「忘れた頃に何度でも」フィッシュストーリー 作務衣もんさんの映画レビュー(感想・評価)
忘れた頃に何度でも
同ジャンルと比べると緻密さに欠けている。しかし何回見ても気持ち良すぎるラスト!
さて、ネタバレをしようか
え、しちゃって良いの? 良いんです。それでもなお面白くて気持ち良く見終われる傑作だと私は思ってるから
この映画、いわゆるバラバラのエピソードが繋がる系の作品だ
隕石の落下で滅亡が迫る世界のレコード屋。気弱なパシリの男。寝過ごして修学旅行からはぐれた高校生。終末思考の宗教団体。売れないバンド
そんな人たちのエピソードが散発的に描かれ、それがラストに繋がるつくり
それでいてミステリーっぽさとか緻密でシステマチックなパズル要素みたいな匂いが全然無いのが珍しい
むしろ真逆。アナログっぽさや青臭いロマン、人間臭さのほうが目立つ作品なのだ
「そんなのあり?」と思う要素も多いかもしれない
だけど見終わってタイトルを思い返したときには「それもそうか」と納得してニヤっとさせられてしまう
そしてついメインテーマをリフレインしてしまうだろう
『僕の孤独が〜』
記憶が薄れてきた頃に何回も見返したくなる一本だ
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