「記憶障害」パンドラム kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
記憶障害
地球の人口も250億を超えていた時代。水と食料不足は深刻化し、食料争奪戦が起こっていたという。
冷凍睡眠から目覚めたときには軽度の記憶障害を起こしている。バウアーとペイトンは5番目の任務だったが、計8年間眠っていたことになるのだ。しかし、4番手のクルーが見当たらない。バウアーは記憶を取り戻しつつ船内を探索するのだが・・・
バウアーが6番手のクルーの死体を発見したとき、突如人間の背格好をしたモンスターに襲われる。そこへ戦闘態勢となった女ナディア(アンチュ・トラウェ)が助けに入る。さらに国籍、言語不明の農業担当クルーの男(カン・リー)も仲間となり、原子炉再起動のため船内を進む。やがて船内コックであるという男も登場するが、その男は目覚めてから長く、船内で起こった出来事に詳しかった・・・
パンドラムという病気は宇宙空間での精神分裂症のような病気なのか?バウアーがいた部屋にはギャロ(ジガンデイ)という男が現れ、彼とともにパンドラムについて話し合う。この船の最初のフライトクルーの一人が地球滅亡の報せを受けたため狂ったようだ。そんなとき、原子炉に対する過電流が流れ、寿命が長くないと判明する。モンスターも常に襲ってくるし、逃げ場のない彼らにとって、唯一の望みは再稼働しかないのだ。
アクションなどはありきたりのSFエイリアンものといった感じなのだが、コールドスリープの設定などが面白い作品と言える。地球を飛び立って8年しか経ってないと思っていたが、5番手の後に起きるはずの6番手の死体が見つかったりする。モンスターに関してはパンドラムを発症したマッドサイエンティストが家畜・人体実験によって繁殖したものだろうか、とにかく気味の悪い存在・・・製作スタッフにポール・W・S・アンダーソンの名前があるから納得だ(笑)。
実は900年以上の時が経っていて、ペイトンとギャロが同一人物!というより、ギャロがペイトンに成りすましていたわけだ。そしていよいよ船を動かそうとしたとき、海の底だったことがわかり、実は惑星タニスに不時着してたんだよ~ってオチ。もしかしてバウアーとナディアがアダムとイブになるのじゃないかと不安だったが、生きていた乗客(まだ冷凍睡眠したまま?)が千人以上いたのでホッとした。
(ほぼ備忘録)