「感動する作品ではない。」ディア・ドクター 堺雅子さんの映画レビュー(感想・評価)
感動する作品ではない。
だけど、見終わった後に、「いい映画だったな」とそう思える作品です。
私がこの映画を観たのは、ヨコハマ映画祭です。
優秀作品賞に選ばれたので、どんな作品かとワクワクしていました。
ヨコハマ映画祭では、他に「のんちゃんのり弁当」と「強く風が吹いている」も観ましたが「ディア・ドクター」一番完成度の高い作品だと思いました。
一番感心したのは、主人公・伊野を演じた鶴瓶師匠。
田舎の牧歌的な風景に、鶴瓶師匠の雰囲気が非常によく融合しています。
だからと言って、ゆる~い作品ではなく、脇を実力派俳優で固めているので、作品がぐっと引き締まっていました。
物語は淡々と進んでいきますが、少しづつ登場人物の心情が見えてきます。
この見せ方が見事な作品だと思います。
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