劇場公開日 2009年6月27日

  • 予告編を見る

「感動する作品ではない。」ディア・ドクター 堺雅子さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0感動する作品ではない。

2010年2月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

だけど、見終わった後に、「いい映画だったな」とそう思える作品です。
私がこの映画を観たのは、ヨコハマ映画祭です。
優秀作品賞に選ばれたので、どんな作品かとワクワクしていました。
ヨコハマ映画祭では、他に「のんちゃんのり弁当」と「強く風が吹いている」も観ましたが「ディア・ドクター」一番完成度の高い作品だと思いました。

一番感心したのは、主人公・伊野を演じた鶴瓶師匠。
田舎の牧歌的な風景に、鶴瓶師匠の雰囲気が非常によく融合しています。
だからと言って、ゆる~い作品ではなく、脇を実力派俳優で固めているので、作品がぐっと引き締まっていました。

物語は淡々と進んでいきますが、少しづつ登場人物の心情が見えてきます。
この見せ方が見事な作品だと思います。

堺雅子