵子にその場で同時通訳させる I’m not a successful doctor. で始まる英語のラブレター。クサイけど井上順だから許します。 ビートルズメドレーのクリスマスコンサートで水玉模様のネクタイをくれた娘が今のカミサンで、結婚10年目にマーチンのバックパッカーギターをプレゼントしてくれました。僕のクレジットカードからの引き落としだったけど。 ベン・ケーシーには憧れませんでしたが、ケーシー高峰には憧れました。 イッセー尾形はいい役者ですね~ ALWAYS 三丁目の夕日の古沢良太の脚本は泣けます👍️
熟年になって初めて自分と向き合って分かる正直な心
中村雅俊扮する橘孝平はじめ3組の男女のラブストーリー。60歳になってただの老いぼれに過ぎないと気づき、今まで30年ないがしろにしてきた妻に対する反省の気持ち、連れあいの妻が脳腫瘍だと診断され生死をさまよう中での夫の妻を思う切ない気持ち、研究バカの出世出来なかった医者と有名な翻訳家の不器用な恋愛とそれぞれに感じ入る感情が湧き出る様な人を愛する気持ちは若いうちには分からない、熟年になって初めて自分と向き合って分かる正直な心なんだよね。実感を持って観る事が出来た良い作品だ。
お涙頂戴系。大好きだ(笑) 3組のカップルの物語。それぞれが微妙に...
お涙頂戴系。大好きだ(笑) 3組のカップルの物語。それぞれが微妙に絡み合う。 ここから微妙なネタバレ注意! 原田美枝子が絵に描いたような理想の妻役。綺麗で料理上手で…私なら離婚などあり得ない。そんな理想妻を捨てたバカ男が30年前の手紙で気づく己の愚かさ。この手紙が良かった。ああ、ここで終わってりゃ。 後は完全な蛇足。なり響くイッセーの「ミッシェル」誰か止めて、仮にも病院やで。決意して飛び出すバカ男。てっきり妻の元へと思ったら…絵、書くんか〜い、アホな。 最後はもはや感動の押し売りと化す。これ、3組ともバッド・エンドで良かった。その方が自然。1番哀れなのは石黒賢です(笑)
長年連れ添った夫婦が、互いに言えない感謝の言葉を1枚のはがきに綴る...
長年連れ添った夫婦が、互いに言えない感謝の言葉を1枚のはがきに綴る企画「60歳のラブレター」に着想を得て製作された、熟年男女のラブストーリー。
地上波でもっとやってほしい
深川栄洋監督作は「半分の月が~」「白夜行」と観ていて印象は良い方。今回誰かのお勧めでこれを観ましたが、正直ジャケット見て観る気が失せた。なんか和気藹藹してるな、ちょっと苦手かも。だからどんどん後回しになっていって、今では配信無料でも観られるらしい・・・。 結果すごく良かった。最初の中村雅俊の退職から帰宅で「おぅ!」と引き込まれた。 何が良かったって、いろいろ号泣ポイントはあるものの、それより3組のカップルの距離間が、顔見知り程度なのが良くて、画像の中で中村が中心の場面でもイッセー尾形がピンボケで通り過ぎるのとか、演出の技を感じる良い場面を数々感じた。そんなに台詞が多くないのもいいですね。(戸田恵子が原田美枝子の手料理に手を出すところとか) で号泣ポイントは、イッセー尾形が家の押し入れから見つけたもの、戸田恵子に井上順の娘が一人で会いに行ったところ、戸田恵子に井上順が娘の手紙を届けに行ったところ、かな。井上順はホント好きな役者だ。 中村・原田夫妻は結末に納得はいかないが、まあ万事オッケーという事で。 構成の上手さは映画というより2時間ドラマ観てる感じがした。 しかし原沙知絵じゃなくても良くないか・・・。
隙のないキャスティング
個人評価:3.8 配役がとても良く、いい役者ばかりを揃えた考え抜かれたキャスティング。 夫婦感の対比もしっかりと描かれ、バランスのとれた物語といえる。 欲をいえば中村雅俊の不倫相手との関係も、もう少し人間臭さを出してほしかった。 60代の人が見れば、身につまされるシーンなども多くあるのだろう。
60歳になったとき、自分は最愛の妻に感謝の言葉を掛けられるだろうか.....
9万人が書いた愛と感謝の手紙を元に作られた映画だそうです。 三組の男女が60歳になったときそれぞれの状況の変化から、次第に相手に対する自分自身の愛情の変化にづいていく.....最初は、それぞれのカップル単独でストーリーが流れるが、徐々に折り重なるように流れるストーリが感動を増幅させる。 綾戸智恵とイッセー尾形夫婦がいつも喧嘩ばかりの妻が目覚めるまででの.....、井上順演じる父親を後押しする娘の気持ち....、本当に妻を愛していたと気が付く仲村雅俊演じる夫の取った行動....感動的でした....。
夫婦っていいもの、ですね。
なんと言ってもイッセー尾形と綾戸智恵のカップルの話が泣けました。 イッセー尾形が病室で唱うミッシェルに号泣。 年をとっても、パートナーがいるという事は幸せな事だとつくづく思わされました。 良い映画、です。
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