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初日舞台挨拶を観て来ました
映画はタイトルが示すように
時代や時間、場所を行きつ戻りつで
ハッキリとした起承転結はないです。
主人公木室(長門裕之さん)の妻(有馬稲子さん)が趣味でやっているコラージュのような・・・
観る側が断片的なシーンをコラージュして全体を掴むという感じです。
ちょっと難解ですが「クリムト 」に比べれば解かり易いかな。
井上芳雄さんは木室の映画学校の生徒役でした。
OLにっぽん より全然イイ
MA凱旋公演に出演しないで、撮影していたから
1年半ぐらい前の姿ですね。
髪が今より長いです。
木室との往復書簡や
創作意欲が抑えきれず、待ちゆく人をのカメラで撮るシーンなどは泣けました
どうやら私は、追い詰められてる芳雄くんの演技が好きらしいです。
舞台だとM!の急げ急げ次のオペラを~ ってシーンに近いものがありました。
狂っていくというと簡単だけど、
映画では統合失調症という設定だったので
何故発症するのか
どうなると死に至るのか
少し調べてみたのですがよくわかりませんでした
あと、気になったのはマリリン・モンローですね。
40年ぐらいの前の女優。
91歳の監督からしたら、さして昔のことではないかもしれないけれど
今の学生なんて生まれてないし。
誰か、アメリカのセクシーでどの世代の人も知っている女優はいないものか???
本編が終わると、マスコミの人がどっと入ってきて
舞台挨拶がはじまりました。
木村監督は腰を痛められているそうで
木室が作品の中で持っているようなステッキではなく
もっと頑丈な医療用っぽいのを使っていて座ったままお話されました。
長門さんは46年ぶりの主演映画だそうです
脇役でもシーンによっては120%の存在感を出すことが出来る
とおっしゃってて、なるほどなぁと。
監督からあまり動くなという指示で困ったとか・・・
有馬さんは作品の中の要介護のおばあさんとは打って変わって
ふわふわとした茶髪にサングラス
スカーフみたいな華やかで柔らかそうなシャツを着ておられました。
そしてやはり、演技にたいして具体的な指示がなくて困ったとか。
それで、絵だと思えばいいんだと解釈なさったそうです。
東宝、松竹に出ていたから、日活とは縁が無くて
今回が長門さんとは初共演だとか。
五社協定のせいだとわかった観客はどれほどいただろうか?
芳雄くんは劇中で、急遽夜のプラットホームという歌を歌うことになったそうです。
そして、昔のレコードのような声に加工したそうです。
この曲は知らなかったと言ったら長門さんが驚いていました。