劇場公開日 2009年3月28日

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「物語の世界に入りきれない」ウォッチメン マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0物語の世界に入りきれない

2010年3月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

難しい

独特の世界観で、ヒーローの内幕を描いた作品。
それにしても、アメリカのヒーローは何故こうも暗いのだろう。日本のヒーロー物は明るい。理由はハッキリしている。
アメリカのヒーローは背景に政治や思想、そして宗教的な宇宙観が絡むが、日本のヒーローは善と悪の概念しかない。政治的背景や宇宙観は表現のための“おかず”でしかない。
アメリカのヒーローは民衆から期待される重圧に押しつぶされそうになるが、日本のヒーローは基本的にウジウジしない。
アメリカのヒーローが最後に立ち上がる力は“愛”だ。
日本のヒーローが奮い立つのは“根性”と“友情”。そして“新兵器”か“新手の神業”だ。
極論だが、両国の国民性が出ていて面白い。
だから、画面構成には惹かれるものの、物語の世界には入りきれない自分がいる。

ロールシャッハ(ジャッキー・アール・ヘイリー)のマスクは、彼自身が処刑してきた血糊のパターンか? いくつもの命を奪った十字架を背負って生きているロールシャッハが作品の要。

マスター@だんだん