「病原菌」MW ムウ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
病原菌
クリックして本文を読む
オープニングの映像では何かの病原菌によって島中の人たちが感染し、それを焼却、虐殺へとなったのか。そして場面はタイにおける営利誘拐事件。結城はエリート銀行員の顔を持っているが、この事件の首謀者。まんまとタイ警察と警視庁の刑事・沢木(石橋)と出し抜いて目的を果たすが岡崎と娘を殺してしまう。そして舞台は日本・・・
結城の目的は島を全滅させた首謀者たちに復讐すること?最後にはそれすら理解不能になってゆくのだが、何しろテロリストとして世界を破滅に導く男になろうという心理状況がわからない。日本がアメリカとともにサリンの10倍以上の威力を持つ神経ガス“MW”を開発していたことを白日のもとに晒すという社会派のテーマも徐々に薄れていく演出。最もいけないのが、緊迫感のない垂れ流しの音楽。延々と葬送行進曲を聞かされている気分になるのだ。オープニング映像、誘拐事件、そして島で米軍アパッチに銃殺される石田ゆり子のシーン以外は全てカスみたいなものだった。原作は読んだことないけど、多分台無しにしているんだろう・・・
最後には生き残りの友人・がらい神父(山田)がMWとともに海へと墜落。ガスは水と反応して中和されるらしいから、証拠が残らなくなってしまう。そして、結城が生きていた!と、続編を匂わす展開ではあるけど、これじゃ無理だろ・・・
コメントする