「頭を空にすべし」ピラニア3D MASERATIさんの映画レビュー(感想・評価)
頭を空にすべし
久しぶりに頭を空にして何も考えずに観賞することができる作品を観た。B級モンスター・パニックはこうでなくては。
飛び抜けて面白い作品ではないが、軽いノリのハイテンションさとグロさ、エロさが妙にマッチしており最後まで飽きることはない。3Dを終始意識している様に感じたものの、「ファイナル・デッドサーキット3D」で感じたあからさま過ぎる演出は少ないのは好感触であった。あまりにも見せられると引く傾向にある私にはこれくらいが丁度良い。後半は水が真っ赤に染まり、足が千切られていたり、バラバラの遺体が浮いていたりなど描写はアレクサンドル・アジャ監督らしいと思う。
彼の過去作と比べるとややストーリーに魅力がないが、これくらいの方が頭を使わなくていいだろう。確かに、予想以上の興行収入を叩き出した理由も分かる。また、本作の公開後に製作されたモンスター・パニック作品はエロ+グロを重視した作品が多くなった気がする。それが事実ならば本作の影響力は凄まじいものに違いない。
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