インスタント沼のレビュー・感想・評価
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沼は便利グッズ
小さい頃の嫌な思い出まで、何でも飲み込んでくれる「沼」は、生きていくための精神衛生上とても大切なものかも知れませんね。 そういう沼を、簡単に、どこにでも作り出せる「土蔵の中の土くれ」(そのものズバリ、インスタント沼)は、まさに100万円を投ずるに値する優れものだったのかも知れません。 あたかも、しおしおミロを作るみたいに(水道の蛇口をひねって)水を加えるだけでOKなのですから。 土蔵にいっぱいとは言わなくても、何回か分はほしいと思うのは、決して評論子だけではないと思います。(笑) 評論子は、あまり本数を見ていませんが、これが「三木ワールド」の醍醐味なのでしょうか。 興味深いいっぽんに、また出会えたと思いました。評論子は。
【温ーいが、ポップでキッチュな三木ワールド全開作。何が面白いかと問われると答えに窮するが、一時代を築いた作品である。】
■雑誌が休刊になり、出版社を辞めることになった沈丁花ハナメ(麻生久美子)。 男にも振られ、泥沼のようなジリ貧人生をやり直そうと身の回りの荷物を処分した矢先、衝撃の手紙を発見。そこには、実の父親が“沈丁花ノブロウ”という全く知らない男(風間杜夫)だと書かれていて…。 ◆感想 ・今作は、とりわけ大仰な物語が語られる訳ではない。 主人公の沈丁花ハナメ(麻生久美子)の生き方自体も、行き当たりばったりで、共感できる部分は少ない。 だが、今作が公開された2009年というのは、バブル崩壊後、徐々に経済が復活している時代でありながら、虚無感が漂っていた時代である。 今作が受け入れられた状況が良く分かる。 <三木監督の今作を含め、私が非常に好きな「転々」はその様な時代背景を意識しながらも、ポップで、キッチュな世界観を上手く映像化していたと思う。 三木監督が、その後超低評価映画を立て続けに公開し、(特に記載しない)私の居住区の映画館では、一番大きなシアターで鑑賞した際の、殆ど観客が入っておらず、笑いも全く起こらなかった事は良く覚えている。 今週末、三木監督の最新作が公開されるが、上映館は異常に少ない。 だが、私は一縷の想いを込めて、わざわざ一時間駆けて車を走らせて鑑賞予定である。 頼むよ!三木監督!と思ってしまうのである。>
沼にはまって幸せを掴んでみた件
Amazon Prime Videoで鑑賞。
「時効警察」シリーズや「熱海の捜査官」のファンで、三木聡監督のつくり出す世界観が大好きな私ですが、監督の映画を観るのは恥ずかしながら今回が初めてでした。
オフビートな独特の世界観が炸裂し、ゆるいギャグにクスリとさせられ、散りばめられた小ネタのひとつひとつが刺さって来て、やっぱこの感じ好きだなぁ、と改めて思いました。
個性豊かな登場人物もいい感じ。電球は果たしてハナメの父親だったのか? ガスくんとハナメの関係は今後どうなるか? 想像したり考察するのが楽しくて仕方無かったです。
人生、幸せとは?
その答えは意外と近くにあるのかも…
辛い時は水道の蛇口をひねるのだ!
嵌るってこと?
何とも意味不明なタイトルだが終盤に来て納得。
ストーリーはジリ貧OLと瞼の父の奇妙な出会い物語と単純なのだが、元々、三木作品はキャラクターありきで、おかしな登場人物同士が絡んで起きる化学反応を愉しむ作風ですね。
テーマは沼、そのものずばりの泥々感、主人公の好物のMILOの練り物や妙な塗料など、また嵌ると怖いことから派生して骨董、占い、UMA、オカルトなど嵌りそうなもの全般が出てきます。
TVバラエティを作っていた名残りなのでしょうか、一般に言われるくだらないとか如何わしいことが好物で、珍品だらけの骨董屋、錆びた折れ釘に拘ったり徹底しています。
登場人物もしかり、いちいち胡散臭い、ニンニク臭を吐きまくったり水道を出しっぱなしにしてハラハラさせたりあえて顰蹙を買うようなことを織り込む中二病のような作風が持ち味ですね。
それにしても沼が出来るほど水道を使ったらいくら請求されるのか、無茶苦茶です。
このいい加減さや嘘っぽさが魅力でもあるのでしょうが個人的には嵌りませんでした。
脱力系
麻生久美子が最近テレビドラマに出てたので思い出し、なんとなく見た。 時効警察あたりから、麻生久美子か好きで2回目みた。麻生久美子って本当に15年くらい風貌か変わらないのか不思議だ。年をとらないのか。 前回見たけど忘れたので見たが、また頭にストーリーが入ってこず、流し見した。 時効警察も妙な笑いなんだが、これもシュールだ。わかるとこもあるが、笑えないとこもたくさんある。 ふせえりのにんにく臭いのは嫌だが、麻生久美子のにんにく臭いのは許せる。 蛇口をひねれは、笑った。なぜか蛇口をひねって自販機に買いにいったり、バスタブをひねり、食事に急いで必死に行く。意味がわからないが楽しそうにやる風間杜夫と麻生久美子が見ていて面白くて好き。 風間杜夫は昔からなんか好きです。もう、かなり、いい年なんだろうなあ。 ミロ懐かしい。子供のときに朝によく飲んでた。あんな濃く飲んでうまいかな。 ミロとフルーチェとコーンフレークは子供が憧れるのよ。ミルクボーイのネタを思い出した。
釘
日頃からこのくらいのテンションで生きれたら、きっと。 きっと疲れるけど、きっと。 何かあったら蛇口を捻ることは、確定しました。 僕にも、はなめの持っていた「いい感じに曲がった釘」のような 感性の基準になるものがあれば、少しは違ったかな。 人はなんだかんだわかんないから。 明らかに違いがわかる「釘」が欲しい。
よろしくお願い島津藩……
三木聡ワールド全開!! 意味ありそうながらも、訳の分からないストーリー展開は苦手な人には苦手かもしれない。 好き嫌い分かれる映画だと思います。 時効警察のテンションが好きな人は、きっとハマると思います。 しおしおミロと蔵の大量の砂が上手くマッチしていて、砂が美味しそうに見える⁉︎ような… とにかく、小ネタにギャグに超個性的なキャラクターが全く飽きさせません。 麻生久美子さんの魅力全開で、風間杜夫さんや松坂恵子さんなど大ベテランの新たな一面も垣間見ることができました。 加瀬亮さん、ふせえりさん、たまに出てくる温水洋一さんなど皆キャラが濃厚で、クドカンと渡辺哲さんの刑事コンビも最高。 あんな愉快な刑事に会ってみたい! ゲルニカもツタンカーメンも竜も訳がわからない展開ながらも、意外とストーリーはしっかりとしていて流石だと思いました。
私の朝はシオシオミロで始まるのだー
時効警察のコンビ、出演者が出てくる こまかいカット割りの映像、小物で笑かしてくる スプーン10杯のミロと約12ccの牛乳をかき混ぜれば出来るぞシオシオミロ 麻生久美子の母がおっぱいのでかい松坂慶子 ウサギ飼ってる ジリ貧の原因は出て行った父。沼に沈めた黒い招き猫か タバコ吸う白石美帆 売れてない雑誌作ってる あえなく休刊 宮藤官九郎が刑事 何故か母危篤 河童? 30年近く前に盗まれたポスト 色んな事が一気に底なし沼に引き込まれる 癖の強い風間杜夫が登場 死んだふりするお母さん リーゼントみたいなモヒカン頭のパンクロッカーな加瀬亮 はったい粉 着物姿の相田翔子 ツタンカーメンの占いマシーン ロケ地がいちいち印象的 イイ感じに曲がってる釘の良さがわかる人 お洒落なもんはムカつくよなー 自宅を骨とう品やに またじり貧に テンションをあげるためには水道の蛇口をひねればいい 白から黒に変えるだけで激変 大声で叫ぶ麻生久美子ってイメージ無いな 白金橋 沈丁花家の蔵の鍵 こんなポツンとある蔵よう見つけてきたな 土砂=インスタントの沼 世田谷区日陰2-7-9かすみ荘 まさかの龍! 黒い招き猫も戻った 母も戻った うさぎの手がかりは足の裏 横浜 藤沢 相模湖 横浜大世界 千葉県多古町
メルヘン
出てくる人が全員次元の違う自由人で、それだけで楽しかったです。周りにいたら、楽しいだろうなあ。日本人は保守的だから、こういう作品が現実的じゃないメルヘンになってしまうから、日本人はやっぱり自由なくて可哀想かも?自分も含めて。
蛇口をひねれ!
深夜ドラマ「時効警察」での三木聡と麻生久美子がタッグを組んだ作品。と言われても、時効警察は見ていなかった。最近、その続編となる「時効警察はじめました」を見る機会があり、こりゃ暇なとき見るのにいいと感じた。 この映画は映画館で観たけど、「時効警察」復活とともに10年ぶりに拝見。ストーリーは大したことないのに、しおしおMILOから繋がるインスタント沼への発想がそこだけ上手くできていたように思う。 印象に残るのは中国のかぶり面。最後に登場する登り〇。そしてツタンカーメンの占いマシンだ。色んな骨董品で部屋を埋め尽くしたくなる衝動にもかられるが、折れ釘だけは要らないなぁ・・・
謎を解かない時効警察
主演麻生久美子、監督三木聡の時効警察コンビ。 空気感も完全に時効警察からミステリーを抜いてポジティブ要素を足したほのぼのコメディといった感じ。 麻生久美子のファンムービーと言えるほど彼女の魅力が詰まっている。 その可愛らしさだけでも好きな人は観る価値があるのでは。 中身は残念ながらあまりない。 ストーリーの起伏がないので少々退屈に感じてしまうかもしれない。
気分爽快!
謎めいたタイトルに予想できない展開の連続。 三木ワールドの沼に見事引きずり込まれました笑 麻生久美子演じるハナメの強烈キャラも面白かったです。 あと電球商店の怪しさに病みつきになりました。 リアルにあんな雑貨店があったら気になって入ってしまいそうです。 「インスタント沼」という謎のタイトルも、本編を見たら納得。 爽快感を味わえる色々とスッキリする作品です。 「シオシオミロ」手作りしてみようと思います。
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