「下品なエロの狂乱が一転しグロと血だらけの阿鼻叫喚へと…ここは評価出来るね」ピラニア3D もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
下品なエロの狂乱が一転しグロと血だらけの阿鼻叫喚へと…ここは評価出来るね
久しぶりに観ましたB級というより(内容の無さから言うと)C級映画
。いや楽しい。余りに使い古されたプロットと既視感満載のシーン。しかし、湖岸での阿鼻叫喚シーンは「ジョーズ」顔負けのスケールで、この手の映画で感じるショボさ感を払拭してくれます。水中で喰い殺されていくシーンばかりでなく、水上でも切れたワイヤーに真っ二つにされる美女とか、ボートのスクリューに髪が巻き付いて髪どころか顔を皮まで剥がれてしまう美女とか、首をチョン切られるDJとか、いやもうシッチャカメッチャカ。楽しいです。さらに無駄遣い感を増幅するのが、それなりに豪華な出演陣。最初に古代ピラニアの餌食になるのがリチャード・ドレィファス(一応アカデミー賞取ってます)。「ジョーズ」では鮫に喰われなかったのに(原作では喰われるんですてけどねぇ)ピラニアには喰われちゃいました。主演がエリザベス・シュー。何故か古代ピラニアに詳しい街の熱帯魚店のオヤジにクリストファー・ロイド。ポルノ映画の監督でピラニアにも吐かれるぺ⚪スの持ち主に「スタンド・バイ・ミー」のジェリー・オコンネル等々。いやー皆さんジョークが分かる人たちなのか、キャリアはどうでもよろしいのか。いや楽しいです。中身は二大欲望以外は何もなし(エリザベス・シュー扮する保安官の家族描写はおまけ)。ピラニアの食欲と人間の性欲と。描写的にはエロ>グロなのがやや残念です。それと演出が悪いのか編集が下手なのか、エロシーンとグロシーン(殺戮シーン)とが交互に描かれるだけで同時進行的なサスペンス感がないのがかったるい。ラストの一捻りもお約束とは言え悪くない。まあ、こういう映画をとやかく言うのも野暮ですし、尺も約90分とお手頃。時間潰しにはちょうど良いです。