「人間、医療の複雑さが描けている」ディア・ドクター えいが好きさんの映画レビュー(感想・評価)
人間、医療の複雑さが描けている
人間、医療の複雑さと多様さがよく描けている脚本、映画でした
おすすめの1本です
私の今年のベストいくつかに確実に入ると思います
西川監督の手腕に再び感服しています
脚本、編集と演技(演出)のうまさから2時間余の時間があっという間に経過しました
一方でよくわからないという人がいるのも少し理解できます
監督は説明的なせりふをあえて少しだけ少なめにしてあいまいさをあえて残しているので、題材に身近な経験がない年齢が若い人にはわかりにくいこともあるのでしょう それはそれで複雑さ、あいまいさをあえて表現したのだと考えています
私は医療人ですので「嘘」の内容は2つとも予告編を見たときの予想通りでしたが、編集のうまさと医療現場のきめ細かい表現のうまさで違和感なく映画を堪能できました
監督の次回作にも期待したいと思います
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タイクーンさんのコメント
2010年1月4日
私も医療・福祉系従事者の一人として、
この映画を観て共感を覚えた一人です。
映画の中で香川照之扮する製薬会社の販売員が刑事から
聴取を受けるシーンで、香川が
「患者とかかわっていると、医者以外の人間でも、
その人の命の一部を支えているっていう実感があるんだよな~」
みたいなことを言うシーンがあるんですが、
この映画の趣旨ってここにあるのではないかと思います。
前作の「ゆれる」もそ~ですが、西川監督って迷いに葛藤する人間の心理を描くのがホントうまい! 「えいが好き」さん同様、私も感服いたしました。