「「ダークナイト」を経たアメコミ映画の進化形」ウォッチメン sigeさんの映画レビュー(感想・評価)
「ダークナイト」を経たアメコミ映画の進化形
原作について全く予備知識がなかったため
正当な評価ができないのかもしれないが
エンターテインメントとして観れば
少々、退屈な作りをしているかもしれません。
冒頭でウォッチメンの一人、コメディアンが殺され、
犯人は誰かというストーリーがありますが
中盤まで各キャラクターの回想や昔のエピソードが繰り返され
そのため見ている観客の注意力が散漫となり、
現実世界で誰が何をしていたのか、どういう状況だったのか
思い出す(理解する)のに難儀しました。
もう少しロールシャッハ、一人の視点で物語を進めていき
彼を主軸に陰謀の糸を解きほぐして行けば
もう少しまとまったような気がして残念です。
しかし、原作のテーマなのでしょうか。
「ダークナイト」を引き継いだかのような
“ヒーロー”というテーマ。
ロールシャッハは“スパイダーマン”、Dr.マンハッタンは“バットマン”。そんな気がします。
“世界平和のためには、犠牲は致し方ない”という思想も
本国へのアイロニーなのか・・・
色々政治思想的に考えさせられるアメコミ映画でした。
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