ワンダーラストのレビュー・感想・評価
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迷子のきみへ。
マドンナはリアリストである
映画は虚構であり,虚構はフィクションだが,マドンナは初監督作で現実を描いた。
リアルそのものである。
現実のなかで私達は,理想を夢見て生きているのだ。
現実はいつもつまらなく,ただそのなかで生かされているともいえる。
自分が生きる場所,すなわち理想にいる人達はほんの一握りではないか。
だが私達は理想を追い求めて生きている。
理想に辿り着くためには,いま生かされている現実を見直す必要がある。
ふと見つめ直してみるとこう思えるかもしれない。
私達の生きる場所はここなのではないかと。
理想を追い求めて生きている現実は,実は居心地がいいのかもしれない。
そう思えてくると,現実もあながち捨てたもんではない。
ホリー・ウェストン,ビッキーマクルアの生き生きとした演技が光った。
ユージン・ハッツは,この作品のなかの彼とゴーゴル・ボルデロのフロントマンとしての彼はほぼ変わりないのであろう。
とても魅力的な人間である。
マドンナ初監督作として,やはり粗削りな構成もあったが,内容は深く美しい。
次回作に期待を込めて,A-で。
すごい
良い意味で予想外
Cynicalな嗤いに包まれた美しい秀作。
マドンナが監督しているという情報だけを頼りに観た。
マドンナの背景や、いままでのキャリアについてそんなに詳しくないが、普通に映画として良作だった。
皮肉な嗤いを引き起こす台詞が多く、とても面白い。
恋愛、ヒューマン、青春、家族愛、などなど様々なテーマが盛り込まれていて、
様々なジャンルが混ざり合って非常に面白い構成になっている。
ラストシーンの甘酸っぱさと、ロックな雰囲気がとても心地良い。
それに加え、さすがは世界のマドンナ。
選曲と音楽の使い方がまた巧い。
狂っているキャラクターばかりな映画だが、それぞれの個性がきちんと活かされていて、どのキャラクターも魅力的だ。Hollyは可愛すぎる(笑)!
僕はこの映画、かなり好きだ。
気になっている方はぜひ。
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