「観た事に,自己嫌悪…」ハート・ロッカー OverYoungさんの映画レビュー(感想・評価)
観た事に,自己嫌悪…
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グラミー効果(?)で,興味を持たされ,
絶対的安全空間であるところの劇場で,戦場を疑似体験鑑賞(!?)してしまっている事が,その時点でさえ,実際の戦地では,明日をも知れない日々を送っている人々(兵士も,住民も含めて)が存在する事に,申し訳なく思え,「何か,できないんだろうか?」と,映像を観ながらも,考えさせられてしまった.
作品の方は,主人公的人物が,危険どころか死と隣り合わせの戦地から,せっかく(?),平穏無事な日常に戻れたのに,<逆に>自らを鼓舞してくれ,生きている実感を与えてくれる(?)戦場に戻ってしまうトコが,兵士礼讃的で,戦争美化っぽく感じられてしまい,嫌な後味を引きづる.
いくら,爆発をスローモーションで,捉えて叙情的に仕上げても,一瞬にして起きる戦死という名の殺人現場映像(それが,バーチャルだとしても…)なんて,チッとも,美しいもんなんかじゃないっ!
絵空事の中でも,現実でも兵士達は,「家族の為,…」,「国の為,…」に戦うというが,本当だろうか?
自分らと無関係・無関心な「誰かサンの為に,戦わされているんじゃないか?」
と少しは,疑問を持った方が,自分達自身の為にもなるんじゃ,なかろうか?
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