「良作と言える作品」THE 4TH KIND フォース・カインド わたぼうさんの映画レビュー(感想・評価)
良作と言える作品
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アメリカはアラスカ州のノームという街で起こった怪奇現象を実際の記録映像と、ミラ・ジョヴォヴィッチらキャスト陣での再現映像とを組み合わせたドキュメンタリー風映画である。
見終わった後で、これだけ尾を引く作品は今年なかったので衝撃的だった。
本作は実際の記録映像と、再現映像の組み合わせという触れ込みだが、事実はそうなのかは分からない。wikiなどを見れば、今作を巡って本国アメリカで論争が起こっていることが窺えるように、記録映像も含めすべて作りものの可能性もあるのだ。
ジャンルで言えばクローバーフィールドのような、創作を本物のように表現する「モキュメンタリー」に分類される映画がこれだ。
ネットやレビューでも、「しょせんは偽物だから大したことない映画だ」というような感想がチラホラと見受けられるが、そうは思えない。
映画を見ている間は、それが事実であると考えてしまうくらいの作りに仕上がっているし、少なくとも、しょせんは偽物、と切り捨てるには惜しい作品だ。
これは気晴らしに見に行くようなエンタメ作品ではなく、人によってはドキュメンタリーであったり、SFであったり、パニックムービーになる。
私は、見て良かったと思えた。
それに、上映時間が1時間40分という短さがいい。最近は、大したことないのに時間だけは長いという映画が多いのでそれだけで好感が持てる。
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