「流石のジョニー・トーでも」僕は君のために蝶になる 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
流石のジョニー・トーでも
題名から恋愛映画と思うと…。
「これ…幽霊映画?」
事故から3年。元カノが恨みを持って主人公の女性の前に現れる。
ジョニー・トー版『ゴースト ニューヨークの幻〜逆恨みバージョン〜』(笑)
本家『ゴースト』は、見えないけれど存在を感じさせる切ない恋愛映画だったけれど。こちらは完全に見えちゃうから。しかも、「出て来て!」と言えば出て来ちゃうから(笑)
最後には結局切ない恋愛映画として着地するんですが、観ていて何だか都合が良すぎる様な…。
出来ればジョニー・トー監督らしい、クレーン撮影をふんだんに駆使したり、不必要な位の長廻しを使ったり…といった遊びが欲しかった位でした。
流石のジョニー・トーも題材が題材だけにやり切れなかった…ってところでしょうか。
とは言え、突然に蝶々が飛ぶ場面では「まるでジョン・ウーの鳩じゃん!」(笑)と思ってしまいましたが。
(2008年11月2日シアター渋谷TSUTAYA/シアター1)
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