「最近の戦争映画ではピカイチ」ハート・ロッカー shosho5656さんの映画レビュー(感想・評価)
最近の戦争映画ではピカイチ
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アメリカンスナイパーに匹敵する出来である。
爆弾処理というのはとても危険な仕事だが、その処理に当たる隊員は
危険に当たって心拍数が下がり落ち着くという。
これは通常の生活を送る人間としてはいささか異常な話だ。
戦場ならではの空気感、異常が正常となり、ありとあらゆる良識は失せる。
人間爆弾が登場するシーンはこの映画屈指のシーンだ。子供の遺体を弄って
爆弾にしてしまったのだ。これを処理するに当たってさしもの主人公も苦悩する。ただ興味深いのはこれすら主人公が戦場を離れる理由にはなり得ないということである。他の隊員は終盤で、その弱さを終ぞ吐露する。しかし主人公は苦悩するものの、強烈に戦場に惹きつけられる。その業がまざまざと
映し出されている。
冒頭に戦争は麻薬であるという緒言が描かれるが
最後まで見終われば、なるほどその通りである。
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