パッセンジャーズ

劇場公開日:2009年3月7日

パッセンジャーズ

解説・あらすじ

飛行機事故で生き残った5人の乗客のカウンセリングを担当することになったセラピストのクレアだったが、5人の生存者がひとりまたひとりと姿を消していく。不審に思ったクレアは事故の真相を探っていくが、そこには驚愕の事実が……。「彼女を見ればわかること」「美しい人」のロドリゴ・ガルシア監督が挑んだサスペンスで、主演は「プラダを着た悪魔」「レイチェルの結婚」のアン・ハサウェイ。共演にパトリック・ウィルソン、デビッド・モースら。

2008年製作/93分/アメリカ
原題または英題:Passengers
配給:ショウゲート
劇場公開日:2009年3月7日

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(C)2008 PASSENGERS PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

映画レビュー

4.0 こういうの好き

2014年2月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

幸せ

なんとなく違和感のある展開、、、。
「これは好きな流れだぞ~。」と観ていると、おおっ!満足!!

内容としては「切ない、でもどこか幸せ。」

おすすめです。

※アン・ハサウエィが「上品、且つかわいい美人」ですごく良い。

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共感した! 3件)
momokichi

3.5 【77.6】パッセンジャーズ 映画レビュー

2025年7月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

ロドリゴ・ガルシア監督作『パッセンジャーズ』は、深い喪失と罪悪感を抱える人間の心理を、ミステリーとドラマの融合によって描いた作品だ。その完成度は、全体として非常に高い水準にある。観客に安易な解決策を与えず、登場人物の内面と向き合わせることを要求する点で、商業性と芸術性のバランスを見事に保っている。冒頭から張り巡らされる謎の数々は、単なるプロットデバイスに留まらず、主人公クレアの精神状態を反映する鏡として機能している。飛行機事故の生存者たちの記憶の齟齬、謎めいたカウンセラー、そして次第に明らかになる真実。これらはすべて、クレアが自身の内面と向き合う過程のメタファーとして提示される。
本作は、観客が自ら物語のピースを組み立て、解釈することを促す構造を持つ。特に、クライマックスにおける衝撃的な「真実」の提示は、単なるどんでん返しに終わらず、それまでの物語全体の意味を反転させ、観客に深い問いを投げかける。この「真実」は、悲劇的ながらも、登場人物たちの行動原理や感情に新たな光を当て、物語に重層的な深みを与えている。その結末は、一般的な映画が提供するカタルシスとは異なり、静かで内省的な受容の形を取る。一部の観客には物足りなさや理解の困難さを感じさせる可能性もあるが、これは本作が目指した心理的な探求と、観客が期待する物語的解決との間のギャップに起因するものだろう。それでもなお、この作品は、人間の心の奥底に潜む感情や、死と向き合うことの困難さを、真正面から描こうとした点で、特筆すべき完成度を有している。感情の揺れ動き、葛藤、そして受容への道筋を、繊細かつ大胆に描き出した手腕は、高く評価されるべきだ。
ロドリゴ・ガルシアの演出は、抑制されながらも、登場人物の心情を細やかに表現することに長けている。全体的に落ち着いたトーンで、過度な感情表現を避け、観客がクレアの心理状態に深く没入できるよう配慮されている。特に、現実と記憶、そして幻覚の境界線が曖昧になる描写は秀逸で、観客をクレアと同じ混乱の中に引き込む。例えば、カウンセリングルームでの会話シーンでは、閉鎖的な空間と限られた登場人物の動きによって、心理的な緊張感が高められている。また、事故の回想シーンでは、断片的な映像と音響によって、クレアのフラッシュバックの様相がリアルに再現されている。
しかし、時にその抑制された演出が、物語全体の推進力を緩やかにする側面も否めない。特に序盤から中盤にかけては、物語のテンポがゆったりと進行し、ミステリーとしてのフックがやや弱い印象を与える。だが、これはクレアの精神状態を表現する上での意図的な選択であり、最終的にはその効果が物語の深みに貢献している。観客はクレアの視点を通して、徐々に「真実」に近づいていく過程を共有し、その心理的な旅路を追体験することになる。
アン・ハサウェイは、飛行機事故の生存者として心の傷を負い、その真実を探求するカウンセラー、クレア・サマーズを演じた。彼女の演技は、クレアが抱える深い喪失感、罪悪感、そして精神的な混乱を、繊細かつ説得力豊かに表現している。事故の記憶に苛まれ、不眠症に苦しむ姿、生存者たちとのカウンセリングを通じて彼らの記憶の齟齬に戸惑う表情、そして謎めいたエリックとの関係の中で次第に感情が揺れ動く様は、観る者の心を深く揺さぶる。特に印象的なのは、クレアが次第に「真実」に近づくにつれて見せる、絶望と恐怖、そして最終的な受容へと至る感情の変遷だ。彼女の瞳には、常に内面の葛藤が映し出されており、言葉にならない感情がその表情や仕草から伝わってくる。自身の専門分野であるはずのカウンセリングにおいて、自身の精神が蝕まれていく様を、抑制された演技の中に静かに表現している点も高く評価できる。極限状態における人間の心理を、アン・ハサウェイは見事に体現し、観客に深い共感を抱かせた。彼女の演技が、この作品の感情的な核を形成していると言っても過言ではない。
パトリック・ウィルソンは、クレアが担当する生存者の一人、エリックを演じた。彼の演技は、一見穏やかで理解ある人物としてクレアに寄り添いながらも、その裏に隠された複雑な感情や、ある「真実」を秘めていることを示唆する点で巧みだ。クレアとの間に芽生える特別な感情と、自身の抱える秘密との間で葛藤するエリックの内面が、ウィルソンの繊細な表情や声のトーンからにじみ出ている。特に、クレアとの関係が深まるにつれて、彼が見せるかすかな動揺や、意味深な沈黙は、観客に彼の真意を考えさせる。彼は、観客が抱くであろう疑惑を巧みに誘発し、物語のミステリー性を高める重要な役割を果たしている。彼の演技は、物語の鍵となる人物の曖昧さと深みを同時に表現しており、作品に不可欠な存在感を示している。エリックの存在が、クレアの精神的な旅に大きな影響を与える点が、ウィルソンの演技によって説得力を持って描かれている。
ダイアン・ウィーストは、クレアの隣人であるトニを演じた。彼女の演技は、クレアの精神的な混乱を、時にユーモラスに、時に鋭く指摘する存在として、物語に独特のアクセントを加えている。トニは、クレアが抱える問題の深層に気づいているかのような示唆的な言動を見せ、観客に物語の真実を予感させる役割も担う。ウィーストは、その短い登場シーンの中で、トニの持つ人間的な温かさと、どこか達観したような雰囲気を巧みに表現している。彼女の存在は、クレアの孤独を和らげると同時に、観客に物語の展開に対する期待感を抱かせる。彼女のわずかな登場シーンが、物語の全体的なトーンとクレアの精神状態に重要な影響を与えているのは、ウィーストの演技の深みによるものだろう。
デヴィッド・モースは、物語の終盤で重要な役割を果たすアーキンを演じた。彼の登場は限定的だが、その存在感は非常に大きい。アーキンは、当初は謎めいた人物として描かれ、クレアを監視しているかのような不気味な印象を与える。しかし、物語が進むにつれて、彼の真の意図が明らかになり、クレアの物語における彼の位置づけが反転する。モースは、その短い登場シーンの中で、言葉少なながらも、アーキンが抱える深い悲しみと、クレアに対する複雑な感情を表現している。彼の眼差しは、クレアの状況を全て理解しているかのようで、観客に強い印象を残す。彼の抑制された演技は、物語の核心に触れる重要な場面で、より大きなインパクトを与えている。その静かで威厳のある佇まいが、物語の真相に迫るにつれて、観客の心に深く響く。
アンドレ・ブラウアーは、クレアの指導教官であり、彼女の精神状態を心配するペリー教授を演じた。彼の演技は、クレアの混乱を理解しようと努めながらも、彼女の精神状態が危ういことに対して懸念を抱く、冷静かつ客観的な人物像を確立している。クレアが語る不可解な出来事に対し、専門家としての視点から冷静な分析を試みる彼の姿勢は、観客にとっても客観的な視点を提供する役割を果たす。しかし、同時にクレアへの深い愛情と心配もにじみ出ており、ただの記号的なキャラクターに終わらない人間的な深みを与えている。彼の存在は、クレアの精神状態が単なる心の問題だけでなく、より深い「真実」に根差していることを示唆する上で、重要なアンカーとなっている。
ジュリー・ラスムッセンによる脚本は、緻密に構成されたミステリーと、人間の心の奥底に潜む感情の探求を見事に融合させている。物語は、飛行機事故という衝撃的な出来事を起点に、生存者のカウンセリングを通じて謎が深まっていくという、古典的なミステリーの形式をとりながらも、その根底には深い喪失と受容という普遍的なテーマが流れている。
物語の核心をなすのは、クレアが「真実」に到達するまでのプロセスだ。当初、観客はクレアと同じように、何らかの陰謀や、生存者たちの記憶の捏造といった可能性を疑う。しかし、物語が進むにつれて、そうした表面的な謎の背後に、より深く、そして悲劇的な「真実」が隠されていることが明らかになる。この「真実」は、単なるプロットの捻りではなく、クレア自身の精神的な旅路と密接に結びついている。彼女が次第に、事故の記憶と向き合い、自身の内面に潜む痛みに触れていく過程は、非常に説得力がある。脚本は、観客にヒントを与えながらも、決して明確な答えをすぐに示さない。曖昧な会話、不穏な雰囲気、そして現実と幻覚の境界線が曖昧になる描写によって、観客はクレアと同じように混乱し、同時に「真実」を渇望する。この構造は、観客の能動的な参加を促し、物語への没入感を高める効果がある。
特に秀逸なのは、クライマックスにおける「真実」の提示方法だ。それは、突然の暴露ではなく、クレア自身の気づきとして描かれる。このことで、物語は単なるミステリーから、人間の魂の深い旅路へと昇華される。しかし、この「真実」が、一部の観客にとっては予測可能であったり、あるいは消化しきれないものであったりする可能性も否めない。これは、物語が提示するテーマの重さと、それが描かれる方法の繊細さゆえかもしれない。それでも、この脚本は、人間の心の複雑さ、死の受容、そして愛という普遍的なテーマを、ミステリーという器の中で見事に描き切った点で、非常に高い評価に値する。喪失の悲しみ、罪悪感、そして最終的な安寧へと向かうクレアの心の軌跡は、観客に深い共感と感動を与える。
本作の映像は、全体的に抑制された色彩と、やや暗いトーンで統一されており、クレアの心境を反映しているかのようだ。室内でのシーンが多く、閉鎖的な空間が、クレアの内面的な葛藤を強調する。美術は、クレアのカウンセリングルームや自宅など、登場人物の生活空間をリアルかつ細部にわたって作り込むことで、物語への没入感を高めている。特に、カウンセリングルームのセットは、心理的な緊張感を醸し出す上で効果的に機能している。衣装は、登場人物の個性を際立たせるものではなく、むしろ彼らの内面や状況を控えめに表現する役割を担っている。クレアの服装は、彼女の精神状態の変化に合わせて、わずかながらも変化が見られ、その心情の機微を視覚的に伝えている。
編集は、物語のテンポを慎重にコントロールし、観客がクレアの心理状態に寄り添えるよう配慮されている。特に、現実と回想、そして幻覚が混在するシーンでは、カットの切り替えが巧みに行われ、観客を混乱させつつも、物語の核心へと導く。緩やかなペースで物語が進行するが、重要な場面では、短いカットやクローズアップを効果的に用いることで、感情的なインパクトを高めている。しかし、時にその緩やかなテンポが、物語の中盤でやや間延びした印象を与える可能性もある。この緩急のバランスが、作品の独特な雰囲気と、観客が自ら物語の謎を解き明かす感覚に寄与している。
エドゥアルド・アラウージョによる音楽は、物語の心理的な側面を強くサポートしている。感情を煽り立てるような派手な音楽ではなく、登場人物の心情に寄り添うような、繊細で瞑想的なスコアが中心だ。特に、ピアノやストリングスを用いたメロディは、クレアの悲しみや孤独感を強調し、観客の感情移入を深める。音響もまた、物語の雰囲気を構築する上で重要な役割を果たしている。飛行機事故の回想シーンにおける断片的な音響や、クレアの幻覚における不穏な音は、観客に不安感を与え、物語のミステリー性を高めている。

作品 Passengers
監督 (作品の完成度) ロドリゴ・ガルシア 108.5×0.715 77.6
①脚本、脚色 ロニー・クリステンセン B+7.5×7
②主演 アン・ハサウェイB8×3
③助演 パトリック・ウィルソン B8×1
④撮影、視覚効果 イゴール・ジャデュー=リロ B8×1
⑤ 美術、衣装デザイン デビッド・ブリスビン B8×1
⑥編集 トム・ノーブル
⑦作曲、歌曲 エド・シェアマー B8×1

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honey

3.5 アン・ハサウェイいいね!

2025年6月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

観ているうちにどんどん分からなくなっていき、もしやこれは!?となる感じ
あの男の人となぜあんな感じになっちゃうの!?と納得できない部分もあり
ちょっと強引かなあと思った

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はちみつ

3.5 期待は低かったがまずまず。

2025年5月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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Yohi