パブリック・エネミーズのレビュー・感想・評価
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因果応報
因果応報ともいうべきか。
非情にみえるデリンジャーも感情の部分には左右されるんやなあ。仲間を思いやったり、好きな人のもとに危険を承知で会いに行ったり…ああいう最期を迎えるのはわかってたんやろうなあ。刑務所の中では死にたくないけど、外で壮絶に散りたかったんかなあ。
クリスチャンベール演じるパーヴィス捜査官も、捜査の過程でたくさんの部下を殺され、フーヴァーからの圧もあり、ストレスすごかったと思う。きっと仕事だと割り切れない部分もあり、自ら命を絶ったのか。死の真相は誰にもわからないが。職責は果たしたと思うが、自殺したというのがなんともやりきれない。
危なすぎる男との恋愛劇
「実話をベースにした作品」のため、冗談のような脱獄劇や銀行強盗の手法も見ることができた。
アクションシーン、特に当時の自動車でのカーチェイスの映像はすごい。
自動車だけでなく、衣装もとてもよかった。
恋愛劇は、危ない男についていってしまう女性に対して、「おいおい、彼女、もうやめておけよー」と思いながらもどかしい気持ちで見させられてしまう。
それはそうと、「パブリック・エネミーズ」ではあるものの、当時のアメリカの捜査体制に問題があるような、、、。
脱獄と強盗の繰り返し・・
アンタッチャブルに似たようなFBIの捜査ものと早とちりして観たが、銀行強盗のデリンジャーをまるで大衆のヒーローのように思い入れたっぷりに描くのだから鼻持ちならなかった。
デリンジャーに限らず西部劇時代のジェシー・ジェイムズやボニーとクライドなど犯罪者にも関わらず銀行強盗は義賊のように扱われ人気が高いらしい、貧しい庶民からみれば大金持ちの権化のような銀行から金を奪うのは憂さ晴らし的なところがあるのかもしれませんがさもしい根性です、まして人を殺めたり私腹を肥やす為だから同情の余地は皆無でしょう。
ただ、最近のジョーカー人気のように、単純な正義対悪の二項対立ではなく悪人にも人間的側面があり、むしろ犯罪動機の陰の社会悪を暴いて見せる風潮など映画の題材として好まれるのは分かるような気もします。
実話だから仕方ありませんが、いとも簡単に脱獄と強盗の繰り返し、イジーすぎて呆れます、おまけに、不良の軟派もどきなのに純愛路線のようなロマンスに仕立てて、お涙頂戴の脚色も如何なものか、2時間21分は長すぎました。
We 're having too good time today, we ain't thinking about tomorrow. う~ん、微妙。
自分の中で、有名な割りに全くピンと来ない監督の筆頭株であるマイケル・マン監督。やっぱり今作もピンと来ませんでした。
ジョニー・デップ、マリオン・コティヤール、クリスチャン・ベイルという名だたる俳優陣で面白そうと思ったのですが、マイケル・マン監督の名前見て観るの止めようかなっと思ったぐらい。んで、やっぱり微妙だったという感じです。
銃撃戦とか確かにカッコ良く撮ってあるのですが・・・変に男臭い割りに男気を感じられないキャラクター達。大体マイケル・マン監督の作品ってそんな感じなんですよねー。まぁ、それでも一定数のファンはいることですし、コレからも一定数向けに映画を作っていってくれればいいのかなっと思います。
久々に見たつまらない映画
1930年台のアメリカの風景や文化に触れるにはいい作品だが、作品の内容としては最低。話の内容が全く無い。何を伝えたいのかも不明。「逃げる銀行強盗を捕まえようとする→ドンパチ銃撃戦→誰か死ぬ」それの繰り返し。暗い。起承転結がない。
久しぶりに見たクソつまらない映画。
俳優とか銃撃戦に金かけるんだったらもっといい台本を書いて欲しい。レンタル代返せ。
パブエネ vs. イングロ
2009年冬、ジョニー・デップ主演の映画です。
当時、同時期に公開していた、 イングロリアス・バスターズ (クエンティン・タランティーノ監督 ブラッド・ピット主演)と、どっちを映画館で見ようか悩んでいた。で、なやんだ結果、イングロの方を鑑賞したという経緯があります。
果たして、パブリック・エネミーズ と イングロリアス・バスターズ は、どっちが面白かったのか?それを確認する気持ちで見ました。
【感想】
パブリック・エネミーズ を観た感想ですが、この映画は、観る人を選ぶと思う。と、いうのも、この映画は、主人公のジョン・デリンジャー(ジョニー・デップ)に感情移入するのが、かなり難しいから。感情移入できない主人公の映画なんて、観ててもツマラナイし・・・
【なんで、感情移入が難しいの?】
デリンジャーに感情移入しにくい原因は・・・デリンジャーの行動の理由がわかりにくいからだ!
映画を観ていると、「なんで、こんなに銀行強盗するの?」とか、「なんで?なんで?」 って、思うシーンがたくさんある。完全に、説明不足!
【なんで、こんなことになったの?】
確認を取ったわけではないが、アメリカでは、このジョン・デリンジャーって人は、結構有名な人らしい。ジョン・デリンジャーが生きたのは、世界恐慌時代のようです。そんな世界が荒れている時代に、民衆の前に現れた、痛快的な悪役が、彼だったのです。
例えるなら、日本で言う 石川五右衛門 みたいな人物って事なのでしょうか?日本で、石川五右衛門がどんな人なのか、周知の事実であるように、アメリカでは、ジョン・デリンジャー がどんな人なのかは、常識になっている・・・?
そう考えたら、説明不足な映画にも納得がいきます。
【でも、やっぱり・・・】
でも、やっぱり、解りにくい映画だった。全く、つまらないわけではないんだけどね・・・
ジョニーデップじゃなければ、きっと最後まで観ていないでしょう
【対決の勝敗は?】
パブリック・エネミーズ と イングロリアス・バスターズ 、どっちが面白かったか?
それは、イングロリアス・バスターズです!!
なので観るのなら、イングロリアス・バスターズが、オススメです。 (´∀`) オススメー
古き良き時代のギャングスター
この映画でのジョニーデップはシリアスに冷酷で知的な銀行強盗を演じています。作風からセットまで本当に素晴らしい。単純なCGよりよっぽど金がかかっていそうです。さてストーリーですがデップ演じるデリンジャーがなぜ急に彼女に惹かれたのかが良くわかりませんでした。あれだけ知的で冷静な彼がなぜって思ってしまう。最後は愛する彼女へのメッセージがブラックバードの歌詞とともにギャングの末路の哀れさをうまく表現していました。色々なギャング映画がありましたが傑作だと思います。見て損はなし。
ジョニー・デップ最高!!
ジョニー・デップが渋くてカッコよかった!!
とくに映画館で自分の指名手配写真が出た時のあの堂々としたジョニーの笑みには痺れました。
しかし意外にも恋愛要素が多くてビックリしました(-.-)
マイケル・マンの映画なので男くさい映画を期待していたのに....
少しだけ期待ハズレでした。
でもこれもこれで中々面白かったですよ。
ジョニーデップの新境地!!!ジョン・デリンジャー反逆のカリスマ!!
実在の1930年代のアメリカ反逆のカリスマとして名前が挙がっていた銀行強盗人物!!
ジョンデリンジャーをジョニーデップが演じてます。
スピーディー活ドラマチックに演じています。!!!
何とジョニーデップが住んでいる所と、当時元々ジョン・デリンジャーが住んでる場所が近いらしいです。^^
ジョニーデップはこれも何かの縁だよね?と言って演じていたらしいです。
最高のクライムアクション映画です!!!監督のマイケル・マン監督最高!!
男気。
まず実話に基づいているということで圧倒されます。ほんとうにスリリングです。
銃撃シーンの迫力もよく、ただ音も大きいし流血も多いので苦手な方はご注意。
愛を前面に出した広告が多いですがそこまでシーンとしては多くないと思います。
ただ多少ストーリーに納得しかねる点がありました。後述しますが、それが多少後を引いてしまいました
役者陣。ジョンの"男気"が随所にあふれている本作ですが、ジョニーがすばらしい演技をしています。数々の名台詞にこころときめかされるでしょう
クリスチャンもいい味を出しています。刑事が似合う。
確かに愛の映画なんですこれは。その思いの強さは凄く表現されています。
ただ・・・やっぱ出会いが安易過ぎるって言う感をぬぐえませんでした。あの出会いの上で強い愛を見せられても
それを除いて考えれば素敵な愛です。特に、ビリーが逮捕されてしまったときにデリンジャーが見せた涙。あれは胸を突きました。カウンターを飛び越えるシーンとそれが一番心に残っています
後はビリーの拷問シーンのマリオンの演技がよかった。ビリーの芯の強さを感じました。
多少登場人物が分かりにくかったですがまあしょうがないかなと思います。
ちなみに、メルビンは自殺の理由は長官に嫉妬され左遷された結果らしいです。
またジョニーの歌声が聴けたのも嬉しかったです。彼のうたい方はセクシーで好きです
デリンジャーは確かにあこがれられるような人だったと思います。マイケル監督は"男気"をまたうまく表現してくれました。
最後の映画を見て彼が何を感じたのか。
その上で、最後に思ったのがビリーのことで、そしてあの言葉が最後に出てきた。
なんかそれが凄く哀しくて美しかったです。凄く感慨を抱いて映画館を後にしました。
難しいかも?
この映画は、ジョン・デリンジャーという実在した男性を元にした映画です。
1930年代 大恐慌の最中に、華麗な手口で数多くの銀行強盗を素早く完遂(汚い金にしか着手しない&仲間を絶対に見捨てない)した事から、デリンジャーは民衆から義賊の用に慕われ、警察(各州の管轄に囚われない警察機関の名称をFBIと一新したのはこの一連の事件がきっかけ) からは、パブリック・エネミーズ・No.1と呼ばれるようになる。
この話に、実在しないヒロインを加えて恋愛素描を加えたのが、他のデリンジャー作品とは異なる点です。
作中に、バイバイブラックバードというジャズでは結構有名な曲が出てくるのですが、この歌詞を見るとデリンジャーの仲間・恋人に対する想いが伝わってくるような気がします。
【歌詞】───
心配と悲しみを全て詰め込んで さぁ行こう 静かに歌いながら バイバイブラックバード
僕を待つ誰かの元へ 優しい人所へ
バイバイブラックバード
ここには僕を愛してくれる人も理解してくれる人もいない
─────(略)
この詩がエンディングで流れると思いきや、流れない…。
そこが残念なところ(笑)
"時代背景"、"デリンジャーの生涯"、"バイバイブラックバードの歌詞"を頭に入れてから見ると面白いんでしょうね!!
では、良いご鑑賞を。
F.B.Iはこうして創設された!
ギャング姿か゜見目麗しいジョニ-が,とても格好良かったけれど、スト-リ-としては盛り上げに欠けた展開でした。ロマンチックな部分と迫力のあるアクションが中途半端な描き方で、感情移入が出来なかった。後に、誰からも恐れられるフ-バ-長官の成り上がりスト-リ-に,頂点を合わせた方が面白かったかも。最初はやはり周りから疎まれていたのね。
バイバイ、デリンジャー。
予想以上にギャング映画だった^^;
ドンパチ錯裂!という感じの銃撃戦も手持ちカメラで
緊迫感を出し、まぁM・マンらしく男臭いのなんの…。
このあたりでふと思い出したのだが、
なんか宣伝ではラブ・ストーリーとか言ってなかったっけ。
天下のジョニデを使っている意味でそんなウリもあろうが、
色っぽいことを言ってるのは彼の台詞くらいで^^;
M・コティヤールとの絡みなどほとんどない。絡まずとも
恋愛モノは作れるだろうが、ただでさえ男臭いM・マン、
まったくそれをモノにできていないことに泣ける…(T_T)
さらにこれはデリンジャーの伝記にもなっていない為、
デリンジャー初体験(私もだけど)者には、彼の行動への
理解に時間がかかる。いきなり銀行強盗!いきなり恋愛!
いきなり逃亡!いきなり仲間が射殺!そして最後には…。
テンポのよくない前半から後半はやや面白くなってくるが
物語全般、デリンジャーがメインであるようなないような、
説明を省いた端的な描写が渋すぎて色好みではないうえ、
特に彼をヒーロー扱いするでもなく、ひたすら狂気を増す。
「これはクライムアクションです。」と銘打った方が良さそう。
果たしてデート・ムービーに…なるんかなぁ^^;
まぁさておき。
内容はどうあれ、役者たちの演技の巧さは素晴らしかった。
ほぼ主役の三人の他、
地味なB・クラダップ、S・ドーフ、D・ウェンハム、C・テイタム、
あらまぁ♪懐かしいL・ソビエスキーまで出ている。豪華。
でもいちばん記憶に残るのはウィンステッド役のS・ラング。
この人の演技が、今作の渋さをさらに増している気がする^^;
アバターも楽しみだ。。
「Bye Bye Blackbird」を聴くと、最近のあまりに笑えなかった
角川映画をつい思い出してしまうのだが^^;
男臭い作品には付きもののナンバーになるんだろうか。。。
(私は、コートを預けてぶん殴られるオヤジに同情しましたが)
あっけない幕切れ 期待しすぎたか?
ジョニー・デップ、クリスチャン・ベイルら豪華なキャスト陣で話題を集めたものの、実際そんなに印象に残らなかった。
ジョニデ演じるジョン・デリンジャーは社会の敵No.1に指名された銀行強盗。クリスチャン・ベイルはジョニデを追う刑事。
ジョニデはカリスマ性があり、社会の敵と言われながら民衆には人気がある。
見る前には「ジョニデが最初から最後までカッコイい映画なのかな」と思っていたが、ジョニデがカッコイいのは途中まで。
ジョニデ捕まりまくりですし。
捕まって刑務所に収監されるも、仲間の手引きで脱獄しまくり。
「オレは捕まらない!」ではなく、「オレは捕まっても大丈夫!逃げ出せるし、やり手の弁護士もついてる!」でした。
しかし刑務所に入っている間に状況は一変。今まで協力的だったマフィアにはそっぽを向かれ、歴戦の仲間が何人も死んで限りなくピンチ。
しょうがないから適当なヤツを入れたらそいつがバカで計画失敗。
山荘での銃撃戦を経て、ジョニデは街へ戻ってきます。
そこで頼った女(マリオン・コティヤールじゃないよ!)が警察と取引でジョニデをはめる。
一緒に映画を見て劇場から出てきたところを張っていた警察に射殺され、ジ・エンド。
どの辺が美学なのかさっぱりわからないし、同じギャングものなら「アメリカン・ギャングスター」の方が良かったな。音楽は雰囲気出てるんだけどなあ。
それにやっぱり長い。最近の映画はどれもこれも長すぎる!
純愛映画として・・・
銀行襲撃、逮捕、脱走、カーチェイスに銃撃戦・・・
という、この作品の「目玉」は、私にはイマイチ。
大恐慌時代に、汚れたお金を無血で奪って貧しい人たちに配ったのかな?
と思ったらそうでもないし、無差別に人を殺しすぎだし、
鮮やかな犯行に至る伏線部分もわかりづらかったし・・・
むしろ、生涯かけて愛し続けた一人の女性との
「純愛映画」の部分が私には大きかったです。
ビリーに一目ぼれしたデリンジャーは、初対面なのに、
「自分の職業は銀行強盗」だとカムアウト。
いきなり「オレの女」を連発して少々ヒキ気味のビリーに
「俺の好きなもの、
それは野球、映画、高級服、速い車、そして君だ・・」
ジョニー・デップだからサマになるのでしょうが、
なんて痺れるお言葉・・・
「君も連れていく。
刺激的な人生が始まるよ」
デリンジャーが指名手配され、
「殺害も可」と書かれているのをみて、ビリーは恐ろしくなります。
「私は自分がクローク係にもどるのがわかる。
そしてあなたは捕まるか殺されるかだわ」
でもデリンジャーの返事は
「俺は君と年老いて死ぬ。
けっして殺されはしない。」
「俺はどこへも行かない。君もだ」
ビリーはデリンジャーをかくまった容疑で、警察の
人権意識の低い捜査官に手荒く取り調べられるんだけれど、
「私が酷い目にあわされた事をデリンジャーが知ったら
あんたはタダじゃすまないんだからね」
なんて啖呵を切っちゃうんです。
居場所を通報して自分だけ助かっちゃうアンナと違って
黙秘を貫いたビリーは実刑をくらっちゃうのですが、
「デリンジャーの女」だったら、そうでなきゃね!!
拍手したい気持ちでした。
そして最後にビリーに残したメッセージ
「バイバイ、ブラックバード」
この言葉の意味は、ビリーにしか分からないのかもしれませんが、
意味がどうこうというより、
息をひきとる最後に自分を思って残してくれた言葉。
もう一言を胸にいだいて、一生、生きていけるような気がします。
強盗犯を愛した女性の気持ちなんてわかりっこない
と思っていたのですが・・・
ああ、これもジョニデのお力なのでしょうか
PUBLIC ENEMIES
9/10六本木の試写会で見ました。
本編最後のシーン、デリンジャーが死ぬ間際に一番大切な人に残した一言「バイバイ、ブラックバード」に泣きました!!
また、銃撃戦のシーンは迫力満点!!!撮影では7000発の銃弾が使われて「木片や金属片が顔に当たって大変だった」とジョニーがコメントをしている。
アクションと思いきや、脱獄を繰り返し警察の捜査の手から逃亡しながらも愛する女に一直線なラブストーリー。
俳優陣、濃かったです。
ジョン・デリンジャーというアメリカでは珍しい義賊をマイケル・マンが撮った作品です。主人公を演じるのはジョニー・デップ。恋人はエデェット・ピアフで天才的演技を見せたマリオン・コティヤール。主人公を追う側はクリスチャン・ベールという濃い俳優陣がこの映画のすべてです。
波乱万丈の主人公の人生も興味深かったですが、俳優陣の魅力におんぶにだっこの映画だと思います。まあ、マイケル・マンの映画ってみんな似たようなもんですが。どうも個人的に好きになれない。それでも中身がありそうでないストーリーにもかかわらず140分があっという間に感じられる構成はやはり監督の力量なんでしょうか。
期待が大きかっただけに残念です。500円
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